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	<title>はたらく - 瀬戸内通信社</title>
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		<title>必要な場所を自分たちで作り、続けていく。／Yuka Mizuharaさん（写真家）</title>
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		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 20 Apr 2024 14:00:01 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[表現]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[アート]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>写真家のYuka Mizuharaさ...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/yuka/">必要な場所を自分たちで作り、続けていく。／Yuka Mizuharaさん（写真家）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p>写真家のYuka Mizuharaさん（以下、Yukaさん）は、SNSで見たみずみずしい作品と、そこに添えられる柔らかな言葉にひかれ、気になっていた存在。Yukaさんは写真家として活動しながら、21歳でアトリエ兼ギャラリーショップ「minamo」を作家仲間と立ち上げ、運営しています。一度会ってみたいとminamoを訪れたことをきっかけに、Yukaさんとは時々一緒にお茶をするように。5周年を迎えたminamoのこと、香川にUターンして写真家として活動してきた数年のことを聞いてみました。</p>



<p>*</p>



<p>——高松の高校を卒業後、写真の専門学校に通うために大阪に引っ越されたんですね。</p>



<p>そうですね。18歳から大阪で一人暮らしをしていました。卒業後は就職することなく、京都に移り住んで写真の美術展のスタッフなどをしながら、香川にしょっちゅう帰ったりして。香川に拠点を移す夏までの数か月は、ふらふらしていましたね。</p>



<p>——就職しなかったのは？</p>



<p>写真館や写真スタジオ等に就職後に独立してフォトグラファーになるか、定期的に作品制作をして発表を続ける写真家になるか、大きく二つの道があって。私は写真家になろうと思っていたんですね。所属ゼミの先生が写真家として作品発表を継続されている姿を見ていたので、とても自然な選択でした。</p>



<p>香川に帰ったのは、大好きな祖父の体調が悪くなり、最期は一緒にいたかったことに加え、落ち着いて制作できる環境に身を置きたいと考えてのことでした。京都の部屋は、関西圏での展示を見に行く際に滞在できるよう一年半ほど借り続け、香川に拠点を移した後も行ったり来たりしていましたね。</p>



<p>——香川で暮らし始めてからは、どんなふうに過ごしていましたか？</p>



<p>社会人向けの写真学校に通い幅広い世代の人に出会えたり、落ち着いた環境で写真に取り組めたりとそれなりに満足していたものの、これからどうやっていこうかという不安は大きかったです。自分の制作もしながらフォトグラファーとして商業的な撮影もする「写真でご飯を食べていく」人と、生きるための仕事は別で制作・展示などの作家活動をする人がいると思うのですが、私は後者で。帰ってきてからはカフェなどのお仕事をしながら制作活動を続けていました。そして、香川に戻ってから5か月後に漆芸家の竹森滉さんとアトリエ兼ギャラリーショップ「minamo」をオープンしました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="686" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/96F903CE-0D75-447A-B09F-04BA76E45F94-1024x686.jpg" alt="" class="wp-image-2868" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/96F903CE-0D75-447A-B09F-04BA76E45F94-1024x686.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/96F903CE-0D75-447A-B09F-04BA76E45F94-300x201.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/96F903CE-0D75-447A-B09F-04BA76E45F94-768x514.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/96F903CE-0D75-447A-B09F-04BA76E45F94-1536x1028.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/96F903CE-0D75-447A-B09F-04BA76E45F94-600x402.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/96F903CE-0D75-447A-B09F-04BA76E45F94.jpg 1840w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">（関西時代にフィルムで撮影していた作品。モデルは竹森さん／写真：Yuka Mizuhara）</figcaption></figure>



<p>——minamoを共同運営されている竹森さんとのことを教えてください。</p>



<p>竹森さんとは、高校生の頃に通っていた雑貨店で出会って仲良くなりました。大阪時代も定期的にお茶をしたり、被写体になってもらったり。香川に帰ってきた当時の貴重な作家仲間であり、友人でもありました。彼女は香川の伝統工芸である漆芸の作家として、自分の手で一から作品を作り上げていきます。カメラを使って表現する私とは、全く違う視点を持っている人ですね。</p>



<p>そんな彼女と「制作する場所が欲しいよね」と会話したのがminamoの始まりでした。私の場合、実家のスペースでは制作が難しかったんですよね。そして、当時同世代で作家活動をしている人たちは、みな「気軽に展示をできる場所がない」という共通の悩みを持っていました。私自身、香川に帰ってきた節目に展示をしようとギャラリー探しをしたのですが、高松市内のギャラリーの少なさにとても驚かされました。また、20歳の私が一週間借りるには、なかなかハードルが高くもありました。</p>



<p>誰かに見てもらわないと、自分の手で生み出したものが光を浴びることはありません。それって、すごくもったいないことだと思うんです。私も展示をやったから気づけたこと、得るものがたくさんありました。自分とは全く違う視点で作品を捉えてくださる方の話を直接聞けたり、それがのちのち活かされることがあったり。そんな経験ができたのもあり、もっと気軽に展示ができるようになればと考えるようになりました。最初の一歩ってものすごく勇気がいるから、その後押しをしていきたいなと。</p>



<p>そういったことを竹森さんと話し合い、アトリエ兼ギャラリーショップという形でminamoができました。minamoは私たちの作品を展示・販売するだけでなく、若手作家の応援をコンセプトに、気軽に展示をしてもらう場の提供、作家同士の情報交換の場、いろんな世代の人と交流する空間を目指しています。それは結果的にアートに触れる機会を地域に増やしていくことにもなるのではと考えました。</p>



<p>——自分達の課題感を解決する場所を作れば、きっと誰かの困りごとの解決にもなるという発想があったのですね。この場所の決め手は？</p>



<p>居心地がいいと感じたのと、ちょうどいい広さだったこと、なにより街中にあることです。こんな街中の物件が借りられるって、香川ならではのチャンスですよね。また、大阪時代の感覚からすれば賃料的にも挑戦しやすいですし、価格を抑えて展示スペースの提供ができると思いました。</p>



<p>——5周年という節目に開催した企画展「海辺の景色」（現在は終了）は、どのように作っていきましたか？</p>



<p>私と竹森さんが海にまつわる作品を作っていることから、まず、テーマは「海」にしようとなって。今回は、私たち二人に加え、三人の作家さんに参加していただきました。タイトルを伝えて1、2点の作品と販売するグッズの用意をお願いし、内容は作家さんにお任せ。搬入の時にみなさんが用意してくださった作品を初めて見る感じです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2058-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2869" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2058-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2058-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2058-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2058-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2058-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2058-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2058-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2058-600x450.jpg 600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">作家さんのグッズや、企画展に合わせてセレクトした商品も並ぶ</figcaption></figure>



<p>——企画側で作品を指定しないことで、全然違う雰囲気の作品が集まったら、なんて心配はないのでしょうか。</p>



<p>作品のトーンが合いそうな方たちに参加していただいたので、不安はありませんでした。何点か持って来てくださっている方もいて、作品同士の相性を考慮しながら、竹森さんと調整していきました。まだいろいろと手探りな部分もあって、他のギャラリーさんはどうしているのか聞いてみたいです（笑）。このような組み立て方は、ある程度面識のある作家さんたちとだから成立しているのかもしれません。</p>



<p>——企画展「海辺の景色」に参加した作家さんたちのことを教えてください。</p>



<p>但馬ゆり子さんは、minamoで一番多く展示していただいている方です。10代の時に高松で出会ったのが最初で、お互い県外に出てもSNSで繋がっていました。minamoができて作品をお店に飾らせてもらったり、海辺で貝や海のスケッチをしている制作風景を撮影したりと、ご縁が続いています。</p>



<p>河西紀亮さんは、minamoのお客さんが紹介してくれたのが最初でした。アトリエにお邪魔するようになり、今では友人の一人でもあります。描写に独特の美学があって、その世界観に惹かれています。頭の中はどうなっているのだろう？と不思議に思わせてくれる作家さんですね。</p>



<p>上野あづささんの作品とは、香川に戻ってきて一年目に、たまたま訪れた展示で出会いました。50作品以上展示されている中で一番印象的で。私、いいものをみると、怖いものを見た時みたいにその場から動けなくなってしまうんです。時が止まるっていう感じが近いかな……。上野さんの絵は、そんな作品でした。</p>



<p>その後上野さんの展示を見に行くようになって、どうやったらこの優しい色が出せるのだろう、やっぱりすてきだなあ、とすっかりファンになりました。いつか展示してもらえたらとお伝えしていて、念願叶ってご参加いただきました。今回の展示作品は上野さんと出会ったきっかけの一枚なので、とても感慨深いです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="759" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2060-1024x759.jpg" alt="" class="wp-image-2870" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2060-1024x759.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2060-300x222.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2060-768x569.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2060-1536x1138.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2060-2048x1517.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2060-600x444.jpg 600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">右から時計回りに上野あづささん、但馬ゆり子さん、Yuka Mizuharaさんの作品</figcaption></figure>



<p></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2062-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2871" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2062-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2062-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2062-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2062-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2062-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2062-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2062-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2062-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">河西紀亮さんの作品</figcaption></figure>



<p>これまでは持ち込み企画の展示を開催していたので、自分たちによる企画展は今回初めてのことでした。実際にやってみると、この形がフィットすると感じていて。持ち込み企画は少しお休みして、しばらくは自主企画展を定期的に開催する予定です。</p>



<p>——Yukaさんにとって、minamoはどんな場所ですか？</p>



<p>新たに誰かと出会える場所、ですね。初めて見かける方がこのビルの4階まできてくれるって、どこで知ってくれたのかしらと気になって聞いちゃいます（笑）。近くにミニシアター、本屋さん、古本屋さんなどがあるので、その帰りにたまたま見つけてくださる方もいます。高松工芸高等学校の生徒さんや普段なかなか出会うことのない70代のおばあさんなど、幅広いお客さんが訪れてくれています。</p>



<p>作品の説明をしていたら、「最近香川に帰ってきたのですが、普段どうやって制作していますか？」と相談を受けることや、Uターンを検討している方から「どうして香川に帰ってきたんですか？」と聞かれることもあります。そうやって何か考えている人、答えを探している人がminamoにたどり着いてくれることがうれしいですね。</p>



<p>持ち込みの企画展示をやっていたことによって、作家さんを起点にした出会いもたくさんありました。ここで出会う人たちは、一生懸命制作活動をしている人が多いですね。制作の話を聞いていると、ものすごく制作意欲を掻き立てられることもあって。そんなふうに、刺激を受ける場所でもあります。</p>



<p>——場所を持つ醍醐味なのかもしれないですね。私も「minamoに行けば、Yukaさんに会える」と思っています。</p>



<p>そう思ってもらえるのは、うれしいです。別の場所で出会った人がminamoを訪れてくれて、そこからぐっと仲良くなることもありますし。そうしてご縁が長く続いていくことが多く、とてもありがたい環境です。</p>



<p>——私はまだギャラリーという空間に不慣れでどうしても緊張してしまうのですが、minamoは雑貨屋さんのような感覚で気負わずに過ごせて、くつろいで作品と向き合える気がしています。優しく、ぽつぽつと作品や作家さんのことを教えてくれる感じも好きです。何か意識していることはありますか？</p>



<p>ありがとうございます。うーん、強いてあげればですが、自分のペースでゆっくり喋ると相手とリズムが合うと気づいてからは、そうするようにしています。作品から受け取るものもある中、早口だと情報量が多くなってしまうので、ゆっくりは大事な気がしています。あとは、そっとしておいてほしそうな人にはあまり話し掛けないようにしていますね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="766" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2093-1024x766.jpg" alt="" class="wp-image-2872" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2093-1024x766.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2093-300x224.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2093-768x574.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2093-1536x1149.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2093-2048x1532.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2093-600x449.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>――その見極めって、なかなか難しくないですか？</p>



<p>そうですね、数年続けているカフェでのお仕事が活きているのかな。もともと私は人見知りなんですが、カフェでの接客はすごく楽しくて。いろんなお客さんと話すので、それがminamoでの接客に反映されているのかもしれないです。</p>



<p>——大阪の専門学校を卒業してからこれまでを振り返って、今感じることは？</p>



<p>いろいろなことが、時間をかけて望む形になってきた実感があります。写真というやりたいことがある中で住む場所を変えるのは、結構な不安がありました。でも、その場所で自分がやっていくしかない、どうにかしていい方向にもっていくしかないって根性みたいな（笑）、それは最初からありましたね。コロナ禍での浮き沈みを経験して、作家活動は生活と地続きなのでしんどいこともありましたが、糧になったと感じています。</p>



<p>商業的な仕事は向いてないと思っていたのですが、最近「思うように撮ってください」と言っていただけたお仕事があって。先方の依頼と自分の望む写真がいい感じに重なり合っている感覚があり、こういった相性のいい仕事も受けていきたいと思うようになりました。それは、自分の得手不得手でこうなってしまうという感じです。例えば、自然の中で人物を撮るのは得意ですが、商業写真のように、ライティングやセッティングを計算するスタジオワークには苦手意識があって。</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="686" height="1024" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/FH010022_1-5-686x1024.jpg" alt="" class="wp-image-2873" style="width:840px;height:auto" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/FH010022_1-5-686x1024.jpg 686w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/FH010022_1-5-201x300.jpg 201w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/FH010022_1-5-768x1147.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/FH010022_1-5-1028x1536.jpg 1028w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/FH010022_1-5-600x896.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/FH010022_1-5.jpg 1232w" sizes="auto, (max-width: 686px) 100vw, 686px" /><figcaption class="wp-element-caption">（写真：Yuka Mizuhara）</figcaption></figure>



<p>——写真とギャラリーだけで食べていきたいと考えることはありますか？</p>



<p>なるべく作家活動に重きを置いていきたいですが、人生何が起こるかわからないし、引き続きカフェなどのお仕事でも安定は確保していく予定です。その分、お金のことから離れて制作に集中できるし、写真以外の場にいることでさまざまな出会いがあり、豊かな時間に繋がっています。ただ、最近は制作が増えて時間配分が難しくなってきているので、そろそろいろんなことを見直す時期なのかもしれないのかもしれないですね。</p>



<p>——今後の写真家としての活動や、minamoの展望はありますか？</p>



<p>minamoがあることに満足せず、ここで何ができるのかを考え続けていきたいです。目先の目標は、定期的にお店を開けて次の6周年を迎えること、作品制作をコツコツと続けて定期的に自分の展示を開催することですね。minamoを始めた時は二人だけの作品が並んでいましたが、今では十人以上の作家さんの作品が並んでいます。二人で運営することによって、お互いのアンテナ、作家さんとの関係性が交わったのは思いがけないうれしいことでした。続けてこられたこと、こうして変化してきたことがうれしいし、この5年で積み重ねてきたものを実感しています。</p>



<p>写真家としてのお仕事は、いくつになっても世代を問わず、いろんな人と会話ができると感じていて。おばあちゃんになっても若い世代の人とかかわっていけたらいいな、なんて理想像がぼんやり見えています。今一番大事にしていることは、続けることですね。minamoも、写真も、続ける先にまた新たに見えてくるものがあるはずなので、それを楽しみに頑張りたいです。</p>



<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-2892" style="width:320px" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-scaled.jpg 2560w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2144-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></figure>



<p><strong>Yuka Mizuhara</strong><br>1997年生まれ。写真家として活動する傍ら、アトリエ兼ギャラリーショップ「minamo」を共同運営している。作品づくりは、「今日、海がきれいだな」といった日常の些細な感動を、日記を書くような感覚で写真に収めている。作品制作以外にも、展示の記録や作品撮影、雑誌などの撮影も行う。2024/4/23～4/29に<a href="https://www.instagram.com/p/C5vN78avL5z/?utm_source=ig_web_copy_link&amp;igsh=MzRlODBiNWFlZA==" target="_blank" rel="noreferrer noopener">グループ展「光の森」</a>（大西・アオイ記念館）に参加。<br>最近良かった本は「柚木沙弥郎 Tomorrow」（著：柚木沙弥郎・大島忠智）。書籍、ZINE、雑貨を扱うオンラインショップ「<a href="https://www.instagram.com/umimachi_hutte/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">海街Hutte</a>」を準備中。<br><a href="https://www.instagram.com/_ee37o/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a></p>



<p></p>



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<p><strong>minamo</strong><br>写真家・水原優花と漆芸家・竹森滉が運営するアトリエ兼ギャラリーショップ。瀬戸内で活動する若手アーティストの作品の展示・販売、グッズの販売などを行う。常設作品に加え、そのときおりの企画展に合わせた作品が並ぶ。現在、令和６年能登半島地震復興支援チャリティー展として、「猫と共にある暮らし」を開催中（2024/3/16 &#8211; 4/28）。猫と暮らす5人の作家の作品が並んでいる。展示開催時のみの営業となるため、最新の営業情報はInstagramでご確認ください。<br><a href="https://maps.app.goo.gl/JiicyY2oR2CB8zB68" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県高松市亀井町11-10 4F</a><br><a href="https://www.instagram.com/minamo_gallery/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a></p>



<p>*記事の内容は、掲載時点のものです</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/yuka/">必要な場所を自分たちで作り、続けていく。／Yuka Mizuharaさん（写真家）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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		<item>
		<title>ことでんで行く、スパイスカレー：6.RET COFFEE（三条駅）</title>
		<link>https://setouchipress.com/retcoffee/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 09 Aug 2023 03:02:51 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[めぐる]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[おいしい]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>2022年11月にオープンした「RE...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/retcoffee/">ことでんで行く、スパイスカレー：6.RET COFFEE（三条駅）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p>2022年11月にオープンした「RET COFFEE」は、ことでん三条駅からすぐの喫茶店。こぢんまりとしたお店ながらガラス張りの店内は開放感があり、行きかう人を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。</p>



<p>メニューにはコーヒーをはじめ、モーニング、お昼にはスパイスカレーとナポリタンなど、さまざまメニューが並びます。アイスクリームやチーズケーキなどのスイーツ、ナポリタンで使用するベーコン、モーニングのオムレツに添えるトマトソースまで、店主の久本和明さんの手作り。現在、お店で提供しているうちのほとんどが自家製です。</p>



<p>「子どもの頃、お店で出されるものは全部お店で作っているって勝手に夢見ていたのもあって。せっかくお店をやるなら、ここだけで食べられるものを作りたいなぁと。なんでも自分で作るのが好きなだけなんですけどね（笑）」</p>



<p>自家焙煎のコーヒーは常時2、3種類。焙煎したての香りの良さを楽しんでほしいと新鮮さにこだわり、焙煎して二週間ほどで豆を使い切るようにしています。</p>



<p>「豆の種類や味わいに合わせて、どんなふうに飲んでもらうのかをイメージして焙煎しています。例えば、『ブラジルショコラ』はチョコレートのような甘味と重厚なボディが特徴で、ミルクで割ってチョコレートミルクのように飲んでもらえたらと深めに焙煎しています。コーヒーでも料理でも、自分で作ったものをどう調理し、どうやって味わってもらうのか、それを考える工程がとにかく楽しいです」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2590" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4449-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">お店を切り盛りする久本裕子さん･和明さん夫妻</figcaption></figure>



<p>ランチタイムに提供しているスパイスカレーは基本週変わりで、この日は「ラムのキーマカレーとスペアリブのカレー」と、食べ応えのあるあいがけ。ラム肉のカレーはスパイシーな香りの中にラムのいい風味が広がり、どんどん食べ進めてしまう。スペアリブはとても柔らかく、スプーンで簡単にほぐれるほど。ジューシーな脂の甘い味わいもたまらない。</p>



<p>「うちでは、刺激的な南インドのカレーと野菜の甘さを生かしたネパールのカレーを意識しています。今日だとラム肉のキーマは南インド、スペアリブのカレーはネパールといった感じです。お肉の柔らかさにはこだわっていて、スペアリブや手羽元でも、手を汚さずにスプーンでするっと食べられる柔らかさを目指しています」</p>



<p>どちらのカレーも最初は辛い！と感じたのに、ラム肉のキーマの後にスペアリブのカレーを食べると優しく感じるから不思議。RET COFFEEのカレーは、食べてすぐスパークする辛みがそのまま長く持続していく感覚があり、気づけばいつも、じんわりと汗をかいている。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="739" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1386-1024x739.jpg" alt="" class="wp-image-2591" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1386-1024x739.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1386-300x217.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1386-768x555.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1386-1536x1109.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1386-2048x1479.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1386-600x433.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">スパイスカレーはサラダ付き。この日は味変ができる「ミントアチャール」も</figcaption></figure>



<p>「最初にキレのいい辛さがきた後にじわじわ他のスパイスが効いていき、しょうがやにんにくで辛い印象が持続するようなカレーを目指しています。僕自身はとにかく辛いカレーが大好きで、本当はもっと辛くしたいくらい。でも、あまりにも辛いというお客さんの声を受けて、最近は自分の思うベストな辛さから少し抑えて『ピリッとしているな』くらいに調整するようにしています。カレーが辛すぎたのか、一時期はナポリタンの方がよく出ていたことも（笑）。でも、この辛さがたまらないという常連さんもいらっしゃいます」</p>



<p>久本さんは、お店を始める前はずっと食品製造会社に勤めていました。何をするのかは特に決めずに一度会社を辞め、単発アルバイトなどをしながら半年ほどゆっくり過ごしたのち、妻の裕子さんの提案をきっかけに、夫婦で喫茶店を始めることに。</p>



<p>「お店で提供しているメニューのベースは、料理好きな夫が趣味であれこれ自作していたものです。いろんなものを一から作る彼の料理が好きだったし、すごく楽しんで作っている姿を見て、仕事にしてみたらいいんじゃないかと思ったんです」（裕子さん）</p>



<p>駅を降りて、ふらっと立ち寄れる場所ってなんだかいい、そう考えて駅近の物件を探し、クリーニング屋として営業していたこの場所にたどり着き、自らリノベーションして喫茶店に。突然一からお店をはじめることに、不安はなかったのでしょうか。</p>



<p>「不安がゼロだったといえば嘘になりますが、私たち夫婦が食べていければいいので、うまくいかなかったらまた働きに出るなり、なんとでもできると思っていました。オープン前に十分な告知もせず、前日までシャッターが閉まっていた場所に突然お店ができるような形で始まって。最初は素通りされることが多く、しばらくは苦戦しましたね」（裕子さん）</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1494-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2592" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1494-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1494-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1494-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1494-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1494-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1494-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1494-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1494-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「ぱっと見で何のお店かわかりづらく、入りにくかったのかもしれません。僕と違って妻は人と話すのが得意なタイプで、『おはようございます』と通勤・通学する方に窓から声を掛けたり、ちょっと足を止める人がいたら『新しくできた喫茶店なんです』と話しかけたりと、とても心強かったです」(和明さん）</p>



<p>お客さんに言われてGoogle Mapの登録はしたけれど、オープンして半年はSNSのアカウントもなく、ひっそりと営業していたRET COFFEE。それでも、裕子さんの地道な声がけやSNSでの口コミをきっかけに訪れた人が常連になったり、一人で来ていたお客さんが週末に家族を連れて訪れたり。他のお客さんがいるのを見て『実は気になっていたの』とふらりと訪れる人も増え、だんだんとお客さんが増えていきました。</p>



<p>「たくさんの人でにぎわって回転率を良くして、というよりは、この場所を気に入ったお客さんがのんびりと過ごしてくれたらうれしいですね。最近、『家みたいにくつろげて、居心地がいい』と言っていただけたことがあって、とてもうれしかったです」（裕子さん）</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9dfc35f8e80cdd48812ca55e5420578e-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2603" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9dfc35f8e80cdd48812ca55e5420578e-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9dfc35f8e80cdd48812ca55e5420578e-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9dfc35f8e80cdd48812ca55e5420578e-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9dfc35f8e80cdd48812ca55e5420578e-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9dfc35f8e80cdd48812ca55e5420578e-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9dfc35f8e80cdd48812ca55e5420578e-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9dfc35f8e80cdd48812ca55e5420578e-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/9dfc35f8e80cdd48812ca55e5420578e-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p></p>



<p>RET COFFEEの特徴は、一部を除いて常時変化しているメニューにあります。新しい味わいに出会うことができるのは、ついつい足を運んでしまう理由の一つ。たくさんの新作を前に悩んでいると、裕子さんが詳しく教えてくれます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131829-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2596" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131829-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131829-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131829-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131829-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131829-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131829-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131829-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131829-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">カラメルソースたっぷりの『おとなプリン』</figcaption></figure>



<p>「夫が新しいものを作るのが好きでメニューがよく変わるため、お客さんからしたらわかりにくいかもしれないですね（苦笑）。でも、そういった説明含めてお客さんと話ができるお店になればと思っています。会話ができるサイズのお店だし、自分たちの思う『喫茶店らしさ』みたいな雰囲気にできたらいいなぁと」（裕子さん）</p>



<p>「スイーツの中で開店当時から唯一変わっていないのは、『おとなプリン』です。実はずっとコーヒーとプリンを推しています、これぞ喫茶店というメニューですね。固めの生地に、カラメルソースはたっぷりと。オレンジのリキュールをほんのり香りづけ程度に入れて、大人向けのプリンに仕上げています」（和明さん）</p>



<p>お店がスタートして10か月。これからどんなふうに変化していくのだろう。</p>



<p>「この場所にあったクリーニング店は、私たちが借りる直前はお菓子やたばこを販売し、近所の大人や子どもたちが集まる、寄り合いのような場所でした。そんなふうに、気兼ねなく人が集まり、会話ができるようなお店にしていきたいです」（裕子さん）</p>



<p>「いつ訪れても新しい楽しみがあると思ってもらえるよう、何を進化させていくのかは日々悩みながらチャレンジしているところです。今後はさらに、明るい時間からお酒やちょっとした一品料理も提供してみたいですね。飲み会前に一杯お酒を飲んで、ぱっと電車に乗って街に出るという感じで。とはいえ、うちはあくまで喫茶店。今の形は崩さずに、どんな形でやっていくのかを楽しみながら考えていきたいです」（和明さん）</p>



<p>*</p>



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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" data-id="2597" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1384-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2597" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1384-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1384-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1384-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1384-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1384-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1384-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1384-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_1384-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" data-id="2598" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131784-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2598" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131784-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131784-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131784-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131784-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131784-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131784-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131784-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6131784-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>
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<p><strong>RET COFFEE（レトコーヒー）</strong><br>自家焙煎のコーヒー、プリンをはじめとした自家製スイーツから食事まで楽しめる喫茶店。朝はドリンクに＋100円で自家製フォカッチャやオムレツのプレートが付くモーニングサービスがあり（8:00-10:30L.O.）、ランチタイムにはスパイスカレーや自家製ベーコンのナポリタンなどの食事も（11:00-15:00L.O.）。店内のディズニー雑貨は裕子さん、本は和明さんの趣味と、お店には夫婦それぞれの好きなものが集まっている。ことでん琴平線三条駅すぐ。</p>



<p><strong>・</strong><a href="https://goo.gl/maps/Un3ij3H7S5NrCXHs5" target="_blank" rel="noreferrer noopener">高松市上ノ町3-9-38</a><br><strong>・</strong>平日8:00-18:00／土日祝8:00-17:00（平日のみ17:30 L.O.）<br><strong>・</strong>モーニング、ランチは売り切れ次第終了<br><strong>・</strong>TEL：なし<br><strong>・</strong>8月は木曜定休<br><strong>・</strong>最新の営業情報は<a href="https://www.instagram.com/ret.coffee/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>をご確認ください</p>



<p><strong>〇店主おすすめ、近くの場所：野田池緑地公園</strong></p>



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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3817-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2602" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3817-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3817-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3817-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3817-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3817-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3817-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3817-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/08/IMG_3817-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>
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<p>「店名の『RET』は以前私たちが飼っていた犬の名前で、お店を始める前はよく野田池～三条駅周辺を散歩していました。野田池はすごく大きくて、いい運動になりますよ。季節によって草花が変化し、途中の川の生き物を眺めているだけでも楽しいです。気候のいい日にことでんで三条駅で降りたらぐるっと散歩をして、お店でコーヒーを飲んでひとやすみ、なんていいコースだと思います」（裕子さん）<br><a href="https://goo.gl/maps/mgTS98Pir1grpB5V6" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県高松市松縄町</a>（RET COFFEEから徒歩15分）</p>



<p><strong>●ことでんで行く、スパイスカレー</strong><br><a href="https://setouchipress.com/curry001sakujitsu/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">1. 朔日</a>（※善通寺市へ移転）<br>2.<a href="https://setouchipress.com/curry002shioriya/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">栞や／琴電琴平駅</a>（※閉店）<br><a href="https://setouchipress.com/curry003maru/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">3.カリー屋MARU／栗林公園駅</a><br><a href="https://setouchipress.com/curry004kinco/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">4.Kinco.hostel+cafe／花園駅</a>（※閉店）<br><a href="https://setouchipress.com/curry005/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">5.ヒッカリー／仏生山駅</a><br>*記事の内容は、掲載時点のものです</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/retcoffee/">ことでんで行く、スパイスカレー：6.RET COFFEE（三条駅）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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		<item>
		<title>私の場合は、ヴィーガンだった／稲垣希さん（精進カフェ宙 sora）</title>
		<link>https://setouchipress.com/sora/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 25 Jan 2023 09:21:42 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[移住]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[おいしい]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>高松市牟礼町にある「精進カフェ宙 s...</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p>高松市牟礼町にある「精進カフェ宙 sora」は、オリエンタルヴィーガンの料理を提供するカフェ。オリエンタルヴィーガンは、動物性の食材を一切使わないヴィーガンの中で、さらに五葷（ごくん：ニラ、ニンニク、ラッキョウ、ネギ、アサツキまたはタマネギを指す）を取らない人たちのことです。</p>



<p>店主の稲垣さんは、ご自身がオリエンタルヴィーガンではあるけれど、「自分の生活や身体に合ってるから、そうしてるだけなの」と、そのスタンスはとてもゆるやか。稲垣さんに、お話を聞いてみました。</p>



<p>＊</p>



<p>——稲垣さんはベジタリアンからスタートしてヴィーガン、オリエンタルヴィーガンと変化してきたそうですが、最初のきっかけは？</p>



<p>もともとは野菜が苦手で、静岡で暮らしていた20代前半ではお菓子やジャンクフードばかりを食べていました。でも、当時よく行っていた自然派化粧品を扱うお店の人から食肉にまつわる情報、地球環境や動物のことを教えてもらっていて、ベジタリアンやビーガンの知識は少しあったんです。</p>



<p>そんなベースがあったなかで出会ったパートナーがベジタリアンで、いろいろと聞くうちに興味を持ち、身体に良さそうだしとベジタリアンを始めたのが2000年頃です。当時は全く料理をしておらず、外食メインで、サラダだけを注文したり、数少ないベジタリアン向けのお店に行ったりしていましたね。</p>



<p>——今のように料理をするようになったのは？</p>



<p>パートナーと共に和歌山の龍神村へ引っ越してからです。村の中には食事をするところがないから、自分で作るしかないぞと（苦笑）。そして、和歌山への移住をきっかけに、ベジタリアンからヴィーガンへ移行しました。</p>



<p>——そうだったんですね。ベジタリアンとヴィーガンの違いってなんでしょうか。</p>



<p>ベジタリアンはさまざまなタイプの菜食主義者の総称で、卵や乳製品などの動物性食品も食べる人たちを指します。ヴィーガンは動物性食品を取らないことに加え、「何を食べるか」以上に、毛皮や革製品を使わないなど、「どう生きるのか」にフォーカスしています。</p>



<p>——ヴィーガンは、日々の選択において動物の命を考える生き方だということでしょうか。</p>



<p>そうですね。私は和歌山で暮らすようになってから、動物性食品を取ることと革製品を使うことをやめ、動物にまつわるものから距離を置きました。その時がヴィーガンになったタイミングです。</p>



<p>——何をきっかけにそう考えるように？</p>



<p>一番の理由は、当時とってもかわいい犬や猫と一緒に暮らし始め、彼らの命について考えるようになったことです。ある時から、自分と動物は生き物として何が違うのかと思うようになって……過激な言い方だけど、自分の肉体とスーパーのお肉に違いはあるのかと。なるべく殺生しない生き方を考えていたら、それがヴィーガンの思想だったんです。でも、完璧にというよりは「できる限り」という感覚をずっと大事にしています。</p>



<p>——ベジタリアンからヴィーガンの食事への移行はどうでしたか？</p>



<p>そんなに大変ではなかったです。子供の頃から卵が苦手だったのもあり、私の身体にはヴィーガンが合っていたんじゃないかな。そして、厳しく線を引くというよりは、食べたいと思ったら食べてみて、「これは今の私には必要ないものだ」と確認を重ねてヴィーガンに移行しました。「我慢して変えた」というふうにはしたくなかったんです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="736" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191484-1024x736.jpg" alt="" class="wp-image-2366" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191484-1024x736.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191484-300x216.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191484-768x552.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191484-1536x1104.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191484-2048x1472.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191484-600x431.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>——その後、和歌山を離れて香川に移住されたのは、どうして？</p>



<p>パートナーと別れて和歌山を出ることになったのですが、行く場所がなくて。たまたま知り合いが香川にいて、「こっちに来てみたら」と軽く声を掛けてくれたのを鵜吞みにして、それだけで香川に引っ越しました。知人はその人だけだったので、「ほんとに来たの？」って驚いたと思います（笑）。</p>



<p>——香川に来てから「精進料理カフェ宙 sora（以下、宙）」を始められたんですよね。</p>



<p>そうです。香川に来たものの、仕事を決めてなくて。どうやって食べていこう、何とかしなくちゃと思っていた時にカフェだった物件が空くと聞いて、飲食の経験もないのに手を挙げました。今思うと、恐ろしいですよね（苦笑）。</p>



<p>当時は「やります」と言った後で「やるって言っちゃった！」と必死でした。親にお金を借りて、自分で壁を塗ったり、床を張ったりしてなんとかお店を作り、一カ月だけですが（笑）、飲食店でホールのアルバイトを経験するなどして、お店をオープンしたのが2016年の10月です。</p>



<p>——和歌山での稲垣さんはヴィーガンでしたが、香川でお店を出すにあたり、さらに厳密な「オリエンタルヴィーガン」を提供することにしたのは、どうしてですか？</p>



<p>まず、当時の香川にはヴィーガン向けの食事を出すお店がなかったのもあり、ヴィーガン料理を提供すれば、ベジタリアンやヴィーガンの人に会えるんじゃないかと考えたんです。そして、オリエンタルヴィーガンは、精進料理と同じ。「お遍路さん」が訪れるこの地で精進料理を出してみたい、お役に立てるかもしれない、という思いもありました。</p>



<p>オリエンタルヴィーガンの料理は、挑戦でもありました。玉ねぎやニンニクを使わないなんて、味気ないんじゃないかと不安だったんです。でも、いろいろと試していくうちに、野菜そのもののおいしさや旨味をどうやって引き出すのかがわかってきて、これはいけるぞと思えました。そうやって、お店を始めるのを機に、私自身がオリエンタルヴィーガンに移行しました。</p>



<p>——ランチプレートをいただいていると、それぞれの料理の食感や多様な味わいが楽しく、「これはどんな味がするんだろう」、「なんの野菜だろう」と一つひとつの料理に向き合い、じっくり味わう時間になりました。メニューはどのように組み立てるのですか？</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="740" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2385-1024x740.jpg" alt="" class="wp-image-2367" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2385-1024x740.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2385-300x217.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2385-768x555.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2385-1536x1110.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2385-2048x1479.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2385-600x433.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">ベジブロスの元になる野菜も含めると、20種類以上の食品を取ることができる</figcaption></figure>



<p>仕入れる野菜を事前に決めるのではなく、農家さんが今育てている野菜、つまり地の旬のもので組み立てています。なので、メニューが決まるのはいつも直前です。最近おいしさが際立っているのがほうれん草。茹でて塩とごま油で調味をしただけで、ほうれん草そのものの味がよくわかると思います。メインには、大豆ミートを使用することが多いです。</p>



<p>違う食感や味わいのものを組み合わせることで変化を作ったり、「ベジブロス（野菜くずで作るだし）」を活かしてコクを出したりと、五葷を使わず、植物性食品だけでも満足できるように心がけています。一つひとつはシンプルに調理していますが、季節の野菜と味付け、調理の組み合わせで無限に広がっていきます。昔野菜が苦手だったので、難しい味わいの野菜は蒸してからソテーするなど、ひと手間加えておいしさを引き出すようにしています。「どうしたら食べやすいかな？」と考えるのが楽しいですね。</p>



<p>——酵素玄米ってすごくもちもちしていますね。一見「少なそう」と思ったのですが、意外とちょうどいい量でした。どうやって作るんですか？</p>



<p>圧力なべで炊いてから保温器で保温をして、3日以上経過したら完成です。私が好きな状態は保温から4、5日後くらい。品種だけでなく、作る人によっても味が大きく違います。白米より栄養価も満足感も高いですが、なにより味として好きですね。お店で提供しているランチは、私のいつもの食事をそのまま再現しています。</p>



<p>――お店がスタートしてから6年、以前よりヴィーガンの認知は広がっていると思いますが、この間にどんな変化がありましたか？</p>



<p>オープン当初はまず言葉を知ってもらおうと、お店の説明では「ヴィーガン」という語をわざわざ使うようにしていたのですが、雑誌などに掲載されるときには「一般的じゃないから」と別の言葉で表現されることが多かったです。</p>



<p>そういえば、最初のうちはベジタリアンやヴィーガンについて、どんなお店か、どんな考えなのかを積極的に発信していました。今考えると、どんな人が来るのかわからない不安から、自分を守るために発信していたようなものでした。書いたことを読んで、興味を持ってくれた人が来てくれたらいいなと思っていたんです。</p>



<p>——お客さんを絞り込むための発信だったのですね。今はどうですか？</p>



<p>徐々に発信をしなくてもいいようになったのは、どんなお客さんが来ても今は対応できるようになったからだと思います。常連さんに加えて、新規の方やたまにふらっと寄ってくださる方も増えてきました。開店当初のお客さんとの密なかかわりから少しずつ変化していて、今が一番心地いいと感じています。</p>



<p>心地よく働いていたら、自然とお店の雰囲気が良くなって、きっとお客さんも心地よくなるんじゃないかな……。なので、お店をやるにあたって、自分が楽しめるにはどうしたらいいのかはいつも頭にあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2450-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2368" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2450-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2450-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2450-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2450-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2450-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2450-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2450-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2450-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>——お店には、どんな方がいらっしゃいますか？</p>



<p>ほとんどがノンヴィーガンの方です。魚は食べるけどお肉が食べられない方、卵や乳製品アレルギーの方、意外と多いのが五葷が苦手な方です。また、健康のため、興味があって、という方もいらっしゃいます。常連さんのなかには、近所のおじいちゃんもいるんですよ。</p>



<p>——お店で感じるのは、強い主張ではなくヴィーガン料理どうですか、おいしいですよ、というふんわりした空気感で、ノンヴィーガンの私でも気軽に訪れ、楽しむことができました。稲垣さんのスタンスは、ずっとゆるやかだったんですか？</p>



<p>私がヴィーガンになったのは動物の命を考えたことがきっかけですが、食肉にまつわる地球環境への影響など、いろんなことを勉強して「ヴィーガンやベジタリアンであるべき」と思ってしまっていた時期もありました。</p>



<p>——そんな時期もあったんですね。食べ物と環境の関係では、どんなことに注目していますか。</p>



<p>一番懸念していることは、人間の食べるスピードに合わせて効率よく大量に育てて捌いて食べるということでしょうか。具体的には牛肉が地球環境への負担が大きいとか、飼料の大豆を人が食べる分にまわせば飢餓がなくなるという考えです。かといって、みんながヴィーガンになればいいと思っているわけではありません。そうすると、また偏った弊害が生まれてしまいます。難しいですよね。だから、今は「こうあるべき」というのはないと思っています。</p>



<p>——食べ物と環境の関係性は少しだけ知っているのですが、どうしても実感が希薄なのか、自分がおいしいと思うもの、食べたいものを優先してしまっているのが正直なところです。でも、自分の今の選択が少し先の環境を作っているんですよね……。</p>



<p>食べているものが何にどう影響を及ぼすのかは知っているといいとは思いますが、食べるものは各々が決めていくこと。その中で宙のごはんを食べて、新たな気づきや何かのきっかけになればうれしいです。普段はまったく意識してないけれど、こうやって話していると、私ってヴィーガンなんだなって思います（笑）。</p>



<p>昔、親しい友人から「一緒に食事にいくとき、ヴィーガンに合わせてお店を選ぶことになっちゃう」と言われて、はっとしたことがありました。違いのある人が共存して楽しく過ごすには、専門店が増えるというよりは、さまざまな制限に対応できるお店が増えることが大事だと思っています。宙では肉や魚は提供しませんが、グルテンフリーの対応は可能にしています（要事前予約）。ヴィーガンの人、そうではない人、アレルギーのある人など、みんな一緒に、楽しくおいしい食事ができる場所を続けていきたいと思います。</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2402-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2369" style="width:512px;height:384px" width="512" height="384" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2402-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2402-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2402-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2402-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2402-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2402-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2402-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/IMG_2402-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 512px) 100vw, 512px" /></figure>



<p><strong>稲垣 希</strong><br>1973年静岡県生まれ。静岡ではベジタリアン、和歌山ではヴィーガン、香川ではオリエンタルヴィーガンと、住処を移すタイミングで変化しながら、心地よさを大切に暮らしている。休日の楽しみは、ヴィーガンのお店や温泉をめぐる旅に出ること。お気に入りの本は佐藤初女さんの「おむすびの祈り」。</p>



<p></p>



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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="674" data-id="2370" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191452-1024x674.jpg" alt="" class="wp-image-2370" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191452-1024x674.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191452-300x197.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191452-768x505.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191452-1536x1011.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191452-2048x1347.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/PC191452-600x395.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="795" data-id="2371" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/326390439_8833047240068689_6994170494506098492_n-1024x795.jpg" alt="" class="wp-image-2371" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/326390439_8833047240068689_6994170494506098492_n-1024x795.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/326390439_8833047240068689_6994170494506098492_n-300x233.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/326390439_8833047240068689_6994170494506098492_n-768x596.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/326390439_8833047240068689_6994170494506098492_n-600x466.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/326390439_8833047240068689_6994170494506098492_n.jpg 1116w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>
</figure>



<p><strong>精進カフェ宙 sora</strong><br>オリエンタルヴィーガンのランチやスイーツを提供しているカフェ。ランチは週替わりで、季節の野菜ポタージュスープ、野菜と大豆ミートによるメインと副菜のプレート、酵素玄米のセットで1500円（税込）。1日12食限定の予約制となっています。事前に連絡すれば、グルテンフリーの対応も可能です。メニューについては<a href="https://www.instagram.com/shojin_cafe_sora/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>で発信しています。ことでん八栗駅から徒歩4分。</p>



<p>・<a href="https://goo.gl/maps/B8gvnysFuGKj17gq5" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県高松市牟礼町牟礼2500-2</a><br>・087-808-8800<br>・不定休（<a href="https://www.instagram.com/shojin_cafe_sora/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>でご確認ください）<br>・予約制（電話かSNSのDM）<br>・テイクアウト可能（予約制）<br>・営業時間 11:00-14:00（L.O.）<br>*記事の内容は、掲載時点のものです</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/sora/">私の場合は、ヴィーガンだった／稲垣希さん（精進カフェ宙 sora）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>自分から、お店と人に会いに行く。／根岸セイジュさん（美容師）</title>
		<link>https://setouchipress.com/negishi/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 22 Aug 2022 04:18:00 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[<p>知らない土地に移り住むときに、一番不...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/negishi/">自分から、お店と人に会いに行く。／根岸セイジュさん（美容師）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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<p></p>



<p>知らない土地に移り住むときに、一番不安なことはなんだろう。私にとってのそれは、ゼロからの人間関係の構築でした。東京から小豆島、高松と移住してきた際、仕事や住居は事前に準備ができたけれど、人との出会いは、行ってみなければわからない。</p>



<p>香川県高松市にUターンしてヘアサロン「fika（フィーカ）」を開いた根岸さんに、当初どのように人間関係を切り開いてきたのかを聞いてみると、「自分が好きそうなお店に行きました」と返ってきた。詳しく知りたくて、根岸さんにお話を聞きました。（取材・ライティング：小林繭子）</p>



<p>*</p>



<p>——根岸さんは、高松にUターンされてお店を開いたんですよね？</p>



<p>そうです。高松の高校卒業後に大阪の美容専門学校に入り、卒業後は大阪のヘアサロンに就職しました。美容人生が始まった18歳の時から「美容師は独立するものだ」と思っていて、具体的に独立を考えるようになったのは27歳の頃。誘ってくれた先輩と共に、大阪でお店を始めました。</p>



<p>——その後、どのような経緯で高松へ？</p>



<p>そこから5年ほど経った頃、いよいよ自分のお店を持つぞと考えた時に、大阪でもいいけれど、地元でやるのもいいんじゃないかと頭によぎったんです。明確な決め手や勝算があったわけではないけれど、大阪と違う場所もいいなと思い、高松でお店を持つことに決めました。</p>



<p>——お店を出す場所はどうやって決めたのですか？</p>



<p>考えていたのはロードサイドの大きなお店ではなく、住宅街にあるような小さい個人店です。15年も高松を離れていたから、最初は町や市場の状況がなにもわからなくて。まずは人口が増えているのはどこだろうと、高松市のホームページで都市開発のデータを調べました。</p>



<p>そこで、これから盛り上がっていくんじゃないかと仏生山に絞ったんですが、意外とちょうどいい土地やテナントがなくて。行き詰ってしまい、目線を変えました。大阪で最初に勤めたお店は高級住宅街にあり、大きな病院や学校も近く、充実しているエリア。そんな雰囲気でピンと来たのが高松市・番町周辺です。実際に歩いてみてもそのイメージに近くて、土地探しを始めました。すると、今の場所がポンと見つかったんです。</p>



<p>——お店を建てた場所の決め手は？</p>



<p>この場所に決める前に、朝、昼、夕方と番町を中心に広く取ったエリアをさらに歩き、それぞれの時間帯にどんな人がいるのかを見ました。結構時間をかけましたね。午前中は学校への送迎や通勤で人通りが多いけれど、昼間はまばらで、年配の方が散歩していたり。夜は何時頃に仕事や学校帰りの人の流れが多いのかも見て、自分が想定していた営業時間と、人の動きがマッチしているのかを確認したんです。</p>



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<p>——他にも、お店を出すエリアを知るために何かしましたか？</p>



<p>町の本屋さんに行きました。どんな本が並んでいるのかによって購買層を想像したり、どんな人が町の本屋に訪れているのかを見たりしたくて。加えて、本屋さんにもどんなお客さんが来るのか聞いてみたかったんです。大型店というよりは、地元に根差したいいサイズの本屋さんを探して見つけたのが「<a href="https://www.lunuganga-books.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">本屋ルヌガンガ</a>（以下、ルヌガンガ）」さんでした。</p>



<p>——ルヌガンガでは、どんなことを感じましたか？</p>



<p>まず、雑誌がほとんどないことに驚きました。雑誌といえば扱うのは流行。でも、ルヌガンガさんの本棚を見ていると、雑誌じゃなくてもその時の新しい情報が手に取れる感覚がありました。店主の中村さんに話を聞いてみても、感度の高い人たちがお店に集まっているのを感じ、自分が近くでお店を出すにあたって想定していたターゲットがブレてないと確信できたのを覚えています。</p>



<p>——そのとき、お店の方とはどんなお話を？</p>



<p>自分はこの町に戻ってきたばかりでもうすぐヘアサロンを開くという話をして、近隣にあるおすすめの本屋さんを聞きました。すると面白い予約制の本屋さんがある、と「<a href="https://www.facebook.com/natasyo/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">なタ書</a>」を紹介してもらったり、「ここに掲載されているお店はどこもすてきですよ」と高松の本屋さんを紹介するフリーペーパーをいただいたり。そうして教えてもらったお店に足を伸ばすようになりました。</p>



<p>——それは、お店を作るにあたって、町のことを知りたいという意図だったんですか？</p>



<p>プライベートも含めて、いろんな人と繋がっていく期待があったんじゃないかと思います。だから見ているだけじゃなくて、自分からお店と人に会いに行くようにしていました。</p>



<p>——「お店と人に会いに行く」……、もう少し詳しく聞きたいです。</p>



<p>例えば何かを販売しているお店であれば、置いてあるのは商品ですが、それを選んだのは人、売るのも人、買うのも人……商売って、人ありきです。メーカーがあって、仕入れ先があって、そこから誰かがお店まで届けてくれる。そしてお店が何かをお客さんに届けたら、そこから他の人に届けてくれる。そうやって作ったもの、販売したものがぶつ切れではなく巡っていくのは、人が繋いでいるからだと思っていて。それは自分がお店側にいるときも、購買側にいるときも同じなんです。</p>



<p>——その流れの中に自ら入っていく、お店に行きそこで交わる人たちに会いに行く、それが「お店と人に会いに行く」ということなんですね。たとえば、先ほどの中村さんとはその後、もう少し深い話をするようになったり？</p>



<p>そうですね。後日、本屋さんを紹介してくれたお礼を伝えつつ、また本を買いに行きました。そうやって少しずつ会話するようになり、いつのまにかプライベートでもお会いするようになって。</p>



<p>——人と偶発的に出会ってそこから関係を始める、というのがここ最近は難しくなってきたと感じることもあります。根岸さんは、どうやってその糸口を作って、関係性を深めていったんですか？</p>



<p>お店をオープンする際に中村さんに選書をお願いしていたのもあって、お店のコンセプトを語ったりと進んで自分の話をしていたかもしれません。きっかけは選書でしたが、自分がどういう人間か身を明かすというか、自ら開いていくことは大事にしていました。自分の話をしない限り、人ってこちらに飛び込んできてくれないと思うんです。</p>



<p>とはいえ、自分は「お店にとっての一人の客」でいることが対等な関係だと思っていたのもあり、あくまでその関係性の中で自分の話をするような感じです。「お店と客」という関係を維持しながら時間をかけて、結果的に仲良くなったという感じですね。</p>



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<p>——私の場合、東京からゆかりのない小豆島へ一人で移住した当初は「友達ってどうやって作るんだっけ」と焦りや不安が大きかったです。根岸さんはUターンしてすぐ、どんな感覚を持っていましたか？</p>



<p>よくよく考えると、馴染めないならそれでもいいやと、最初から焦ってなかったのはあります。誰かに受け入れてもらうには、時間がかかるはずなんです。おいでおいでっていう人の方が危なかったりしますよね（笑）。</p>



<p>結果的には、早い段階でルヌガンガさんを訪れて中村さんに出会うことができました。中村さんに別の本屋さんを紹介していただいた後にも、その先で出会った人に面白いお店に連れていってもらったり、また次の出会いがあったりと広がっていき、今の交友関係のベースになっています。この店の内装をお願いした工務店さんは、その頃出会った方に紹介していただいたんですよ。香川では、お店の人がその場に居合わせた人を紹介してくれることが何度もありました。</p>



<p>——根岸さんにとって、人間関係が広がっていくのはどんなときですか？</p>



<p>自分の好きなものを軸に行動したときですね。好きなコーヒーを飲みに行く、好きなカレーを食べに行く、すると自然と自分の趣味趣向にマッチする人やものに出会え、また広がっていく気がします。ときには自分と同じようにお店を持つ人たちと繋がり、徐々に居心地のいい友人のようになっていくこともあります。</p>



<p>今は休みが限られていますが、好きなことを大切に、「面白そうだな」「気になるな」と思ったらフットワーク軽く出かけたいし、大好きなお店にはついつい通ってしまいます。</p>



<p>——ところで、お店の本棚にはアート本や写真集もあるんですね。アートが好きなんですか？</p>



<p>もともと絵心もなく、美術の授業も苦手で、美術館に行く習慣はありませんでした。でも、美容師の世界では美容専門誌のアーティスティックな作品から実用的な技術に繋がる流れがあったり、カラーは色彩感覚、カットは造形美と、美容師にとってアートは切っても切り離せない存在なんです。大阪時代は普段から展示の情報が目に付くし、関西のいろんなアートスポットに足を伸ばしやすくもありました。そうして多様なアートに触れているとどんどん面白くなって、あちこちの美術館に行くようになったんです。</p>



<p>最初の頃は少し変わった絵、不思議だけどきれいな絵が好きでした。当時の上司に好きな画家を聞かれ、ぱっと思いついてダリと答えたら「せやからあかんねん」と言われたけれど、その意図はいまだにわからないです（苦笑）。でも、そう言われると「じゃあもっといろんな展示を見てみよう」と積極的にアートに触れるようになったのはありました。</p>



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<p>——お店のSNSアカウントでも本を紹介されていますが、たくさん本を読まれるんですね。</p>



<p>読むようになったのは25歳頃で、それまでは全くといっていいほどでした。きっかけは、お客様に「成長段階で課題が見つかったら、本を読むといいよ」と教えていただいたことです。最初は選び方もわからず、教えてもらうまま自己啓発本やハウツー本を読み始めました。加えて、当時は言葉で悩んでいたので、「言葉や表現を覚えたいなら、小説も並行して読んでみたら」というアドバイスを受けて、気になったものから手に取っていました。</p>



<p>——言葉で悩んでいた？</p>



<p>お客様とコミュニケーションをとる中で、もっと楽しんでもらいたい、喜んでもらいたい、そのためにうまく言語表現したいと思うも、若い時はなかなかうまくいかなかったんです。お客様は年上の方が多く、教えていただくことばかり。そこに少しでも追い付きたい、知識を増やしたい、というのもありました。そうやってだんだんと読む量が増えていきましたね。</p>



<p>この店のコンセプトの一つが「ゆっくりと本を読み、コーヒーを飲めるカフェのような場所」というのもあり、本棚は作ると決めていましたが、自分の持っている本を並べるつもりはなかったです。中村さんの選書では、待ち時間にさらっと読める詩集やお子さま向けの絵本など、お店のイメージや客層、町に合わせて自分では選ばないような本も揃えていただきました。</p>



<p>開店当時はもっと数が少なかったんですが、「お店の本は、だんだん増やしたらいいんですよ」という中村さんのアドバイスもあって、この町でお店をやりながら、自分で本を増やして今の状態になっています。そんなふうに、最初から自分が思う完成形を出すのではなく、この町と共に変化していく。そうやって長く続けていけたらうれしいです。</p>



<p></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="716" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-1024x716.jpg" alt="" class="wp-image-2316" style="width:512px;height:358px" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-1024x716.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-300x210.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-768x537.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-1536x1074.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-2048x1432.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-600x419.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p><strong>根岸セイジュ</strong><br>1982年香川県高松市生まれ。高松の高校を卒業後、大阪の美容専門学校へ進み美容師の道へ。大阪で美容師となり、国内外での技術講師なども。高松へUターンし、2018年ヘアサロン「fika」をオープン。好きな作家は原田マハ、西加奈子、川上未映子。お店には本、コーヒー、花など、香川県内で自ら足を運び出会った品々が詰まっている。</p>



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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" data-id="2317" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-2317" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-scaled.jpg 2560w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></figure>



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<p><strong>fika</strong><br>最初から仕上げまで一人のスタイリストが担当し、安心してヘアスタイルの相談ができるヘアサロン。根岸さんがご夫婦で営んでいます。長時間施術の際には、根岸さんが選んだ週替わりの豆で淹れるコーヒーなどのドリンクとともに、本を片手にゆったりと過ごせます。資生堂プロフェッショナルのヘッドスパも可能。<br><a href="https://goo.gl/maps/s5LqWidJnWyrbCcs9" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県高松市番町5-4-4 糸瀬ビル 1F</a><br>087-862-8088<br><a href="http://ska-vi-fika.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ホームページ</a>、<a href="https://www.instagram.com/fika_seiju_negishi/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a></p>



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<p><strong>本屋ルヌガンガ</strong><br>いつ訪れても読みたい本に出会える新刊書店。カフェスペースでは購入した本とともに、ハンドドリップのコーヒーやお酒を楽しめる。本にまつわるトークイベントのみならず、瞑想やワークショップなど、さまざまなイベントを開催している。ことでん瓦町駅より徒歩6分。<br><a href="https://goo.gl/maps/hLiva7zr6QxJq4RY8" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県高松市亀井町11-13</a><br>087-837-4646<br><a href="https://www.lunuganga-books.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ホームページ</a>、<a href="https://twitter.com/lunugangabooks" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Twitter</a>、<a href="https://www.instagram.com/lunuganga_books/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>、<a href="https://www.facebook.com/lunugangabooks/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Facebook</a><br>*記事の内容は、掲載時点のものです</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/negishi/">自分から、お店と人に会いに行く。／根岸セイジュさん（美容師）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>一言では表せない、それぞれの働き方／村上智美さん（ライター・編集、メーカー広報）</title>
		<link>https://setouchipress.com/murakami/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 18 Jun 2022 10:29:40 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[移住]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>自分のやりたい仕事をやるのには、いろ...</p>
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<p></p>



<p>自分のやりたい仕事をやるのには、いろんな道筋や方法がある。それなのに私（小林）は、今他の仕事をしながらライターをしていることに、歯がゆさのようなものを感じることがあります。「何か一本の仕事を生業にしなくては」、そんな焦燥感を抱えていた時に、同じように複数の仕事を持つライター仲間・村上さんはどう考えているのか聞きたくて、お話ししてみました。（取材・ライティング／小林繭子）</p>



<p>*</p>



<p>——村上さんは今、どんな仕事をされていますか？</p>



<p>ライター・編集の仕事、業務委託での企業広報、この二つを柱にしています。加えて、週に1回ラジオ番組の制作のお手伝いもしています。</p>



<p>——三つの仕事をされているんですね。この形にたどり着くまでの経緯をお聞きしたいです。</p>



<p>大学卒業後は、香川でタウン誌を発行している会社に就職しました。本当は音楽関係の仕事がしたくてレコード会社に応募しましたが、なかなか難しくて。挙げたらきりがないけれど、当時はGRAPEVINE、クラムボン、SOPHIAなどが大好きで、音楽雑誌「音楽と人」やタワーレコードで配られるフリーペーパーを隅から隅まで読んでいました。</p>



<p>大好きな音楽に関わる仕事がしたい、そうだ、タウン誌には毎月アーティストへの取材ページがあるぞと。当時は、書く仕事がしたいと思っていたわけではなく、とにかく音楽に近づくにはこれしかないと思っていたんです。</p>



<p>最初は営業部に配属されましたが、入社3か月で音楽ページ担当の話が舞い込み、営業部に所属しながら毎月アーティストへのインタビューを担当しました。そのページがあったから、営業の仕事も頑張れましたね。その後はライティング・編集メインへと移行していきました。</p>



<p>タウン誌では、アーティストに1時間インタビューしても記事になるのは300文字ほど。タウン誌の枠を超えた記事を書きたい、もっとアーティストの内面に寄る記事を書きたい、とだんだん欲が出てきて。その頃、毎月読んでいた音楽雑誌「音楽と人」で初めて編集部員の一般公募があったんです。幸運なことに採用され、そのタイミングで東京に引っ越しました。</p>



<p>長年の夢が叶い、仕事も充実していましたが、全力で突っ走った結果、体調を崩してしまい……。もっと仕事のやり方を考えるべきだったと思います。「音楽と人」を辞めた後は、別の出版社に転職し、そこでも編集とライターの仕事をしました。東京で6年働きましたが、2017年に香川にＵターンし、一度出版業界を離れました。</p>



<p>——香川へＵターンされたのは、どうして？</p>



<p>暮らす場所と働き方を変えて、生活を立て直そうと考えたんです。東京の暮らしは刺激的で楽しいものの、夜遅くまで仕事をしたあとに満員電車で帰宅して、気が付いたらもう寝る時間。翌朝急いで起きて、また仕事に行くような日々でした。休日も、溜まった疲れをなんとかしようと寝てばかり……。ふと「私、何してるんだろう」と思ってしまって。東京ってスピードが速くて、ついていくのに必死だったんです。楽しい分それに気づかず、ふと立ち止まった時にはクタクタになっていました。</p>



<p>次第に、自分のためにご飯をゆっくり作ったり、自然があるところに出かけたり、自分の時間をちゃんと作って、生きる時間を大切にしたいと思うようになりました。自分ではわかってなかったけれど、「働きすぎだよ、おかしいよ」と言ってくれる人がいたおかげで、生活に重きを置こうと思えたのもあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0271-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2291" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0271-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0271-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0271-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0271-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0271-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0271-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0271-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_0271-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>——Ｕターンのタイミングで、フリーのライターになることは考えなかったのですか？</p>



<p>今はそうではないけれど、当時は「会社員じゃなくちゃダメだ」と思い込んでいたんですよね。保険や保障などが不安定になるし、そもそも勇気がなかったんです。地方では、ライターだけで食べていくのは難しいだろうなという不安もありました。</p>



<p>——香川にＵターンされてからは？</p>



<p>現在業務委託として契約しているメーカーに、広報担当の正社員として入社しました。会社が新商品をリリースするタイミングだったので、一時は東京にいた頃よりも忙しかったですね。想定外に忙しい日々の中で一年半頑張ったものの、これでは本末転倒だなと、退職を考えるようになりました。</p>



<p>会社を辞めるとしたら、私には何ができるだろう。最初に浮かんだのは、取材に行って書くこと。仕事ではなく自分の時間中心の暮らしがしたかったので、次はフリーになると決めていました。会社に退職の意思を伝えると、残ってほしいと言っていただけて。だけど、やっぱり正社員としてハードに働き続けることは難しかったし、もう一度ライターの仕事をやりたい気持ちが強くありました。</p>



<p>すると会社側も私の気持ちを尊重してくださり、ありがたいことに業務委託として広報の仕事を一部続けられることになりました。フリーでライターの仕事も受けるようになり、二足のわらじがスタート。それが今の基盤になっています。お金のことは後でどうにかすればいいやと思ってはいたものの、ライターの仕事だけで生活していくことは現実的に難しかったと思うので、会社にはすごく感謝しています。</p>



<p>——業務委託を提案してもらえたことで、二つの仕事を調整しながら進める道筋ができたんですね。そこに加わったラジオの仕事は？</p>



<p>これは完全に、ご褒美の位置づけです（笑）。会社員を辞めたことにより時間をコントロールできるようになって、せっかく時間があるし、思いきり好きなことしようと思って。音楽を好きになったきっかけはラジオで、中学生の頃からずっと聴いていました。大好きな仕事なので、とにかく楽しいです。</p>



<p>——フリーに対する不安感について、今はどう変化しましたか？</p>



<p>複数のわらじがあることで、金銭的な不安は多少解消されました。あとはやりたい仕事を自分の裁量でやれるという点において、フリーは精神的満足度が高いんだということに気づきましたね。</p>



<p>——他に、複数の仕事を持って良かったことは？</p>



<p>これは予想外だったのですが、それぞれの異業種での経験が相乗効果になることがあります。広報の仕事をしていると出版社とのやりとりが多く、出版業界での経験がかなり活かされます。ラジオの仕事では、リクエストを選ぶ時に音楽業界での経験が活きたり、タウン誌時代の繋がりでインタビュー取材先のネタ出しができたり。この相互作用は、すごくおもしろいです。</p>



<p>あとはなにより、居場所が複数あることが私には一番いいんです。働く場所が三つあるので、一つの仕事でなにかあっても別の仕事で気が紛れるし、それぞれの場所にいる人も違って刺激になる。楽しいし、いい感じにバランスが取れています。</p>



<p>——一つの場で仕事をし続けるよりも、性に合っていたんですね。</p>



<p>振り返れば、一か所に所属することの自分の限界を、社会人最初の10年で痛感したのかもしれません。会社員として働くといろいろと制約も多いですし、それがちょっと息苦しかったというか。これは単に私がわがままで未熟なだけかもしれませんが、自分の裁量で仕事をしていた方が、パフォーマンスが上がる気がしたんです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5152-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2292" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5152-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5152-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5152-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5152-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5152-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5152-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5152-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5152-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5153-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2293" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5153-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5153-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5153-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5153-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5153-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5153-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5153-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5153-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>それにどんなに会社のために頑張ったとしても、いざというときに会社が自分を守ってくれるのかというと、わからないなと思っていて。過去、同僚が働き詰めによって体調を崩してしまった時、上司はすごく心配していました。でも、会社として一人の社員のためにきめ細かい対応をするのには、どうしても限界があるのだと実感したこともあります。企業は利益を追求し続けなければならないので仕方のないことですが、それって怖いことだなと……。</p>



<p>守ってくれると信じていたにもかかわらず、それが叶わなかったとき、ボロボロになっているのは自分。それなら自分の責任で回せる環境にいた方が、何かあったときに気持ちが楽なんです。自分で自分を守れる環境にいたいから、主語が会社ではなく、「私」になる働き方をしていたいと考えています。</p>



<p>——なるほど……。私は、自分で責任を負うことへの不安にばかりフォーカスしてしまっていたのですが、「自分で責任を負える」っていいものなのかもしれませんね。</p>



<p>仕事の入れ方を失敗したら収入に直結しますが、自分で責任を負える方が楽だからフリー、という人は案外周りにもいます。とはいえ組織にいる方が気が楽だという人ももちろんいるだろうし、これは人によると思います。</p>



<p>——フリーでの仕事の入れ方って、難しくないですか？　うれしい依頼についつい無理して応えてしまったり。</p>



<p>決まった時期に決まった量の仕事が来ることはなかなかありませんが、もうその波を楽しむしかないかなあと（苦笑）。「今月は仕事を入れすぎて大変だ」なんてこともありますが、一息ついたら絶対にだらけると決めています。この3年で広報業務の繁忙期サイクルも固まってきたので、だんだんと仕事量が把握しやすくなってきてはいます。</p>



<p>——複数の仕事を持つと、時間管理が大変そうです。</p>



<p>全然そんなことないんですよ。会社員の頃よりも、今の方がずっと自分の時間を取れています。最初にここだけは休みと決めてブロックしたら、何があっても仕事を入れないようにしています。その分、休みとして確保した時間以外は仕事を頑張る。頑張りすぎた翌月は仕事を抑えるようにしてバランスを取っています。</p>



<p>普段は朝起きるのもゆっくりで、午前中は大体自分の時間にしています。毎朝同じ時間に会社に行くことも、私にとってはしんどかったんだろうな……。自分を後回しにしていた20代を経て、今は無理をしないように気を付けています。</p>



<p>——ところで、村上さんはどんなふうに原稿を書いているんですか？</p>



<p>取材が終わって、原稿を書き始めるまでの時間は長いほうかもしれないです。構成を考えるというよりは、何を軸にして文章を書くのかを頭のなかでずっと考えています。取材対象の数ある魅力の中から、どれを軸にして書いたら一番魅力的に見せられるかが定まったら、一気に書きます。</p>



<p>——オンとオフはうまく切り替えられていますか？</p>



<p>う～ん、なかなか難しいですね。「ほんとにあれで良かったのかな……」とオフの時間もついつい仕事のことを考えちゃいます。生活と仕事って完全に切り離せなくて、モヤモヤと考えている時間は長いです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5193-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2294" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5193-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5193-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5193-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5193-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5193-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5193-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5193-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5193-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>一時期は自分のできないことばかりが目について悩みましたが、「頑張りすぎるのはやめよう、自分にできることを一生懸命頑張るしかない」と、最近切り替えられました。それは何かがあった訳ではなく、ずっと考えていたら、ふとそう思えたというか。</p>



<p>——もしかしたら、オン／オフの切り替えが苦手な人ほど自分で責任を持つフリーが合っているのかもしれないですね。今の働き方は長く続きそうですか？</p>



<p>二本柱とご褒美の仕事、今はこの三つですごくバランスがいいと感じていて、続けていきたいです。仕事の総量は会社員時代よりも抑えつつ、やりたい仕事を自分で調整しながら進められていて、理想の生活ができています。</p>



<p>でも、今の仕事のうちのどれかが10年後に消えている可能性は十分にあるし、それに代わる新しい仕事を見つけられるのか不安もあります。そういう意味では非常に怖いですね。ライターの仕事は、年齢が上がると仕事が限られてしまうんじゃないかという危惧もあります。</p>



<p>——そう思ったのは？</p>



<p>「今のあなたの年齢に合うと思ってこの仕事を依頼した」と言っていただくこともあって。アンテナを張って進化し続けていれば、その壁を越えられるのかもしれないけれど、実際に歳を重ねてみないとわからない。そういう意味ではずっと続けられる仕事だという確実性はないです。</p>



<p>だけど確実性がないからこそ、今を大切にしたいです。その時々に悩んだり、失敗したりもすると思うけど、それを自分で責任を持ちながら進めていく、これが今の私には一番みたい。そのためにちゃんとだらける、休む（笑）。これが私らしい働き方なんだと思います。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="561" height="405" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5169.jpg" alt="" class="wp-image-2295" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5169.jpg 561w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/IMG_5169-300x217.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 561px) 100vw, 561px" /></figure>



<p><strong>村上智美</strong></p>



<p>1986年生まれ、香川県丸亀市出身。大学卒業後、タウン誌の営業部・編集部で雑誌作りの基礎を学び、編集者・ライターとしてのキャリアをスタート。2011年に上京し、中学生のころから憧れていた＜株式会社 音楽と人＞に入社。その後教育系出社を経て、2017年3月に香川県にUターン。メーカー広報の傍ら、2018年7月よりフリーライター・編集としての活動を開始。最近の思い出は、野外音楽イベント「OTODAMA」「hoshioto」に参加したこと。現在は、20年来心の拠り所としているバンド・SOPHIAの活動再開に胸を躍らせている。海が好きで、休みの日は屋島や瀬戸大橋記念公園をぶらぶらする。<br><a href="https://mimoton9.wixsite.com/tomoomimurakami"></a><a href="https://mimoton9.wixsite.com/tomoomimurakami" target="_blank" rel="noreferrer noopener">個人ウェブサイト</a>、<a href="https://www.instagram.com/tomomi_murakami_/">Instagram</a></p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/murakami/">一言では表せない、それぞれの働き方／村上智美さん（ライター・編集、メーカー広報）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>すぐに飲み込めない、ほんまなんかなって考えちゃうんです。／岡田陽介さん（半空）</title>
		<link>https://setouchipress.com/okada/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 29 Mar 2022 02:58:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[おいしい]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>高松で開催されたトークイベントで、カ...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/okada/">すぐに飲み込めない、ほんまなんかなって考えちゃうんです。／岡田陽介さん（半空）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p></p>



<p>高松で開催された<a href="https://www.lunuganga-books.com/events/chisanamisenohajimekata-tsuzukekata-sonokanyotojissen-hansora-okadasanwoomanekishite" target="_blank" rel="noreferrer noopener">トークイベント</a>で、カフェ「<a href="http://nakazora.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">半空</a>（なかぞら）」の店主岡田さんが話していた「SNSのいいねの数よりも、誰かに届く“1”が大事」というのが印象的だった。その話はじわじわと私の中に残り続け、何度か自分を励ましてきた。岡田さんとゆっくり話してみたくて、半空に紅茶を飲みに行ってきた。</p>



<p>*</p>



<p>——岡田さんの思う「1が大事」について、改めてお聞きしたいです。</p>



<p>例えばYouTubeでやっている【<a href="https://www.youtube.com/playlist?list=PLT-Q5t7AVW62IIVgzIhwR3P-GoAJSHRiR" target="_blank" rel="noreferrer noopener">半空ラジオ</a>】の話になった時、お客さんから「夕食の準備をしながら聞くことが多いんです」と言われたら、それってすごいことだと感じるんです。誰かの生活の中で、夕食を作る時間の側に自分たちのラジオがある。次に収録するときは、夕食作りをしているその人の横で何を話そうか、って考えますね。</p>



<p>いいねの「1」という数値に騙されちゃいけないんです。10、20とカウントできる記号ではなく、いいねを押した誰かがいて、その人がどうして押してくれたのか、どんなことを考えているのか。そういうことを考えることの方が、いいねが何個ついたかよりも大事だと思うんです。</p>



<p>——なるほど。そう考えるようになったのは？</p>



<p>うーん、逆に、大多数に向けて考えることができないのかもしれない。ラジオの仕事で「40代の女性に向けて話してください」と言われても、できないんです。でも、自分の知っている40代女性の誰かを思い浮かべて話すことはできます。小林さんは、文章を書くときにどう設定して書いているんですか？僕だったら「あいつに向けて」と考えながら書くなと。</p>



<p>——瀬戸内通信社で書くときは、ターゲットを意識していないです。でも、書いている最中は無意識なのに、後から「これは私が聞きたい言葉だったんだ」と気づくことが、最近よくあります。なので、取材中は自分が読みたいことを探しているのかもしれないです。</p>



<p>読んだ人もそうなんじゃないかな。僕もそれが聞きたかったんだ、っていう人がいる気がする。</p>



<p>——そうだとうれしいです。閲覧者数を見るだけでは、読んでくれた人への実感がどうしても希薄になるときがあります。そんな中、記事を読んで行動変容が起こったとか、私はこう考えたとか、そういうことを聞けたとき、「誰かが読んでくれている」という手応えがあるし、多分それを目指しているんだと思います。</p>



<p>わかります。でも、それがいいねや閲覧者数「２」のうちの「１」っていうのはなかなか実感がないですよね。スタッフから「Instagramのインサイトを見たほうがいいですよ、いろいろわかりますよ」と教えてもらったけれど、……ぐっとこんなーと（笑）。</p>



<p>それよりも、「レコード屋でたまたま半空の投稿を思い出して、このレコード探して買ったんや」なんて言ってもらえることの方が僕には大きい。そんな前のことを覚えていてくれて、その人の購入のきっかけになったんや、お店の中で一枚一枚探したりしたんかな、って。そういう人がSNSを見てくれるかもしれない、さあ何を書こうか、っていう気持ちはあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2128" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>——岡田さんは、どんな子どもだったんですか？</p>



<p>小学生の頃は、「友達100人も必要なんかな？」ってよく考えていました。「友達」をどう考えるのかにもよるけれど、100人もおったら日常生活どうなるんやろ、なんて想像して。僕にそんな人気が出たら嫉妬やら、取り合いが起こるんだろうか。クラスの雰囲気を見て、いやほんまにありうるか100人……って思ってた（笑）。</p>



<p>性格なんでしょうね、気になるし、すぐに飲み込めない。「100人友達いることは良いことです」と言われたら、「本当にそうなのか考えてみよう」から始まるんです。つい考えちゃうのは、子供の頃からでした。</p>



<p>いまだにひっかかってるんですけど、3＋2＝5っていうけど、3本の人参と2個の卵って、別々のものなのに一緒くたに数えられるんかな、そんなものが世の中にあるんかな、とか。ここに3人いても、「3」じゃなくて実際は個々じゃないですか。納得できんのやろうな……考えてしまうんです。</p>



<p>——そうなんですか……！これまで、言われたまま何も考えずに受け入れていました。お店を経営していると、客単価を計算するようなこともあると思うのですが。</p>



<p>やってないですね。お店に一日何人お客さんが来て、客単価がいくらとか、一人ひとりを同じようにカウントすることができないんです。でも、月単位の売上や原価は計算して、気になることは細かくチェックして軌道修正することはあります。ただ、それは自分の都合なので、メニューや値段などを決めるときは一度視点を変えます。自分はこの店と関係のない人として、たくさんシュミレーションしてみるんです。</p>



<p>例えば、たまたまこの店に入ったとき、メニューを見てどう思うか。デート前に早く着いて、ちょっとお腹空いたなとフードを頼んでから恋人とお茶して、二人分会計したときにどう思うか。眠れない夜に、お酒を一杯だけ飲みたいと訪れて、どう感じるか。とにかくいろんな設定を具体的に考える、その上で自分の都合も含めてどうするのかを決める感じです。</p>



<p>——なんだか、客単価で考えるより難しそう。</p>



<p>そうかもしれないですね。実は、メニューや値段は頻繁に変わっているんです。僕のシュミレーションが変わるというか、お店にいる中で気づいた違和感を観察し続けた結果、ふいに判断が変わることはあります。</p>



<p>——シュミレーションってすごく想像力が必要ですね。その源はどこから？</p>



<p>実際に会った人のことを、勝手に想像している感じです。よく来る大学生のお客さん、あの人は方言がないから県外から香川大学に来たのかな。オンライン授業が多くて友達にも会えず、出会いが欲しい。恋人はいなくて、でも恋の苦さも最近あって……と勝手な想像をしています。その人がある日誰かを連れてきたら、なんで半空に来てくれたんだろう、何が必要かな、何をやったらだめだろうかと、正解はわからないけれど、考えてみます。</p>



<p>——だめなこと？</p>



<p>半空の常連であることを出した方がいいのか、とかですね。お店で喫煙できた頃は、常連さんが恋人と来たとき、いつものように灰皿を出さないようにしていました。「なんで灰皿出さないの？」ってお客さんに聞かれたら、すみませんと言うのは自分が負う。「この人はこうだ」と決めきることはしたくないし、そう定義することが苦手なんですよ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="757" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-1024x757.jpg" alt="" class="wp-image-2196" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-1024x757.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-300x222.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-768x568.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-1536x1136.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-2048x1514.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-600x444.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>もしかしたら今日は頭が痛いかもしれない、悩み事があるかもしれない、でもそんな想像が間違っているかもしれない。いいね10より目の前の1が大事だけれど、その1が同じ人でも、毎日違うんです。常にいろんなことが変わっているはず……いや変わっているかもしれない、だから考えていたいんです。スタッフには、間違えるのはいいけれど、考えないのはだめだと伝えています。</p>



<p>——考えるって難しいですね。考えたつもりでしかないこともあるし、願望が入ってしまったり。</p>



<p>そうですよね。最近、連日ファミレスに通っていたんですが、同じスタッフさんがタバコを吸うのか毎回聞いてくれたんです。僕は気が楽でした。個人で特定されていないことが良かったんです。あのおばちゃん、実はめちゃくちゃ考えてくれて、わざと聞いている達人かもしれない。</p>



<p>「タバコ吸いませんよね」と覚えくれることがうれしい人もいると思う。なんせ毎回わからない、いまだに。でもそれはずっと考えながらやりたいし、スタッフにもそうであってほしいです。</p>



<p>——大事なのはルールやマニュアルではなく、考え続けることなんですね。</p>



<p>そうですね。半空にはマニュアルがないので、みんなはやりにくいかもしれないです。スタッフから「こういう場合はどうするんですか」と聞かれたら、「どう思う？」って返して、考えを聞いたら「なんでそう思ったん？」と理由は聞くけれど、「うーんなるほど、僕も考えてみる」と答えを渡さないまま終わるんです（苦笑）。「そうか、よく考えたら私やったらこうだけど、相手は私じゃないしな……」といった感じで、考えてほしいんです。</p>



<p>マニュアルがない代わりに、みんなでたくさん話し合います。まだまだ僕も失敗するし、お互いの失敗から吸収し合うこともあります。スカッとしたわかりやすさはなく、いつも考えっぱなしになる。でも、必ず学ぶことがあると思います。</p>



<p>——何度も会った人でも今日のその人は初めて、そう考えるようになったのは？</p>



<p>うーん、一貫性を持たなくていい、と思っているところから来ているのかな。年始に一年の目標を持つのはいいけれど、それが足枷になるなら意味がないじゃないですか。途中で違うと思ったら、やめてしまえばいいんです。昨日と今日の発言の一貫性のために自分を曲げなくていい、でもそれは適当だからじゃないんです。決めたことを貫き通すために自分を縛るよりも、間違っていたかもという疑いの方が大事なんじゃないかと。</p>



<p>必要があれば「ごめん間違ってた」と昨日までの自分をばっさり捨てればいい。人って、変化している方が健全で自然な気がします。過去と未来があって、そこに整合性がなくてもいいし、新しいその人と出会えているような気もするし。「さて今日どうする？」みたいに変わってもいいんじゃないかな。</p>



<p>——なんだか新しい感覚です。取材ではしっかり下調べをして、既出のことは聞かないようにという基本があるのですが、調べすぎるとどうしてもそれに引っ張られてしまうこともありました。でも、「毎日その人は違う」と思えば、向き合う感覚が変わる気がします。</p>



<p>準備とライブ感のバランスって、難しいですよね。わかります。</p>



<p>——ところで、スタッフのみなさんもSNSのいいねの数を見てないのですか？</p>



<p>知っておくのは大事とは伝えています。でも、例えば食べ物の投稿だと反応が多いからといって、そればかり投稿するのは違うかな。今思ったんですけど、SNSで数を重視していないというのは、物に対する深さが好き、というのもあるんかな……。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="alignleft size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2130" style="aspect-ratio:4/3;object-fit:cover;width:843px" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">二冊あるのは、「死をポケットに入れて」チャールズ・ブコウスキー</figcaption></figure>
</div>


<p>この本「死をポケットに入れて」は中学生の頃から20年以上、何回も読んでいます。いつも寝る前にめくって「はー」と思って寝る、そういう付き合いが好きなんやろうな。深い付き合いの中で、自分が変わったことがよくわかるんです。</p>



<p>良いと思ったところにはその時々で付箋を付けるんですが、時間と共に変わってくる。なんで今はここが良いと思うんだろう、「ああ、こういう経験があったやないか」と気づいたり。本を読んでいるようで、自分を考えるような時間なんです。昔ブックオフで100円で買ったんですが、最近もう一冊買って二冊あります。</p>



<p>——どうして同じ本を？</p>



<p>よくやりますけど、なんでですかね。本が変わったらまた違うものが読めると思っているのかな……。古いくたくたの本だから読み取れるものがあるのかもしれないし、逆にくたくたすぎて読み取れないものがあるのかもしれない。どっちにしろ、一つの本と長く付き合うことが好きなんだと思います。</p>



<p>コーヒーカップ、本、レコード。お店には、思い入れのあるものばかりを置いています。好きになってくれという意味ではなくて、お店を通して「僕はこんな感じなんや。みんなはどんな感じ？」そんなやりとりをしているのかもしれないです。</p>



<p>物そのものがどうなのか、というのに興味はないです。映画の良し悪しや映画史にとって……ではなく、あなたにとってどういう映画なのかを聞きたい。人と物の関係、その人がどう思ったのかが好きです。お店に来てくれた人から、そんな話を聴けるのを楽しみにしています。</p>



<p>　</p>



<p></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="708" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-1024x708.jpg" alt="" class="wp-image-2131" style="aspect-ratio:4/3;object-fit:cover;width:512px" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-1024x708.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-300x207.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-768x531.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-1536x1062.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-2048x1416.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-600x415.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p><strong>岡田陽介</strong><br>1981年 高松生まれ。20代で「半空」を開業。本を探すのは街の本屋。最近読み始めたのは「フェラ・クティ自伝」。趣味は散歩。日課は筋トレ。苦手なことはパソコン。2015年からは「<a href="https://www.nakazora-award.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">半空文学賞</a>」を主催。あまり釣れないけど、釣りが好きになった。</p>



<figure class="wp-block-gallery has-nested-images columns-default is-cropped wp-block-gallery-6 is-layout-flex wp-block-gallery-is-layout-flex">
<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1213" height="1004" data-id="862" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n.jpg" alt="" class="wp-image-862" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n.jpg 1213w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n-300x248.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n-1024x848.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n-768x636.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n-600x497.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1213px) 100vw, 1213px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" data-id="2132" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-2132" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-scaled.jpg 2560w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></figure>
</figure>



<p><strong>珈琲と本と音楽　半空</strong><br>丁寧に淹れるハンドドリップのコーヒーがおいしい、本と音楽を軸にしたカフェ。店内に並ぶ本を手に取って一人ゆっくりするのも、誰かとお喋りをするにも、深夜にお酒を飲むのにも。珈琲やフルーツサンドなどのカフェメニューに加え、「伊丹十三の愛したギムレット」といった本にちなんだカクテルもメニューに並ぶ。</p>



<p class="has-black-color has-text-color">・<a href="https://goo.gl/maps/hXdr3m6mmmD2NPk68" target="_blank" rel="noreferrer noopener">高松市瓦町1丁目10‐18北原ビル２F</a><br>・087-861-3070<br>・13:00-翌3:00、日曜のみ13:00ｰ24:00<br>・不定休（Facebookでご確認ください）<br>・<a href="https://www.facebook.com/%E7%8F%88%E7%90%B2%E3%81%A8%E6%9C%AC%E3%81%A8%E9%9F%B3%E6%A5%BD-%E5%8D%8A%E7%A9%BA-287940334572472/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Facebook</a>、<a href="https://twitter.com/nakazora2001" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Twitter</a>、<a href="https://www.instagram.com/nakazora_coffee_book_music/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>、<a href="https://www.youtube.com/channel/UCIO1xHrUfjtURCll7PsaIZA?view_as=subscriber" target="_blank" rel="noreferrer noopener">半空ラジオ</a></p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/okada/">すぐに飲み込めない、ほんまなんかなって考えちゃうんです。／岡田陽介さん（半空）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>撮っているのは、光です。／井手豊さん（映像作家）</title>
		<link>https://setouchipress.com/2201ide/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 28 Jan 2022 03:04:22 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[岡山]]></category>
		<category><![CDATA[アート]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>岡山駅から電車で1時間ほどの津山駅で...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/2201ide/">撮っているのは、光です。／井手豊さん（映像作家）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>岡山駅から電車で1時間ほどの津山駅で降り、バスに乗って約30分でたどり着く、<a href="https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">奈義町現代美術館</a>（※美術館は現在、新型コロナの影響により2022/3/6迄の予定で休館中）。</p>



<p></p>



<p>今回の目的は、作品と建物が半永久的に一体化した美術館に加え、美術館ギャラリーで開催されている映像作品展「ー零れ落ちた光を集めるー」を観ること。ウェブサイトでみた告知の画像になんだか心を奪われ、直感的に訪れた。</p>



<p>映像作品は20分の間、あえて無音にしているという。肉眼では見ることのできない、マクロレンズの世界。静寂の中に息づく、自然の生き物、植物の生命と光。その美しさに引き込まれ、在廊していた映像作家・井手豊さんに思わず話しかけた。</p>



<p></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-1024x784.jpg" alt="" class="wp-image-2049" width="840" height="643" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-1024x784.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-300x230.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-768x588.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-1536x1176.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-2048x1568.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-600x459.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 840px) 100vw, 840px" /></figure>



<p>——映像は、いつから撮っていたのですか？</p>



<p>24歳頃から８mmフィルムで映像を撮っていたと思います。子供の頃から映画が好きで、なにか映画のようなものを撮ってみたかった。今とは違って、当時は人物を撮っていました。でも、自分は脚本を書くことやストーリーを組み立てることに興味が湧かなくて。例えば、大好きな映画『未知との遭遇』で僕が好きなのは、物語でも台詞でもなく、UFOが出てくるシーンそのものなんです。</p>



<p>——映像そのものが好きだったんですね。</p>



<p>そうなんです。それで、人物が出てきても物語のない、PVのようなものを作っていました。そんな作風のものを長くやっていましたが、2003年にスランプになり、10年近く作品が作れなくなって。その間は美術展やイベントなどの記録撮影の依頼をたくさんいただいたおかげで、なんとか続けてこられました。作品作りが復活したのは2013年です。今のように自然の中にいる虫や植物を、マクロレンズで撮影するようになりました。</p>



<p>——スランプになったのは、どうして？</p>



<p>人物を撮りたくなくなってきたというのもありますが、正直、ビデオの画質がずっと嫌いだったんです。説明が難しいですが、ギラギラ、ヌルヌルしているというか……。映像を撮るならそれしか方法がなくてやってきたものの、いよいよ嫌になっちゃった（苦笑）。</p>



<p>そんなときにレンズ交換式のデジタルカメラが出てきて、撮ってみたら画質がすごくきれいだったんですね。マクロレンズも安く手に入ったので使ってみたんです。人物以外に何を撮ろうかと考え、子供の頃から遊んでいた山にとりあえず行ってみて、マクロレンズの中を覗きました。</p>



<p></p>



<p></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-2050" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-1024x576.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-300x169.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-768x432.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-1536x864.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-1200x675.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-960x540.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-600x338.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p></p>



<p></p>



<p>その瞬間、初めて見るマクロの世界に鳥肌が立ったのを覚えています。こんなに美しい画像が撮れるんだと、衝撃的でした。ああ、これが見たかったんだ、これが撮りたい映像だったんだと確信しました。</p>



<p>——その時に見えたものは？</p>



<p>抽象的なんですけど、光景の美しさです。木漏れ日の感じや光の揺らめき、その中にいる虫……そういうものに感動しました。私は映像で何かを訴えたいとか、テーマとか、そういうものはないんです。撮影しに行って、その場で感じたものを撮る、ただそれだけ。自然を大切にしようと思ってはいるけど、作品にそういった主張はないです。</p>



<p>——マクロレンズと肉眼で見えるものは全く違いますよね、どうやって撮りたいものを見つけるんですか？</p>



<p>肉眼でこれかな？と思うものにカメラを向けて寄っていき、自分に刺さるものを探している感じです。視界に入っているものを認知しているときって、これがあるというだけで、わざわざそこにズームしようとは思わないですよね。でも、マクロレンズを通して世界を見ると、見えないものが見えてくるんです。</p>



<p> 時間はかかります。でも、何かを撮ろうと自然の中をうろうろしているだけでも楽しいんです。1カットは30〜60秒で、本番で使うのは15秒ほど。一日あたり最低でも2、3カットは撮れます。つまり、１日中カメラを回しても３分しか撮れないこともあるんです。でも、なにかをみつけたときの喜びの方が断然大きい。撮れなくてもいいや、くらいの気持ちで撮影しに出かけています。 </p>



<p>——2013年にマクロレンズを始めてからこれまでに、撮りたいものは変化してきましたか？</p>



<p>初期は、形の面白さに惹かれてよく虫を撮っていました。それを続けていたら、自分が本当に撮りたいものは光なんだと気が付きました。白い壁に木漏れ日がゆらゆらしているようなものではなくて、自然の中に虫がぽんといて、周りに木漏れ日がわーっとある、そういう画が好きですね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-2051" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-1024x576.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-300x169.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-768x432.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-1536x864.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-1200x675.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-960x540.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-600x338.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"> </figcaption></figure>



<p>——井手さんの映像を拝見して、光ってこんなにもいろんな姿をしているのかと、知っていたつもりだけど気づいてなかった姿に見とれました。光は、そこにあるはずなのに捉えどころがない。その捉えどころのないものが表れてる印象が強かったです。ところで、今回の作品では、生命力を感じる小さな生き物の姿と、朽ち果てた木の葉、死んでいるクワガタムシなど、真逆のものが共存していましたね。</p>



<p>私にとってはどちらも美しいと感じるものでした。自然に入って美しいと思った光景だけを集めた、それだけなんです。</p>



<p>——万人に理解される美しさもあるし、グロテスクなものの中に美を発見することもある。人それぞれの感性だと思いますが、「美しい」って、なんでしょうか？</p>



<p>僕にとっては、宇宙を感じるもの、それだけかな……。撮った映像は、自分にとっての宇宙のようなもの。マクロレンズを通して見るカビだらけのキノコにも美しさを見つけ、宇宙を感じてしまうことがあります。</p>



<p>——映像を撮るときの衝動は「美しい、捉えたい」それだけ？</p>



<p>そうですね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-2078" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-1024x576.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-300x169.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-768x432.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-1536x864.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-1200x675.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-960x540.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-600x338.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>——普段はチェーンソーなど、林業や造園用の機器の販売や修理をするお店をされているんですね。仕事も楽しいですか？</p>



<p>楽しくはないですね（苦笑）、淡々とやるべきことをやっている感じです。</p>



<p>——楽しくないことを続けるのは平気なんですか？</p>



<p>平気じゃないけど、家族もいるし辞めるわけにはいかない（苦笑）。妻は応援してくれているけれど、特別映像に興味があるわけじゃないみたい。でも、作品の編集が終わったら、必ず妻に確認してもらいます。ここがよくわからないとか、違和感があるとか、その意見に合わせて修正しています。僕とは違う視点を持っていて、作品作りの貴重な意見になっています。</p>



<p>——仕事と週末の映像作品作り、それぞれの相互作用はありますか？</p>



<p>ないですね、全く別のものです。日中の仕事は生活のためだけど、映像は本当にやりたいことを大事にしています。映像では自分の作品作りとは別に、依頼を受けて撮影をすることもあります。劇団の公演、アマチュアバンドのPV、美術館でのイベント記録など、そういうものを撮影するときは、依頼してくれた人が喜んでくれるものを作るようにしています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2052" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>高校を中退してから家業である今の仕事を始める30代後半までは、ずっとアルバイトをしながら映像を撮っていました。映像で仕事ができたら良かったけれど、なかなかそうもいかなくて。映像以外にやりたいことが思いつかず、いろんなアルバイトをしてもピンとくるものがありませんでした。</p>



<p>経験した仕事の中で何かを本業にすべきだったのかもしれないけれど、自分の中の「好き」を優先してきました。でも、それで悩んだことも、不安に思ったこともなかったです。若い頃漠然と考えていた「映像の仕事に就きたい」という思いは、年を取るにしたがって、自然と消えていきましたね。それは、自分がこれだと思うものを撮り続けてこれたからかもしれません。</p>



<p>作品は作っていたけれど、何か行動をしていたわけではないんです。「本気でやる気ある？」と言われてもいいくらい漠然としていました。不安がなかったのは、そこまで考えてなかったからだと思います（苦笑）。</p>



<p>——自分の作品を、いろんな人に見てほしいという欲求は？</p>



<p>ないです。語弊を恐れずに言うと、自分がやりたいだけなんです。見てくれた方に良かったよと言っていただけるのはすごくうれしいですが、それが目的ではないです。自分が作りたくて作っている、本当にそれだけ。大変でしょう、と言ってもらうことがありますが、なんにも大変じゃないんです（笑）。だから、ずっと続けていくと思います。<br>（マクロレンズ写真提供：井手豊）</p>



<p></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2054" width="512" height="384" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 512px) 100vw, 512px" /></figure>



<p><strong>井手 豊</strong></p>



<p class="has-small-font-size">映像作家。1965年岡山県津山市に生まれる。津山市在住。1989年より映像作品の発表を始める。個人の映像作品ではマクロレンズを通した自然世界の美しさを捉え続ける。作品制作以外にも、奈義町現代美術館展覧会をはじめとする地域のアートイベントや文化遺産の記録映像制作、地域のミュージシャンのPV制作などに携わる。仕事が休みの週末に撮影を行い、よく撮影しに訪れる岡山県内の場所は<a href="https://goo.gl/maps/a63RtsU3YRi4UWG16" target="_blank" rel="noreferrer noopener">岡山県自然保護センター</a>、<a href="https://goo.gl/maps/w2VEBgAuUxjPNKKHA" target="_blank" rel="noreferrer noopener">岡山県立森林公園</a>、丹後山（<a href="https://goo.gl/maps/B6tWBNVSptyBQFsw9" target="_blank" rel="noreferrer noopener">鶴山公園</a>から宮川を挟んだ向かい側の山の通称）。<br>2001年山下三味子氏（珍しいキノコ舞踊団）と短編映像を制作。<br>2012年第１回美作市映像大賞にて「みまさかけはい」優秀賞受賞。<br>2013年おかやま県民文化祭地域フェスティバル事業「美つくりの里・旅するアート2013」にて短編映像作品を出品。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-rich is-provider-埋め込みハンドラー wp-block-embed-埋め込みハンドラー wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe loading="lazy" title="井手豊「美しいものは ただ眺めませう。」short.ver" width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/kowa4fNzTkk?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
</div></figure>



<p></p>



<p><a href="https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/news/ideyutaka.html" target="_blank" rel="noreferrer noopener"><strong>－零れ落ちた光を集める－ 井手豊映像作品展</strong></a></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-2093" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-1024x576.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-300x169.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-768x432.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-1536x864.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-1200x675.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-960x540.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-600x338.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="has-small-font-size">＜こちらの作品展は終了しました＞<br>約1年かけて撮影した小さな生き物、植物たちの命、その光をマクロレンズでとらえた約20分の映像作品を展示。あえて無音にした映像は、観ている者の想像力を引き出してくれる。新型コロナウイルス感染症拡散防止のため、会場の奈義町現代美術館は3/6まで休館することとなりました。併せてこちらの作品展は終了となりました（2022/2/21追記）。最新情報は奈義町現代美術館にてご確認ください。</p>



<p class="has-small-font-size"><a href="https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/</a></p>



<p></p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/2201ide/">撮っているのは、光です。／井手豊さん（映像作家）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>創作が日常になる。香川へ移住したアーティスト・吉田亜希さん</title>
		<link>https://setouchipress.com/scf002/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 15 Aug 2021 04:32:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[移住]]></category>
		<category><![CDATA[表現]]></category>
		<category><![CDATA[アート]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[エンターテイメント]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://setouchipress.com/?p=1971</guid>

					<description><![CDATA[<p>瀬戸内サーカスファクトリー ２.吉田...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/scf002/">創作が日常になる。香川へ移住したアーティスト・吉田亜希さん</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p><strong>瀬戸内サーカスファクトリー ２.吉田亜希さん</strong></p>



<p>ミュージシャンのツアー、舞台への出演や振付など、エンターテイメントの第一線でエアリアル専門のパフォーマとして活躍してきた吉田亜希さん。瀬戸内サーカスファクトリー（以下、SCF）がアーティストを多角的にサポートする「<a href="https://scf.or.jp/associate-artists-j" target="_blank" rel="noreferrer noopener">アソシエイト・アーティスト制度</a>」ができる前、2019年に東京から香川に拠点を移して活動しています。（１.SCF代表田中さんの記事は<a href="https://setouchipress.com/scf001/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">こちら</a>）</p>



<p>——現代サーカスとの出会いと、香川に拠点を移された経緯を教えてください。</p>



<p>大学卒業してからずっとエアリアル（空中演技）を専門に、東京を拠点にして活動していました。エアリアルの基礎を学びたいと思った時に、練習場所があるのも、教えてくれる人がいるのも東京だったし、人の繋がりもある。エンターテイメントの世界で生きていくには東京じゃないと、っていうのがずっと強くて。</p>



<p>様々なステージに立ちながらも、エアリアル以外にもこんな感じのことをやりたいな、という抽象的なものが自分の頭の中にありました。それが何かわからないまま、さまざまな人と関わったり、会話したり、舞台を観たりしている中で、「私がやりたい事って “現代サーカス” っていうんだ！」とある日気が付きました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="960" height="960" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/65755614_2430738363827846_2687151485652828160_n.jpg" alt="" class="wp-image-1972" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/65755614_2430738363827846_2687151485652828160_n.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/65755614_2430738363827846_2687151485652828160_n-300x300.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/65755614_2430738363827846_2687151485652828160_n-150x150.jpg 150w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/65755614_2430738363827846_2687151485652828160_n-768x768.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/65755614_2430738363827846_2687151485652828160_n-600x600.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 960px) 100vw, 960px" /><figcaption class="wp-element-caption">フランスでのエアリアルパフォーマンス／写真提供：吉田さん</figcaption></figure>



<p>現代サーカスについて調べてみると、ヨーロッパの情報や映像は見つけられるけど、日本の情報がなかなか出てこなくて。知人からSCF主宰のフランスの現代サーカス演出家<a href="https://circusdo.exblog.jp/21717770" target="_blank" rel="noreferrer noopener">カミーユ・ボワテルのワークショップ</a>の情報を聞いて、彼の映像も見たこともないし、よくわからなかったけど、面白そうだからと香川まで受けに行きました。それが2015年のことです。</p>



<p>カミーユは、フープ(空中に吊されたリング）やティシュー（空中に吊るされた布）などのメジャーなサーカス器具は使用せず、身体だけを使ったストイックな表現が中心。「一体、頭の中はどうなっているの？」っていう作品を作る人で、こんな人を日本に呼んでいることが衝撃的でした。参加アーティストたちは東京含めて各地から集まり、数日間泊まり込みで作品作りをしました。このときに、カミーユを呼んだSCF代表の田中さんともいろいろと話をしましたね。</p>



<p>作品作りに参加しながらも「現代サーカスって何だろう？」と思っていましたが、それが明確にわからなくてもすごく楽しかったし、やっぱり自分が探求したいのは現代サーカスなんだという手応えがありました。それでも、当時はエンターテイメントのお仕事が多く、拠点はまだ東京でした。</p>



<p>このワークショップの約4年後、2019年に海外プロジェクトでの契約が決まり、東京の家を引き払いました。ところが、そのプロジェクトが中止になってしまって。帰る家もないし、東京に戻る必要はないんじゃないか。これまで行きたかったけど行けなかった場所、やってみたかったけど足踏みしていたことをやるタイミングなんだと考えました。</p>



<p>そんなとき最初に浮かんだのが、SCFの田中さんです。カミーユを呼んだ田中さんなら、絶対に面白いことをしていると思って香川まで会いに行ったら、これからどんどん新しいことが始まっていく印象を受けて。よし瀬戸内にいこう、と2019年に香川県に移住しました。</p>



<p>——ほとんど馴染みのない土地への移住に加え、エンターテイメントが数多くある東京とは離れた場所へ。生計を含めた生活への不安はなかったのでしょうか。&nbsp;</p>



<p>「練習場所は絶対にある」って田中さんが言ってくれて、他に心配することはなかったんです。楽観的ですよね（笑）。練習ができて何か良いものができたら、それを使ってどうにかなる、なんとかできると思っていました。実際に香川で活動してみると、練習場所に加え、新しいことにチャレンジする機会や、パフォーマンスの場を想像以上にいただけました。</p>



<p>——2019年から一年近くは、一人で練習されていたんですか？</p>



<p>そうですね、でも最初の一年はフランスやフィンランド、福岡に滞在しながら作品に出る期間があったので、ずっと香川にいるわけではなかったです。一年を通して香川にいたのはコロナ禍以降。この一年で、初めて香川の季節の移り変わりを知りました。冬は思ったほど寒くないし、一年を通して穏やかな場所ですね。いつも「さわさわさわ」っていう感じの海とか。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="750" height="500" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/123687550_10214373558212371_3953510414984911357_n.jpg" alt="" class="wp-image-1973" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/123687550_10214373558212371_3953510414984911357_n.jpg 750w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/123687550_10214373558212371_3953510414984911357_n-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/123687550_10214373558212371_3953510414984911357_n-600x400.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption class="wp-element-caption">2020年YonaYonaサーカスより／写真提供：SCF</figcaption></figure>



<p>——2020年を振り返ってみていかがですか？</p>



<p>公演「<a href="https://youtu.be/RqH7BXi1MIc" target="_blank" rel="noreferrer noopener">YonaYonaサーカス</a>」は回を重ねるごとに仲間が増えているような感覚でした。5つの会場を回りましたが、各会場の場所の力もお借りできたと感じています。それぞれに雰囲気が異なり、良いところがあって、場によって集まる人が変わりました。各会場に近い方やその場所が好きな方が来てくれたり、他の回を観た方、手伝ってくれた方が別の会場にも足を運んでくれたり。場所ごとに創作することも面白かったです。</p>



<p>パフォーマンス後のアフタートークでは、思いがけない質問や率直な感想、「こういう風に見えた」と伝えてくれるお客さんがいて、観た人が自由に何かを感じてくださっていました。現代サーカスには余白があって、そこに自分の感情を乗せていろんな見方ができます。そうやって見た人が自身の物語として受け入れて、そこから会話がうまれたらといいなと思っていたので、すごくうれしかったですね。</p>



<p>&nbsp;——今日練習していた新しい器具 “ムービングキューブ（仮称）” は、吉田さんが考案したんですよね？</p>



<p>はい。立方体の支柱による “キューブ” と呼ばれる器具を３年以上使っているなかで、「もっと違う動きをしたい」「不安定な面があったら面白い」「自分の身体をこう動かしたい」っていう思いが出てきて。お世話になっている高松の<a href="https://www.steel-factory.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">槙塚鉄工所</a>に相談したら、「まずは好きな形を考えて、模型を作ってみて」と言われ、ゼロから自分で考えました。模型を見た職人さんからアドバイスを受けながら進めて、2021年2月に完成したばかりです。実際に使うまでは、本当に使えるかどうかもどうかもわからない、チャレンジングな取り組みでした。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="727" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290209-1024x727.jpg" alt="" class="wp-image-1974" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290209-1024x727.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290209-300x213.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290209-768x545.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290209-1536x1090.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290209-2048x1453.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290209-600x426.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">ムービングキューブでいろいろな動きを試す吉田さん</figcaption></figure>



<p>——この不思議な形は、どのように辿りついたのですか？</p>



<p>動かしたときに形が変わる、そこに身体を合わせたときにどうなるのかを考えて製作しました。手持ちのキューブとは支柱の重さや太さを変えてもらって、体重をかけるとコロンと動いて形が変わることを追及しています。使ってみてから気づいたことですが、動かすことで複雑に変化する影も面白いですね。キューブを使うと、支柱によって視覚がフレーム化されるのか、お客さんがよりフォーカスして観てくれる印象があります。新しいキューブがどんな風にお客さんの目に映るのか、それも楽しみです。</p>



<p>——ムービングキューブでの練習を拝見していると、様々な動きを試し、それを動画に撮ってチェックして、また少し動きを変え、再びチェックして——と、ゼロから創作するのって、地道な作業の繰り返しなんですね。</p>



<p>すごく地味ですよね。サーカスは器具を使うことが多いですが、自分の身体をどう合わせるのかを探り、器具と対話しないとどんな表現や動きができるのかわかりません。一見地味な作業を繰り返していくのですが、この時間こそが面白いです。少しずつしか進んでいませんが、この器具とはだいぶ仲良くなってきました。新しいキューブは安定する面がすごく限られていて、ワクワクしながら探求しています。半年近く練習し、2度ほど人前でパフォーマンスしました。親密度は60％くらいかな。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-rich is-provider-埋め込みハンドラー wp-block-embed-埋め込みハンドラー wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe loading="lazy" title="New Cube Practice 2021" width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/y0RQA0QNleU?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
</div></figure>



<p>（▲ムービングキューブ練習の様子2021年2月）</p>



<p>——いつでも使える練習拠点があることで、どんな影響がありますか？</p>



<p>普通に考えたら、こういった器具を置く場所ってなかなかありません。練習の度に組み立ててばらすって、結構な労力なんです。器具を置かせてもらえることで時間を有効に使えたり、時間をかけてじっくり創作できることは大きいです。東京だと一時間単位で会場代が発生し、時間になったらすぐに出なくちゃいけない。時間の制約がないことで、器具をただ眺めてじっと考える時間も増え、創作の向き合い方が変わりました。</p>



<p>東京にいる時は練習が特別なものというか、「さぁ練習するぞ」と切り替えが必要でしたが、香川では練習が日常になり、自然と気持ちや感覚、視野が広がりました。2020年には3人のアーティストが香川に移住し、体育館に来れば誰かがいます。自分とは違う練習をしている様子が見られるし、私の器具を触って動いてみたり、意見をくれることもあります。それぞれジャンルが違うから、器具の動かし方やものの見え方が違うんですよね。これはすごく刺激になっています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290410-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1978" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290410-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290410-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290410-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290410-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290410-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290410-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290410-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/P4290410-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">三豊市の練習拠点では、他のアーティストたちも各々練習に取り組む</figcaption></figure>



<p>——吉田さんは、いつもどのような思いでパフォーマンスや創作をされていますか？</p>



<p>現代サーカスを観る、という文化が醸成してきている実感がありますし、そこに関われていることが幸せです。「観た人にこういう気持ちになってほしい」っていうものはありません。楽しいとか、頑張ろうとか、何かを思い出したとか、なんだかよくわからない気持ち……いろいろあると思うんですが、心が動くと、日々に新しい色が増えて、鮮やかになっていくと思うんです。そんな風に、観た人の心が少しでも動く作品を創り続けていきたいです。</p>



<p></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="801" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/IMG_1426_Original-1024x801.jpg" alt="" class="wp-image-1979" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/IMG_1426_Original-1024x801.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/IMG_1426_Original-300x235.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/IMG_1426_Original-768x601.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/IMG_1426_Original-1536x1202.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/IMG_1426_Original-2048x1602.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/08/IMG_1426_Original-600x469.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p><strong>吉田亜希</strong><br>群馬県出身。幼少期から体操競技を始め、大学卒業後はエアリアル、ダンス、演劇等の様々な身体表現を学び、エンターテイメントの世界へ。浜崎あゆみ、郷ひろみ等のアーティストライブやTVCM、MV、演劇舞台、シルク・ド・ソレイユアーティストバンク登録などを経て、現代サーカスの道へ。日仏合同作品「空知遊覧」、横浜パラトリエンナーレ、SCF LaVigneフランスツアー、ながめくらしつ等に参加・出演し、国内外で活躍する。インストラクターやコレオグラファーとしても活動する。瀬戸内サーカスファクトリーアソシエイト・アーティスト。<br><a href="https://aki-yoshida.jimdofree.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Aki Yoshida Website</a>、<a href="http://scf.or.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">瀬戸内サーカスファクトリーホームページ</a></p>



<figure class="wp-block-embed is-type-rich is-provider-埋め込みハンドラー wp-block-embed-埋め込みハンドラー wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe loading="lazy" title="KinGyo" width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/b50Lq_WIWuA?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
</div></figure>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/scf002/">創作が日常になる。香川へ移住したアーティスト・吉田亜希さん</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>この島で生まれた。小豆島産原料だけのビール／中田雅也さん（まめまめびーる）</title>
		<link>https://setouchipress.com/mamemame/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Jun 2021 06:02:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[おいしい]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
		<category><![CDATA[小豆島]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>高松からフェリーで約60分の小豆島。...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/mamemame/">この島で生まれた。小豆島産原料だけのビール／中田雅也さん（まめまめびーる）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p>高松からフェリーで約60分の小豆島。海のイメージが強いけれど、島の東側、坂手港へ降り立つと山の瑞々しい緑のうつくしさにはっとする。港から歩いて10分ほどの小高い場所にある「まめまめびーる」は、小豆島の地の実りを詰め込んだビールを2017年から醸造している。自由な発想で生み出されたビールは、これまで20種類ほど。このたび2021年6月、はじめて100％小豆島産原料だけでビールを造った中田さんを訪ねた。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="715" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-1024x715.jpg" alt="" class="wp-image-1922" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-1024x715.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-300x209.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-768x536.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-1536x1072.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-2048x1429.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-600x419.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>中田さんは、「ビールがおいしく飲めるところに住んでビールを造ろう」と移住先を探し、大阪から小豆島に辿り着いた。小豆島といえばオリーブだと思っていたけれど、いざ住んでみると豊富な柑橘類に伝統食品の醤油と、ビールに掛け合わせる副原料（主原料である麦芽、ホップ、水以外の原料）の可能性は無限大。これまで、ちょっとしたきっかけから小豆島のいちごやレモンなどを副原料に、ビールを造ってきた。今回製造した全て小豆島産原料のビールは、いつから考えていたのだろうか。</p>



<p>「約5年前、小豆島に来てからできた夢ですね。これまで、副原料では小豆島産の原料を使用してきましたが、麦芽、ホップ、酵母は外国産のものを使用してきました。日々ビールを造っているなかで、素直に全部小豆島産でやってみたいと思ったんです」</p>



<p>ビールの主原料は麦芽、ホップ、水。今回はこの主原料に加え、酵母も小豆島産にこだわった。どれももともと小豆島に揃っていたわけではない。麦芽は、小豆島産の麦を使いたいと事業一年目の2017年から考え、「小豆島 陽当の里 伊喜末」の農家さんと契約して耕作放棄地を使い栽培を進めていた。初めて麦を収穫できた2018年、麦芽にするために栃木に送ったものの、ビール醸造に使える「製麦試験」の合格ラインである発芽95％には及ばす、80％程度に留まってしまった。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-1923" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-1024x683.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-768x512.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-1536x1024.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">伊喜末で育つ麦／写真提供：中田さん</figcaption></figure>



<p>翌2019年は麦の収穫時期を遅らせ、天日干しを長くして水分を少なくし、休眠時間を長くすることが功を奏して発芽率は100％に。2019年5月に収穫し、全量を製麦したもの（麦の芽を出させ、目が出る前に止めたもの）が島に戻ってきたのは2020年の1月末。これでやっと一つ目の主原料、麦芽が完成となった。次は、ビールに苦味と香りをつけてくれるホップだ。</p>



<p>「ホップは苗から自分で育てていたものの、なかなか上手くいかなくて。ところが、島の農家さんに栽培をお願いしたら、面積あたりの収穫量がぐっと上がりました。麦芽もホップも順調なので、これはとうとう100％小豆島産原料のビールを造るときがきたなと」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1925" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">収穫前のやわらかな色合いのホップ。口に含むと、独特の香りと苦みが広がる</figcaption></figure>



<p>「水は、小豆島の <a href="https://www.hiraku-shoudosima.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">“ヒラク”</a> さんの炭を使って浄化しました。塩素感が除去されて、滑らかな口当たりになります。その上、今回は酵母が活きるように水を酸性に導く炭を作っていただきました。酵母は小豆島の醤油メーカー “<a href="http://yama-hisa.co.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ヤマヒサ</a>” さんが10年かけて開発を続けてきた【オリーブの花】酵母から【サッカロマイセスセレビジエ（お酒用の酵母）】が奇跡的にタイミング良く2020年に誕生し、そちらを使うことにしました」</p>



<p>中田さんが描いた100%小豆島産ビールは、さまざまな人たちと共に取り組むことで、2020年には全ての原材料を小豆島産で揃えるところまでたどり着いた。順調に見えるけれど、強い思いを持ち続け、常にアンテナを張って正解を探してきた中田さんの情熱があってこそのこと。例えば、酵母との出会いは、たまたま買物に行ったヤマヒサの店先で酵母を使用した商品と出会ったことがきっかけとなり、ヤマヒサさんとの付き合いが始まった。</p>



<p>原材料が揃った次のステップは、醸造だ。他のビールであれば、これまでのレシピを使って計算し、狙った味を目指して醸造してきたまめまめびーるだが、今回は全てが新しい組み合わせ。試作は2020年の6月からスタートするもなかなか思うようにいかず、試作のたびに原材料も減っていくため、緊張感と不安もあったという。</p>



<p>「本番醸造までに3回試作をしました。初回は酵母感が強く出すぎた上に、麦芽とホップの存在感が弱くなってしまいました。2回目の試作では麦芽とホップを強くしようと多めに入れてみたら、今度は糖分が上がりすぎてシロップジュースみたいになった挙句、とても苦く、アルコール感が強くなってしまって……」</p>



<p>「3回目は、糖分を抑えながらも麦芽感を出すために麦芽をローストし、量を元に戻しました。苦味は抑えながらも香りを引き立たせるためにホップを入れるタイミングを変え、醸造方法も手のかかる方法でやってみました。ところが、ローストしたせいかうまく糖分が下がらず、またもやシロップっぽくなり、香りもそんなに出なかったという結末に。そう簡単にはいかなかったですね」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1951" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>ビールの醸造は、仕込みに8時間、そこからタンクでの発酵に約2週間。発酵終了後に樽に移して2、3ヶ月冷やして寝かせることで熟成する。苦みが弱まって旨味が増し、余分なものが沈殿してクリアになり、味わいは洗練されていく。中田さんは、「どんどんおいしくなるから、しっかり寝かせたい」のだそう。</p>



<p>「伊喜末の方やヤマヒサさん、妻、友人など周りの人に意見を求めつつ、3回の試作を経て『もうこうするしかない』というところまで行きついたので2021年2月に本番醸造に入りました。試作でホップを結構使ってしまったので、一回勝負ですね。うまくいくのかわからない、でももうこれ以外の配合はないだろう、きっとうまくいくと祈る思いで仕込みました。このとき味見をしたものが、どう変化するのかが面白いんです。ホップの香りを抑えて苦みだけを活かした配合で、酵母感が出すぎないよう低温で長期間発酵させました」</p>



<p>「発酵完了後に樽に詰める際、ビールの味が決まっています。味をチェックしたら、『これはいけるぞ』と思えるものでした。シンプルな原料だけに苦労した甲斐あって、うちのビールの中で抜群に飲みやすい、きれいなビールが完成しました。多くの人に好まれる味わいだと思います」</p>



<p>2021年6月12日、とうとう小豆島産原料100％のビール「SHODOSIMA100」がお披露目に。小豆島の伊喜末には、農家さん、地域の人、まめまめびーるが好きな人など、さまざまな人が集まり、このビールの完成を祝いました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="832" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-1024x832.jpg" alt="" class="wp-image-1926" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-1024x832.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-300x244.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-768x624.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-1536x1248.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-2048x1664.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-600x487.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">「SHODOSHIMA100」をお披露目した中田さん夫妻</figcaption></figure>



<p>「SHODOSHIMA100」は、アルコール度数6％とパンチがありながら、すっきりとした飲み口が心地よく、するりと飲める。その飲みやすさに、訪れた人の顔もほころぶ。中田さんの思いを知る人が、「やっとできたね、おめでとう」と声を掛ける姿もあった。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="823" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-1024x823.jpg" alt="" class="wp-image-1927" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-1024x823.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-300x241.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-768x617.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-1536x1235.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-2048x1646.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-600x482.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「ついにできたなっていう気持ちで一杯です。毎年毎年、今年こそはって言ってて、いつできんねんって自分でつっこみながら取り組んでいました。沢山の人に協力してもらった感謝と共に、お待たせしてしまったな、という気持ちもあります」</p>



<p>「今後は、毎年造ることでその年の味ができていくと感じています。麦の収穫を3年見ていますが、年によって毎年違います。ホップや麦のその時々の状態を見て、自分なりにこういう角度でやってみようっていうのは出てくるはず。毎年同じものを作るより、毎回違うものを作る方が面白いんです」</p>



<p>「今年の醸造量が少ないので、今後は増やしていけるようにしたいですね。ホップの収穫量が課題で、祈るしかないって感じなんですが（苦笑）、3年置きに株分けといって、根を切って増殖できるんです。それを繰り返していけば、何十年か先には通年醸造に必要な24kg以上のホップを収穫できる可能性はあります。継続していくことが大事ですね」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1929" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">「まめまめびーる」のテラス席は、全身で島の空気感を味わえる</figcaption></figure>



<p>「ここで飲むビールがとにかくおいしいんです」と勧められるまま、中田さんの醸造場兼店舗のテラス席でビールをいただく。樹木が茂り、鳥の声と共に吹き抜ける風、季節の草花のざわめく音、広がる海と空。じんわりと汗ばんだ身体に、香り豊かなビールが染み渡る。全身でビールを味わっているみたい。３つの味が楽しめる呑み比べセットでは、島の柑橘が入った「あかまめまめ」が一番好み。口当たりやのど越しは爽やかだけど、どっしりとした存在感がある。それぞれの味わいの違いも面白い。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1930" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">テラス席からは、坂手港が望む</figcaption></figure>



<p>まめまめびーるには定番の「あかまめまめ」「くろまめまめ」「しろまめまめ」「きんまめまめ」の4種類とは別に、その時々の出会いやひらめきから自由な発想で造る「ナカタペールシリーズ」があり、今回のSHODOSHIMA100もその一つ。</p>



<p>「いくつか種類がありますが、小豆島らしいものだとオリーブ果汁を使用した【i live olive】というビールがあります。オリーブオイル製造時にできる残渣の産廃は小豆島でずっと問題になっていて、さまざまな取り組みがあります。僕もなにかできることを、と造ったのがこのビール。微々たることですが、産業廃棄物問題に貢献しながらおいしいものが造れるって、なんかいいじゃないですか。オリーブ本来の苦みが前面にくる、深い味わいのビールが完成しました」</p>



<p>「レモンが豊作の年は、農園さんに『行き先がなかったら全部買いとります』って軽い気持ちで言ったら250kgもあって、どうしようか悩んだり（苦笑）。こうやって『どうしようかな？』って考えるのが好きなんです。定番のラインナップも、毎回少しずつ改良しています。冬は観光客が少なくてゆとりがあるので、レシピをあれこれ考えたくなるんですよね。試作してみて、そっちの方がおいしかったらレシピをがらっと変えることもありますよ」</p>



<p>とはいっても、ビールは一つ試作するのに、仕込むだけでも8時間、完成までは、数カ月。ときには何回も試作を重ねる。それを一人で続けるのは、大変じゃないのだろうか。</p>



<p>「めちゃくちゃ楽しいんですよ、これが。ビールを造るのも飲むのも大好きなので、幸せです。繁忙期は妻にサポートしてもらっていますが、それ以外はほとんど一人でやっているので瓶詰めやラベル貼りは地道で過酷です。でも、大好きなビールのことは、死ぬまでやりますよ」</p>



<p></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1933" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p><strong>中田 雅也</strong><br>1983年、大阪府生まれ。大学時代に訪れたニューヨークでクラフトビールに魅了され、国内外のビールを飲み歩く。7年会社員として勤めた会社を退職し、1年間修行をした後に小豆島へ移住。2016年にビールの醸造を始める。小豆島のお気に入りビールスポットは、「ダイヤモンドビーチ」<a href="https://goo.gl/maps/D56seQQvYdo9fQ7V6" target="_blank" rel="noreferrer noopener">瀬戸の浜</a>。</p>



<figure class="wp-block-gallery has-nested-images columns-default is-cropped wp-block-gallery-7 is-layout-flex wp-block-gallery-is-layout-flex">
<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" data-id="1932" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1932" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" data-id="1931" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1931" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>
</figure>



<p><strong>まめまめびーる</strong><br>小豆島・坂手の高台にある醸造所と併設の店舗。小さな醸造所では、１回200リットルの仕込み量で、数種類のビールを少量ずつ醸造しています。そんな醸造の様子をガラス越しに眺めながら、出来たての樽生ビールを味わうことができる。ビールがすすむ「塩麹の唐揚げ」などのおつまみやソフトドリンクも揃い、瓶ビールやオリジナルグッズも販売。「SHODOSHIMA100」は既に残数僅か、2021年度版は醸造所のみの販売で終了予定です。週末には坂手港で「きまぐれびーる屋台」を開店。営業は各SNSでご確認ください。（※まめまめびーるのビールは、酒税法上は「発泡酒」に分類されます）<br><a href="https://goo.gl/maps/RiaRWfGewktsfSic6" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県小豆郡小豆島坂手甲 769</a><br>0879-62-8670<br><a href="https://www.facebook.com/mamemamebeer.shodoshima/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Facebook</a>、<a href="https://www.instagram.com/mamemamebeer.shodoshima/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>、<a href="https://www.mamemamebeer-shodoshima.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ホームページ</a></p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/mamemame/">この島で生まれた。小豆島産原料だけのビール／中田雅也さん（まめまめびーる）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>東京だけじゃない。アーティストに、新しい拠点の提案を。／田中未知子さん</title>
		<link>https://setouchipress.com/scf001/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 May 2021 23:37:59 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[アート]]></category>
		<category><![CDATA[移住]]></category>
		<category><![CDATA[表現]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[エンターテイメント]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>瀬戸内サーカスファクトリー（以下、S...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/scf001/">東京だけじゃない。アーティストに、新しい拠点の提案を。／田中未知子さん</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p>瀬戸内サーカスファクトリー（以下、SCF）は瀬戸内の香川を拠点に、現代サーカスのアーティストを国内外から招き、この地ならではのクリエーションとパフォーマンスを続けて11年目。コロナ禍の2020年にもその歩みを止めることなく、公演を開催しました。自粛が続き、生の舞台を観ることから遠のいていた私は、この瞬間しか見られないパフォーマンスを集まった人たちと共有できたことに、胸が震えました。</p>



<p>「サーカス」と聞けば空中ブランコや綱渡りなどのイメージがありますが、「現代サーカス」はこれまでのサーカスの要素や技を使いながらも、あらゆるジャンルのアートが混じり合う新しい芸術のことです。瀬戸内で現代サーカスを育ててきた、SCF代表の田中さんにお話を伺いました。</p>



<p>**</p>



<p>ーー2020年に開催した「YonaYonaサーカス」は、丸亀城や「<a href="https://www.mitoyotsuru.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">三豊鶴</a>」など、5つの特徴的な会場でその場ならではのパフォーマンスを繰り広げましたが、手応えはいかがでしたか？</p>



<p>YonaYonaサーカスは、思いがけず理想の形になりました。無理のない規模感で6カ月かけて各会場を回り、一つずつ形にして残していく。たとえ規模が大きくなくとも、これが自分たちの特徴の一つになると思っています。例えば、酒蔵をリノベーションした複合施設の三豊鶴では、アーティストが何日か会場に通い、 “酒造り” をテーマに創作しました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/673e44d8d1aa4e2ee991e7934efb1ddc-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-1880" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/673e44d8d1aa4e2ee991e7934efb1ddc-1024x683.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/673e44d8d1aa4e2ee991e7934efb1ddc-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/673e44d8d1aa4e2ee991e7934efb1ddc-768x512.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/673e44d8d1aa4e2ee991e7934efb1ddc-1536x1024.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/673e44d8d1aa4e2ee991e7934efb1ddc-2048x1365.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/673e44d8d1aa4e2ee991e7934efb1ddc-600x400.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">三豊鶴でのYonaYonaサーカスの様子／写真提供：SCF</figcaption></figure>



<p>昔使われていたタンクの淵を一人が歩きながら「櫂」をかき回すような動作をするときに、空のタンクの中でボールを使ったジャグリングをしていると、その姿は見えませんが、タンク上にぽこぽことボールが上がり、まるでお酒の発酵のよう。地元の方たちからは「あ、発酵してる」と声が上がりました。こんな風に各会場が持つ特徴や個性に合わせてサーカスを創り上げることと共に、各会場と一緒に公演を作りあげる方法論も確立できたと感じています。</p>



<p>例えば、三木町の「<a href="https://idomall.net/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">IDO MALL</a>」では会場のオーナーさんが主催者となって、ご自身で地域のスポンサーを集めてくださり、この場に集まる多くの人に楽しんでもらえたらと、無料での開催となりました。昼は子ども向けのサーカス教室、夜は広い田園風景の中で公演を行ったのですが、IDO MALLさんには広報から当日受付まで担っていただいて、サーカス教室は満員御礼に。さらに、公演スペースとして隣の畑を借り上げて草刈りをした上、巨大なブルーシートを敷いてゆっくり座って観れるエリアをご用意してくださいました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="960" height="638" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/295351572ad9d0280da338633665a45e.jpg" alt="" class="wp-image-1881" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/295351572ad9d0280da338633665a45e.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/295351572ad9d0280da338633665a45e-300x199.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/295351572ad9d0280da338633665a45e-768x510.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/295351572ad9d0280da338633665a45e-600x399.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 960px) 100vw, 960px" /><figcaption class="wp-element-caption">IDO MALLでサーカス体験をする子どもたち／写真提供：SCF</figcaption></figure>



<p>結果多くのお客さまが集まり、みなさん思い思いの場所で現代サーカスを楽まれていました。この公演は、近隣の方たちを巻き込みながら、IDO MALLさんが私たちと共に公演を作りあげてくださったと感じています。こうやってさまざまな場所で創作を続けていけば、多様な場所や人と関係性を構築していけるんじゃないかとも思っています。2021年にはまた違う会場でもやろうと検討しています。</p>



<p>ーーSCFで使用する器具は香川の鉄工所さんが製作されていますが、どのようなご縁で？</p>



<p>ある講演会で「オリジナル器具を作りたいけれど、人の命に係わることもあってなかなか引き受けてくれる会社がなく、困っている」と話したのを聞いていた<a href="https://kozai-iron.co.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香西鉄工所</a>さんが、「技術力でなら協力できるかもしれない」と声をかけてくれたことが始まりでした。この出会いによって、構想したまま7年ほど止まっていた企画が、動き出しました。</p>



<p>ーーオリジナルにこだわる理由は？</p>



<p>現代サーカスではオリジナル器具を使うことが非常に重要で、それが演出に大きく影響します。同じ器具だとどうしても動きや見え方に限界があります。日本ではまだまだオリジナル器具での創作はレアケースですが、SCFでは着々と進んでいて、とてもありがたいことです。</p>



<p>ーー香西鉄工所さんと製作した器具 “空中トラス” の製作は、どのように進めたのですか？</p>



<p>現在3台ありますが、1台目の製作には丸一年かかりました。最初は何から始めていいのかわからず、まずは香川県三豊市出身のアーティスト・長谷川愛実さん所有の器具を香西鉄工所に運び込み、東京から来てもらった長谷川さんに工場内で演技してもらい、10人近いエンジニアの方がそれを記録するところからスタートしました。今までにないものをとアイデアを出し合い、研究を重ねて完成しました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="960" height="841" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/3cdf308dd8566e7751606108217af0e1.jpg" alt="" class="wp-image-1883" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/3cdf308dd8566e7751606108217af0e1.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/3cdf308dd8566e7751606108217af0e1-300x263.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/3cdf308dd8566e7751606108217af0e1-768x673.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/3cdf308dd8566e7751606108217af0e1-600x526.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 960px) 100vw, 960px" /><figcaption class="wp-element-caption">香西鉄工所と打合せを重ね、オリジナル器具を製作してきた／写真提供：SCF</figcaption></figure>



<p>特徴は、天辺部分にあります。一般的には1メートル程度の幅でぶら下がるだけの機能になりますが、この幅の長さを可変にして、最大4.5メートルまで延長できるようにした上に 、巨大クレーンの先端部分などに利用される三角形を繋ぎ合わせた “トラス構造” を組み込みました。こうすることで、天辺部分に頑丈な演技スペースが生まれ、器具全体が巨大な舞台装置となります。このスペースも活用して演技すれば、観客の視界は地上から６メートル以上の高さまで広がるんです。</p>



<p>さらに、演技スペース幅の長さは2種類製作して変化を持たせました。トラス製造の技術力が高い香西鉄工所ならではの器具になったと思います。2年以上使用していますが、非常に頑丈です。香西鉄工所さんとは「今後はこうしたい」といった対話もあり、ラボラトリーのように一緒にものづくりができる、心強いパートナーですね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/377fc6c28cf285da370f953cd59d8822-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-1882" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/377fc6c28cf285da370f953cd59d8822-1024x683.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/377fc6c28cf285da370f953cd59d8822-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/377fc6c28cf285da370f953cd59d8822-768x512.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/377fc6c28cf285da370f953cd59d8822-1536x1024.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/377fc6c28cf285da370f953cd59d8822-2048x1365.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/377fc6c28cf285da370f953cd59d8822-600x400.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">第1号の空中トラスは、最上部でパフォーマンスも可能／写真提供：SCF</figcaption></figure>



<p>ーー三豊市の練習拠点にお邪魔しましたが、アーティストの皆さんの日常的な練習は、演目や曲に合わせて制作するのではなく、黙々と新しい動きを編み出している感じなのですね。</p>



<p>そうですね、現代サーカスでは、まず動きをたくさん創作していきます。他で見たことのない動き、できそうだけどできないことを模索して、創作を積み重ねていく。その動きを作る時間が一番大事だと思います。新しい演目を創作するとなったら、アーティストが持っている引き出しからその種を引き出して、組み立てていくイメージです。</p>



<p>ーーいつでも練習に没頭できる、専用の環境があるのは強いですね。</p>



<p>本場フランスでは、アーティストが日がな一日、なにか思いついたときや身体が乗ってきたときに練習したり、どんな形になるのかもわからないようなシーンを創り続けていました。一見無駄に思える時間こそが必要で、限られた時間では創作に限界があるんですよね。</p>



<p>ーー現代サーカスの拠点を瀬戸内に決めた理由は？</p>



<p>まず、農村歌舞伎や人形浄瑠璃などを大切にしてきた瀬戸内の歴史的な風土と、瀬戸内国際芸術祭などの影響もあり、アーティストの創作を応援してくれる自由な空気感が魅力です。そして、気候が良く気分転換にちょっと屋外で練習しようなんてことが簡単にできる自然環境も、創作に良い影響を与えてくれます。そういう意味では、瀬戸内以外の候補ってあまりなかったですね。島があることも非常に魅力的です。海外からアーティストが来たときも、「明日、島で創作してみたら」って言えるのは大きいです。船の定期便が複数の島にあるのは、世界的に見ても珍しいと思います。</p>



<p>ーーこれまで、どんな壁にぶつかりましたか？</p>



<p>本当にいろいろなことがありましたが、一番大きかったのは身の丈に合わないことに挑戦した結果、経営的に苦しんだことですね。2018年から2年連続、琴平で規模の大きいフェスティバルを開催しました。由緒ある建物や路上など、町中のあちこちで複数のサーカスが出現するというものです。琴平は面白い場所が沢山あって、その場でしか観られないものを作るにはぴったりの町でした。</p>



<p>それまで、高松で一つの公演を3日間やると1000人規模の集客がありましたが、琴平では200人ほどと想像以上に集客できませんでした。続けていけば定着したかもしれませんが、2019年の開催で大きな借金ができてしまって、継続開催は困難になりました。</p>



<p>無理してでもとにかくやってみるのが信条ではあるものの、じゅうぶん挑戦したと考え、団体として身の丈を超えるリスクは負わないと決めました。苦しんだ経験があったからこそ、YonaYonaサーカスのような、自分たちにフィットする形を見つけられたと思います。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="771" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0713-1024x771.jpg" alt="" class="wp-image-1884" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0713-1024x771.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0713-300x226.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0713-768x578.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0713-1536x1156.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0713-2048x1542.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0713-600x452.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>ーーこの時期は、どのように乗り越えたのですか？</p>



<p>自分がこれだと思うことを進めて、うまくいかなくて、団体が大きな借金を抱えたときはエネルギーを全て失い、自尊心も崩れ去りました。自分は求められていないんじゃないか、なんのためにこれまでやってきたのかという虚しさでいっぱいになって……。何年かに一度は辛い時期がありますが、これまでで一番辛かったですね。</p>



<p>当時、全部やめて地元の札幌に帰る、とメンバーにも伝えていました。今は落ちついていますが、父の調子が悪く、定期的に病院に運ばれるような状態で。それもあって地元に帰ると言っていたのは正直、言い訳にしている部分もありました。そんな父からある日、「未知子は今、帰ってきちゃだめだ」って真面目な顔で言われて。</p>



<p>「9年間も香川で頑張ってきたのに、今帰ったらすべてがゼロになってしまう。もしまだ少しでも頑張れる力や勇気が残っているのなら、もうちょっと香川で頑張ったほうがいい」。そのときは自覚してなかったけど、本当はもう少しやりたい、もう少し頑張りたいって思っている自分に気付いたんです。でも、私にはそんな資格はない、そんなこと言える立場でもない、能力もない、無理だーーそんな風に気持ちを押し込んでいました。</p>



<p>だけど父の言葉によって、霧が晴れたみたいに視界がクリアになりました。状況は何も変わってないのに見える景色が変わり、捉え方が変わりました。よし、もう少し頑張ろうと思えて、やっぱり続けると伝えたら周りの方にも喜んでもらえて。人は、何度でも生まれ変われます。そう信じたいっていうのもあるけど、素直な心を忘れず、もう一度突き進むことにしました。そうやって持ち直してすぐに新型コロナが登場しましたが、私たちの上向きの気持ちの方が強かったんじゃないかな。アーティストたちの力も借りて、2020年は前進する一年になったと思います。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/c73160fbd1b452764f25074f3a812718-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-1885" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/c73160fbd1b452764f25074f3a812718-1024x683.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/c73160fbd1b452764f25074f3a812718-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/c73160fbd1b452764f25074f3a812718-768x512.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/c73160fbd1b452764f25074f3a812718-1536x1024.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/c73160fbd1b452764f25074f3a812718-2048x1365.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/c73160fbd1b452764f25074f3a812718-600x400.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">YonaYonaサーカスに出演したアソシエイトアーティストたち／写真提供：SCF</figcaption></figure>



<p>ーーSFCで2020年にスタートした<a href="http://scf.or.jp/associate-artists-j" target="_blank" rel="noreferrer noopener">アソシエイトアーティスト</a>制度は、練習場所の提供や創作の支援、お仕事のバックアップでアーティストを支援する仕組みですが、現在4名の方が登録されていますね。</p>



<p>全員首都圏から香川に拠点を移して活動しています。浜崎あゆみのツアーダンサーなど、エンターテイメントの世界で走り続けてきた吉田亜希さんが、まず2019年に東京から移住してくれました。最初はお互い独立関係だったんですが、だんだんと連携しながら信頼関係が構築できたところに、他の3人も移住してくれることになって。アソシエイトアーティストの構想は前々からありましたが、いまだ！とスタートしました。最初に亜希さんがいてくれたことは大きかったですね。</p>



<p>スタートの年からみなさんがすごく協力してくれて、良い制度になっていると思います。私たちがクリエーションしやすい環境を提供すると、彼らも自然な形でPRしてくれるようになってきました。教室事業など、彼らがいてくれるからこそ進められる事業もあり、心強いパートナーたちです。</p>



<p>東日本大震災や新型コロナの登場を経て、アーティストたちにとっての「東京拠点ありき」という価値観が一気に変わると思っていましたが、まだまだ根強く残るのが現状です。瀬戸内に来れば練習場所があるというだけではなく、豊かな自然や自由度の高い環境があり、この地だからこその環境とアーティストの関係性を構築できつつあります。コロナで1年ほど海外との交流ができませんでしたが、もともとSCFの強みは世界と繋がっていること。少し先になるとは思いますが、瀬戸内に来れば世界の一流のアーティストたちと交流できるんだということを、今一度体現していきたいです。</p>



<p>**</p>



<p>アーティストたちがより良い環境を求めて瀬戸内に来る。10年の時をかけ、その第一歩が始まっていると感じました。次回は、アソシエイトアーティストたちへのインタビューをお届けします。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="730" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0739-1024x730.jpg" alt="" class="wp-image-1886" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0739-1024x730.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0739-300x214.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0739-768x548.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0739-1536x1096.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0739-2048x1461.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/IMG_0739-600x428.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>田中未知子<br>一般社団法人 瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事<br>現代サーカスディレクター、国際サーカス大道芸ネットワークCircostrada正規メンバー。<br>新聞社に勤務していた2004年に現代サーカスに出会い、「身体いっぽんで生きる」パフォーマーの生き様に衝撃を受け、現代サーカスの専門家になることを決意。2007年に本場フランスへ渡り、帰国後は芸術祭でのパフォーミングアート担当を経て独立。香川県に移住し、2011年「瀬戸内サーカスファクトリー」を創設。アーティストやスタッフ、技術者の育成、創作場所の確保を地域と共に続け、アーティストをサポートする「アソシエイトアーティスト制度」により、現在4名のアーティストが香川に移住。2021年6月からは子ども向け教室「<a href="http://scf.or.jp/circusgym-j" target="_blank" rel="noreferrer noopener">リバティ☆キッズジム</a>」がスタート。著書「<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/4773809035/ref=cm_sw_r_tw_dp_JTJYTDP7VRTB8BY4MWEN" target="_blank" rel="noreferrer noopener">サーカスに逢いたい～アートになったフランスサーカス</a>」（2009年）<br>瀬戸内サーカスファクトリー：<a href="http://scf.or.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ホームページ</a>、<a href="https://www.facebook.com/setouchicircusfactory" target="_blank" rel="noreferrer noopener">FB</a></p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/scf001/">東京だけじゃない。アーティストに、新しい拠点の提案を。／田中未知子さん</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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