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	<title>つくる - 瀬戸内通信社</title>
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	<title>つくる - 瀬戸内通信社</title>
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		<title>地方で演劇を続ける、その答えをつくっていく</title>
		<link>https://setouchipress.com/chiriko/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 23 Mar 2026 11:21:28 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[移住]]></category>
		<category><![CDATA[表現]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>香川で演劇活動を続けている桐子カヲル...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/chiriko/">地方で演劇を続ける、その答えをつくっていく</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="wp-block-paragraph">香川で演劇活動を続けている桐子カヲルさんと出会ったのは、ダンスのイベント。それぞれがソロでパフォーマンスをする中、桐子さんは白塗りで舞踏を披露していて、こんな人が香川にいるんだと驚いた。よくよく聞いてみると、メインでやっているのは「現代演劇」と呼ばれるもので、香川で10年以上活動していると言う。そんな桐子さんに地方で演劇を続けることについて、3月末に迫る自主公演『ペンブラ／Penumbra』について、話を聞いてみました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">*</p>



<p class="wp-block-paragraph">——桐子さんが演劇を始めたのは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">大阪の大学で演劇部に入ったのが最初でした。卒業後は東京で就職し、その3年後には大阪に戻って、事務の仕事をしながらずっと演劇活動をしていました。2013年に香川に戻ってからはしばらく演劇活動を休んでいましたが、2016年に瀬戸内国際芸術祭での屋外パフォーマンス『讃岐の晩餐会』出演をきっかけに、活動を再開しました。ここで香川の俳優やダンサーと出会うことができ、彼らとカフェや本屋でのパフォーマンスを作っていくようになります。今は約半分が事務の仕事、残り半分は演劇や表現を軸にしたワークショップなどの仕事をしながら、演劇の活動をしています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——桐子さんは、俳優や舞台作家などの表現者としての活動のほか、絵本の読み聞かせの講師、ぬいぐるみ作りのワークショップなどさまざまな活動をしていますが、「何をしている人」ですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">舞台を作る人、かな。舞台って劇場に限らない「場」なんだと思います。戯曲の音読会やぬいぐるみ作りのワークショップもその一つ。人が集まるために自分にできることを提供して、楽しんでもらえる時間を作るっていう意味では舞台なんです。私はとにかく演劇が好きで、なんで演劇ってこんなにもみんなに嫌われているんだろう、なんで日常的じゃないんだろうってずっと思っていて。あらゆる活動は「演劇に出会ってもらう」「演劇を好きになってもらう」ためのきっかけ作りの意図もあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——演劇が嫌われている？</p>



<p class="wp-block-paragraph">「知られていない」の方が近いかもしれない。私のやっている演劇は現代演劇と呼ばれるジャンルの一つで、セリフに頼らないパフォーマンス主体の演劇です。エンタメ作品や台本があってそれを演じるような、一般的にイメージする演劇とは少し違うんですよね。大阪時代は現代演劇が好きな人たちに囲まれていたので、興味がない人のことを考えずとも、大好きな演劇の中で生きていけました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ところが13年前香川に戻ると、演劇をやっている人はいたけれど、私と同じような現代演劇をやっている人が全然いなかったんです。やっている人がいないから、当然見る人も好きな人もなかなかいない。なので香川で自分の目指す演劇活動をするなら自分で企画からやるしかないし、現代演劇に興味がない人にも足を運んでもらえる企画を考える必要があった。そうして2016年からカフェや本屋といった日常的な空間で、その場に合ったテーマで現代演劇を展開するようになりました。本屋なら『モモ』で知られるミヒャエル・エンデにちなんだ作品を作ったり。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4371-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-3049" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4371-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4371-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4371-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4371-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4371-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4371-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4371-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4371-600x450.jpg 600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">自分が活動していくことで、香川という地で誰かと演劇を繋いでいくことができると思っていたし、私自身が求めていた仲間に出会えるようにもなりました。香川に帰ってから最初の3年は、演劇をやっている人や好きな人って、どこにいるの？って感じで、あちこちに足を運んでは探していたんです。今思えばですが、そういうモヤモヤした時期があったから「自分がやらなきゃ始まらない」って感じで動きだせたのかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——桐子さんは固定のチームを組まずに一人で活動し、企画ごとにさまざまな出演者やスタッフが関わっていますね。どうやって仲間を見つけてきましたか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">会う回数がちょっとずつ重なっていって、徐々に距離を縮めていくことが多いです。香川で舞台芸術やワークショップに顔を出せば、自然と合わせる顔があって。同じ体験をした人と気が合って、何かやるときにぱっと顔が浮かんだり。いいなと思ったら唐突に話しかけて「惚れました」って言っちゃうのもあるかも（笑）。作品や人に惚れちゃう感覚は大事にしたいし、その気持ちは伝えていますね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私自身はとても臆病な人間で、心を開く、つまり相手を信頼するのに時間がかかる方だとは思います。触角のような繊細なセンサーがあって「この人だったら大丈夫」っていう感覚がつかめたら、一気にオープンマインドになることもあります。今回出演してくれるダンサーの三木優希さんとは2016年の『讃岐の晩餐会』以来の長い付き合いで、俳優の米谷よう子さんは岡山で主宰されているワークショップに何度も参加したところからご縁が繋がっています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——2026年3月29日の舞台『ペンブラ／Penumbra』は3作品で構成されていますね。三木さんによるダンス作品『ε-δ definition of limit』、みにくいアヒルの子を基にした桐子さんの一人芝居『The Ugly Duckling』、そして今回新たに作るのが三木さん・米谷さん出演、桐子さん演出の『人形の家 -Prototype』。</p>



<p class="wp-block-paragraph">三つ目の『人形の家 -Prototype』はワークインプログレス公演といって、一定の段階まで完成した作品を公開し、観客の反応を反映しながら作品を作り上げていく手法をとっています。つまり、その作品が本当に完成するのは今回の公演の後。完全に完成された舞台とはまた別の、「完成に向かっていく創造性」を味わうことができるのが、ワークインプログレスの魅力です。予定はまだ決まっていませんが、今回の公演を経て、1時間以上の完成形の公演もやりたいと思っています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——「完成形じゃないの？」と思ってしまいそうですが、制作過程だからこそ見える演者のチャレンジ、その日その時に生まれる偶発性も面白そうですね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">決められた流れや枠はありますが、その枠の中で出演者がどう観客と向き合ってその場に対応しながら化学反応を起こしていくのか。そのせめぎ合いを見てもらいたいと思っています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175070-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-3051" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175070-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175070-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175070-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175070-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175070-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175070-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175070-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175070-1-600x450.jpg 600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——どうしてワークインプログレスという形に？</p>



<p class="wp-block-paragraph">いくつかの思いが重なっています。まず、香川で制作に興味がある人に何らか関わる機会を提供できればという思いと、制作過程をオープンにすることで、見た人の当事者性が宿るのではないかという期待がありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">また、限られた日数しか出演者が揃わないことがわかっていたので、その中でできるチャレンジを考えてというのも大きいです。今回のようなぎゅっとした稽古、かつワークインプログレスという挑戦は、信頼関係のある米谷さん、三木さんとだからできることでもあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そして一番は、数字や成果などの結果ではなく、普段光があたりにくい「過程」に重きを置き、その面白さを見せたいと考えたからです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——そう思ったきっかけはありますか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">うーん……、大好きな演劇をやるにあたって、実績や結果を求められていると感じてきたから、ですね。私は外国語大学を出た後、正社員として働きながら大阪や東京で約10年俳優として演劇活動をしていました。その後香川にUターンし、事務の仕事をしながら今度は舞台を作る側として助成の申請もしてきましたが、求められるのは過去の実績や成果。それまで出演側だったので制作の実績はほとんどなく、これから始めようと思ってもなかなか取れる助成がなかったんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——今回は助成を受けずに自主公演という形を取っていますね。公演の予算的なことはどのように考えていますか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">もう10年前になりますが、香川で最初にやった作品の後、出演者の一人から「出演者にボランティアで参加してもらうのは良くないよ」って指摘してもらったことがあって。それまで自分は出演側しか経験がなくてお金の流れをわかっておらず、かつ大阪で出演していた際は主宰者が自腹で公演していたのでみんなギャラもなく、そういうものだと思っていたんです。でも、主宰するなら自分でプロジェクトや企画全体の収支も考えなくちゃいけない。そんな風に価値観が大きく変わる指摘をもらえて、とても感謝していますし、今では公演を主宰するなら、僅かでも謝礼をお渡しできるようにと考えるようになりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4350-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-3147" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4350-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4350-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4350-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4350-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4350-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4350-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4350-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4350-600x450.jpg 600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">そこからはワークショップの活動を中心に、カフェや本屋など、20人集客したら採算が取れるくらいの規模で演劇活動をしながら、「助成が取れたら広い会場で舞台公演といえるものをやりたい」と思っていました。でも、1年くらい前からさすがにそろそろ規模感のある公演をやりたい、やらなきゃ自分が止まってしまう、もう待てない！って気持ちに火がついて。</p>



<p class="wp-block-paragraph">とはいえ、やろうと決めてから半年ほどはぐるぐる考えているだけで、ぼーっとしてしまったというか（苦笑）。どこかで踏み出さなきゃと思いつつ、何からやったらいいんだろう、手も足も出ないって感覚でした。「どうしたら自分の望む状態で公演ができるか」ではなく、もう腹を括ってやるしかないって思えたのは昨年末、ほんの3か月前のことです。そうして自分でやるしかないと、今回自費で公演をやることにしました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——それはどうして？</p>



<p class="wp-block-paragraph">年が明けた3月に公演をやることは出演者と決めていたので、単純に「もうやらなきゃやばい！」っていうことですね。約束していた期限があったから「どうしたらできるか」という思考になれた。やりたいことを完全な状態で目指すのではなく、今の自分ができる範囲で考えようとシフトできて、やっと具体的に動き出せたんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">進められなかったのは理想が高すぎたから。せっかく自分が公演をやるならって大きな夢を描いちゃっていたんですね。でも大きな夢を描いたら、実現するために助成を獲得したり、たくさんの人に声を掛けたり、いろんな所に協力してもらう必要がある。自分の理想に対してまだまだ力が足りなかったと今では思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——丸亀ビルという味のある空間が今回の会場になっていますね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ぼーっとしていた半年は、会場探しで行き詰っていた期間でもありました。自分のやりたい演劇は言葉中心ではなく、ダンスのような身体表現や人と人との距離感が大事なので、それなりに広い空間が必要で。さらに、運営的にお客さんが50人以上入る広さを求めていました。それらを叶える低予算で自由度の高い空間って、なかなかなくて。</p>



<p class="wp-block-paragraph">丸亀ビルのことは、もともと建物そのものを気に入っていました。個性的なお店が集まる複合施設で、2階には何かできそうな雰囲気のいい広いスペースがある。ここで何かやってみたいと度々見に行っていたんです。今回の公演の会場探しをしていた時期に、2階でファッションショーをやっていることを知って。ファッションショーをやった人に「舞台公演をやりたいんだけど、ここって借りられる？」って聞いたらとんとん拍子に話が進み、無事会場が決まりました。</p>



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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_6583-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-3042" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_6583-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_6583-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_6583-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_6583-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_6583-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_6583-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_6583-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_6583-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">丸亀ビル内観／写真提供：桐子カヲル</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——香川で活動している中で、自分の変化や気づきはありますか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">自分の求める演劇の場がないから作り始めましたが、作っているうちにそっちの方が楽しくなってきたんですよね。作る側の方が長く演劇を続けられると気づけたのも収穫でした。一人でやっているので、企画、会場や出演者の調整、演出、チラシやHPの作成、SNSの投稿と本当にやることだらけなんですけど、自分でやるしかないし、やればできることが増えていきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">あとは、演劇にほとんど触れてこなかった方にどうやって届けるか、入り口やきっかけをどう設計するかを考えるようになりました。関わる人を増やすのはもちろんですが、エンタメや会話劇以外にも演劇があることを、知ってもらいたい思いからです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私はエンタメや会話劇では俳優としての自分がハマる感覚がなかなかなくて、苦しい時期もありました。役割が決められていて、自分が入る余地がないというか。それを救ってくれたのが、懐が深い現代演劇です。セリフや物語がない現代演劇って難しく思われがちですが、実はとてもシンプルで感覚的、語弊を恐れずに言えば原始的なものでもあるんです。まだ現代演劇に出会ってない人にこの面白さを知ってもらいたい、この体験を届けたいという気持ちは強いですね。ちなみに、これまで演劇を見たことのない人の方が、現代演劇を気に入る傾向だと感じています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——集客や広報について、感じることは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">大阪時代と同じなのは、チケットは手売りが一番っていうこと。プレスリリースやSNS等の広報って、集客のためというよりはここでこんな活動をしているよという声を届けたり、業界にエールを送ったりするツールなんだと最近気づきました。チケットを売るためには、人に会って営業したほうがいいですから。今回初めて本格的に広報をしてみて、全国メディアに掲載されるとやっぱりうれしいですね。自分の声が遠くに届く感覚というか。そして、これは副産物的なものだけど、ネット上に実績を積み上げていくことも大事だと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——自分のやりたいことができている感覚は、今どれくらいですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">50％くらいかな。足りないものの一つは、人です。既に何人かの人とは出会えていますが、演劇に対して熱量の高い人がどこにいるのか、本当にわからないんですよね。実は体を使うのが好き、演劇が好き、そういう人がきっとどこかにいるはずなんです。どうやったらそこに届くんだろうっていうのはずっと考えていて、いろんな場所で演劇をやることやワークショップ、SNSなどでの広報には、誰かとの出会いへの期待もあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">もう一つは、演劇をやるために別のことで生計を立てている状況から、脱却できればいいですね。香川で演劇、そしてワークショップなど演劇周辺のことで生活ができる環境を作っていきたいです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175095-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-3048" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175095-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175095-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175095-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175095-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175095-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175095-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175095-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/P3175095-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——地方という場所で、自分の感受性は守れていますか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">どうやって自分の感受性を守りながら生活し、表現ができるんだろうって考えているところではあります。香川に戻ってきた最初の頃は、自分を守るために否定から入っていたというか、いろんなものを寄せ付けない部分がありました。すごく反省していて、それだと地方で表現しながら生きていけないなって。行動や舞台で自分を見せていこうと、だんだんと自分から開いていくようになっていきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">どこかで誰かが繋がっている環境で我を通しすぎると、知らないところで嫌われるとか、風評被害のように自分に返ってきます。全員に好かれないまでも、悪い印象を与えないくらいの関係性を広く保とうっていうのは、香川に来てから学んだバランス感覚かもしれません。でもそれは舞台にも生かせることで、舞台上でお互いの心地よさを保つためにどんな距離感を取るのか、すごく考えるようになりました。どうやったら共存できるかっていうのに近いかも。あなたの表現や世界観も、私の表現も同じくらい認める感覚というか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——演劇を続けるために、桐子さんが大事だと思うものは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">演劇に救われた、恩恵を受けた、自分を変えてもらった、そんな経験を生み出していくことかな。それができれば演劇の周辺の人が増えていくだろうし、自分が演劇を続けていくことに繋がっていく。世界の見方が変わるほどの経験って、私にとっては演劇が一番多かったですね。ダイレクトに全身から入ってくるような、体の記憶に残るような経験は、演劇ならではだと思います。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/kiricosan-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-3045" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/kiricosan-1024x683.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/kiricosan-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/kiricosan-768x512.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/kiricosan-1536x1024.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/kiricosan-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/kiricosan.jpg 1566w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">写真提供：雨宿いろの</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——桐子さんにとって、演劇とは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">今の時点の答えになるけど、人と一緒にいることがもっと好きになるもの、自分が人間であることを好きになれるものです。意見が合わないとき、会社の仕事だったら割り切ったり、距離を置いたまま続けたりできたけれど、演劇はどこまでも人と関わり続けながら一つのものを作らなくちゃいけない。でもそれを経験することでもっと人間という生き物を好きになれるし、新たな自分も発見できる、そんな希有なものが演劇だと思います。「仕方ないよねぇ」って愛しく思えたり、どんなに表面的にかっこつけていても泥臭い部分があったり。いろんな人の奥に触れることで、もっと人を愛せるようになるというか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——以前「演劇をどうやって続けていけばいいのか、その答えをいつも探している」と話していましたが、今その答えは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">そうですね……、完璧な答えは見つかってないけれど、なんとか今できることをやり続けることで見えてくる道はある、そんな手応えみたいなものは感じています。私はそんなに恵まれた状況ではないものの、事実として演劇を続けられています。それは、常に続けていく方法を見つけてきたというよりは、自分で演劇を選び続けてきたから。選び続ければ、自ずと方法が見えてくる。選び続けることでしか、続ける方法がないのかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私より才能があっても演劇を選ばなかった人もいるし、事情があって演劇ができなくなった人もいます。今演劇をやっている人、これからやっていきたい人たちもきっと私と同じようなことに困ったり、壁にぶつかったりする——だから何とかして続ける姿を見せていきたいし、演劇を続けられる場を残していきたいです。そして、自分が活動を続けることで、香川で演劇を知る、見る、やる、応援する……いろんな角度で演劇に関わる人が増えていったら、すごくうれしいですね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">*</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4339-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-3047" style="width:550px" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4339-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4339-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4339-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4339-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4339-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4339-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4339-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2026/03/IMG_4339-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="has-text-align-left wp-block-paragraph"><strong>桐子 カヲル</strong><br>コキカル主宰。舞台作家、俳優、演出。大学在学中から不条理劇やパフォーマンス色のある「言葉だけに頼らない演劇」に触れ、卒業後は大阪のパフォーマンスカンパニーに入り、音楽を視覚化する舞台表現を追求。2013年より拠点を香川に移す。音を軸に、身体や空間との関係から舞台を立ち上げている。劇場に限らず、カフェ、本屋など、その場所に合わせた公演を行ってきた。ダンサー、音楽家と共に作品をつくるほか、読み聞かせ講師、朗読やぬいぐるみ作りなど、さまざまなワークショップも行っている。<br><a href="https://www.instagram.com/coquecal/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a></p>



<p class="has-text-align-left wp-block-paragraph"></p>



<figure class="wp-block-table"><table class="has-fixed-layout"><tbody><tr><td><strong>公演情報</strong></td></tr></tbody></table></figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>『ペンブラ／Penumbra -人形の家へ向かう、３つの作品- 』</strong><br>ダンサー・俳優のソロ作品と、ダンサーと俳優による『人形の家』を起点にしたワークインプログレス公演の3部構成。完成した2作品と、形になり始めた作品、その両方を体験する公演です。</p>



<p class="wp-block-paragraph">●『ε-δ definition of limit』振付・出演：三木優希（ダンスソロ作品）<br>●『The Ugly Duckling』台本・楽曲・構成・出演：桐子カヲル（一人芝居）<br>●『人形の家 -Prototype』構成・演出：桐子カヲル、出演 : 米谷よう子・三木優希 ほか（演劇×ダンス）</p>



<p class="has-small-font-size wp-block-paragraph">※『人形の家 -Prototype』は、リハーサルを公開しながら制作します。 興味のある方は、下記メールにお問い合わせください<br>blueapple202011☆gmail.com（☆を@に変更）</p>



<p class="wp-block-paragraph">【本公演】<br>2026.3.29（日）14時開演／17時開演&nbsp;<br>開場は開演の30分前​​​・上演時間約70分​<br>会場：<a href="https://maps.app.goo.gl/92xhnPgSrAV7qqSv7" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県丸亀市南条町1-1丸亀ビル2F</a>（JR丸亀駅徒歩5分）<br>前売¥2,500、当日¥3,000、学生¥2,000&nbsp;<br>小学生以下無料※保護者ご同伴をお願いします<br>※チケット予約は<a href="https://coquecal.wixsite.com/coquecal/general-6" target="_blank" rel="noreferrer noopener">公式HP</a>にて</p>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>【プレビュー公演】</strong><br>2026.3.28（土）15時開演・¥1,000（本公演と同会場）<br>人形の家-Prototypeのみ上演（約30分・本公演と同内容）。<br>お子さまと一緒にご覧いただけます。会場が真っ暗になったり、大きな音が出る演出はありません。必要があれば出入りもできます。会場の構造上元気に動き回るのは難しいですが、一緒に座って過ごせるお子さまでしたら大歓迎です。</p>



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<div class="wp-block-button is-style-fill"><a class="wp-block-button__link has-black-color has-cyan-bluish-gray-background-color has-text-color has-background has-link-color has-small-font-size has-custom-font-size wp-element-button" href="https://coquecal.wixsite.com/coquecal/general-6" target="_blank" rel="noreferrer noopener">公式HP（公演詳細・チケット予約）</a></div>
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<p class="wp-block-paragraph">*記事の内容は、掲載時点のものです</p>



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<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/chiriko/">地方で演劇を続ける、その答えをつくっていく</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>日常に変な空間を作って、自分の常識を超えてもらう。／堤聡さん（無人駅本店）</title>
		<link>https://setouchipress.com/tsutsumi/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 23 Aug 2024 09:22:19 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[徳島]]></category>
		<category><![CDATA[表現]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>徳島県の無人駅「JR池谷駅」では、2...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/tsutsumi/">日常に変な空間を作って、自分の常識を超えてもらう。／堤聡さん（無人駅本店）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="wp-block-paragraph">徳島県の無人駅「JR池谷駅」では、2023年から年2回、本屋のPOP UP（期間限定の出店）「無人駅本店」が開催されています。無人駅での本屋POP UPに興味を持って調べてみると、企画・運営をしているのは、関東に住む会社員の堤聡さんでした。なぜわざわざ徳島の無人駅で本屋POP UPをしているのか、JR四国とどのようにこの場を実現したのかなどを聞いてみたくて、また、どんな本屋なのか気になって、無人駅本店を訪れてみました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——さっそくですが、堤さんは関東の鉄道会社で働かれているんですよね。どうして徳島の無人駅「池谷駅」での不定期イベントとして本屋を？</p>



<p class="wp-block-paragraph">この駅のすぐ近くに祖父の家があり、幼い頃からこの辺りには何度も訪れていました。農家として働く祖父の背中を見て、農家の課題解決を目指して農学部に進学したものの、公務員試験に落ちたり、いろいろな理由が重なったりして、就職では別の道を探すことに。子供の頃から好きだったものを考えてみると、そうだ電車が好きだったじゃないかと思い出し、関東の鉄道会社に就職しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">職場の同僚は、地方の高校を卒業後、そのまま就職してきた人ばかりです。彼らとこの会社に就職した理由などを会話していたら、先生に勧められたから、高校に求人票があったからなど、能動的な理由を語る人がほとんどいなかったことに驚きました。高校卒業後の就職では、自己分析や複数企業の比較検討、同時選考などのいわゆる「就活」をする人はあまりいないのだと、その時初めて知ったんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">経理、CADなどのスキルやクリエイティブなセンスのある人たちが、得意な分野とは違う仕事をしているのはなぜだろう。入社してから仕事とのミスマッチに悩む人を見て、「就職を検討するタイミングにもっといろんな選択肢や考え方を知っていたら、違う選択をしたのかもしれない」と思うようになって。それは、池谷駅を使って高校に通う学生たちの姿とも重なりました。自分にできることはないだろうかと考えた時に浮かんだのが、本でした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——地方の高校生が将来を考える際の一助として、本が何かしらのいい影響になるのではと？</p>



<p class="wp-block-paragraph">そうですね。私にとって、本はメンターのようなもの。本は、さまざまな生き方、考え方、問いを与えてくれる存在であり、何かを押し付けてくるようなことはありません。僕は、 少なくとも自分で決めたことは頑張れる。自分で気づく、考える、選ぶ、決めるっていう過程が重要だとも思っています。本が媒介になって進路を考えたり、決断したりと、何かしら役立てるのではないかと。それを子供の頃から知っているこの場所、高校生たちが通学で使う池谷駅でやってみたい——そんな思いつきが、最初の始まりでした。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013262-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2911" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013262-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013262-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013262-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013262-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013262-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013262-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013262-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013262-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="778" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013426-1024x778.jpg" alt="" class="wp-image-2912" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013426-1024x778.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013426-300x228.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013426-768x583.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013426-1536x1166.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013426-2048x1555.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013426-600x456.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">徳島県・JR池谷駅での「無人駅本店」の様子</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——実現するにあたって、何から始めて、どうやって進めていったのですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">準備を始めたのは、2017年頃です。本に関して素人の私がJR四国さんにいきなり企画書を出しても難しいだろうと考え、まずは修業、学びになることをやってみることにしました。知人のツテで長野県の駅と電車内で開催する古本市のスタッフをやったり、一箱古本市に出店するようになったり。2018年には一箱古本市での収益性を検討するため、東京圏で一箱古本市への出店を積極的に行い、選書や値付け、オペレーションなどを身につけていきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——何が一番大事な学びになりましたか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">選書と値付けの掛け合わせでしょうか。どちらも収益性に直結する重要な要素です。一箱古本市では、自分で網羅的に本を揃えなくても、他の出店者さん含めた全体を一つの本屋さんと考えれば、来場したお客さんの満足度は高い。なので、自分なりに突き抜けた選書をするようになりました。一年で選書と値付けの力がつき、収益性を確保できるようになりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">次のステップとして、四国の本屋さんや一箱古本市の活動をしている地域のプレイヤーと知り合おうと、四国の一箱古本市で出店するようになり、さまざまな出会いがありました。四国エリアでの出店で驚いたのは、高松や松山でも、人口が多いはずの東京圏と売上が変わらなかったことです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">2018年から2019年は一箱古本市のイベント出店に加え、飲食店のブックイベントを任されるなど、一人でその場に合わせた本を考える機会にも恵まれました。会社勤めをしながらなので年に数回ですが、新刊を仕入れられるようにしたり、古物商許可を取得したりしながらコンスタントに本に関する活動を続けていきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——自分だけが出店するようなケースでは、どんなことに注力していましたか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">間口は広く、いろんなジャンルを揃え、「ここでしか出会えない」と感じてもらえるような本も混ぜていくことです。気軽に読みたい人向けに映画化された小説を入れたり、立ち止まってもらうためにちょっと変わった本を入れたり、学生でも手に取りやすい金額の面白いZINEを入れたり。その空間に合わせてジャンルを考えることもありました。その経験が、単独出店のベースになっていますね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——2017年からの「修業期間」を経て、JR四国への提案は、いつ頃から？</p>



<p class="wp-block-paragraph">自分なりにそろそろと思えた、2019年5月です。鉄道関係のいろいろな知人に聞くのを繰り返し、人づてになんとか紹介していただいたのが最初です。無人駅・池谷駅での本屋出店の企画書には、大きく三つのポイントとして、地元の高校生に新たな価値観や仕事観を知ってもらうきっかけづくり、鉄道の利用促進、無人駅を活用した地域の賑わいづくりを打ち出しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">無事JR四国さんから具体的に検討しましょうという声をいただけて、夏には駅の図面をお借りしてどこをどう使うのか、実施検討のやり取りが始まり、現地確認含めさまざまな調整を進めました。2020年3月には、駅待合室を活かしてミニマムに、まずはイベントとしてやってみようという話にまとまりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013276-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2913" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013276-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013276-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013276-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013276-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013276-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013276-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013276-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013276-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">せっかく話がまとまったのですぐにでも開催したかったのですが、新型コロナによる緊急事態宣言でしばらくは実施できなくなってしまって。約3年後の2023年、そろそろ開催できるのではと再びコンタクトを取りました。もう一度駅を内見し、駅舎の外でやる想定で設営のイメージを具体的に説明したのが2023年4月。JR四国さん側の調整が完了してから二週間後、5月26日に初回を開催しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——決定から、ずいぶん短期間での開催だったのですね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">すぐにできなかったら貴重なチャンスを逃すかもしれないし、またコロナなどで延期になるかもしれないですからね。イベント空間を作る場数は踏んで、やれるとなったらいつでもできるようにしていたし、近隣の町内会の方にも温かい声をかけていただけたので、出店自体は案外スムーズでした。承諾から開催までは早かったですが、提案までに数年かけるなど、怖がって石橋を叩きすぎました。もっと短期間で実現することもできたとは思います。ただ、個人店での単発出店とはまた違った公共性の高い場所なので、自分の経験値を上げたうえで、丁寧に準備を進めたいという思いもありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——無人駅での出店に関して、集客への不安は？</p>



<p class="wp-block-paragraph">実は、徳島や四国の人たちからは、「松山や高松なら上手くいくだろうけど、徳島で文化的なことをやるのは無理だ」と脅かされていました。でも、実際は全くそんなことはありません。本が好きな人は絶対にいて、そういった人が10人、20人と訪れてくれます。店舗を作るわけでも、地域の大きなイベントでもないので、十分だと考えています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">準備期間中に、徳島ですごく印象的だった出来事がありました。おそらく徳島県で初めての本格的な古本市だった「うだつのあがる古本市」（2022）に出店した際、お客さんに「この本を徳島で手に取れるとは思ってなかった、うれしい」と喜んでもらえて。個人出版の新刊本やZINEは、当時徳島ではあまり流通していなかったんですね。その時の経験で、ちゃんとやらなくちゃっていう思いがより強くなりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013332-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2914" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013332-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013332-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013332-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013332-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013332-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013332-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013332-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013332-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——それは、どうして？</p>



<p class="wp-block-paragraph">「徳島では実物を見られないから、神戸に行って買う」といった感覚を超えるというか、ちょっとしたことでも諦めなくてもいい、徳島でもできるって、こんな小さな出店規模でも気持ちの変化を起こせることが面白くて。こういうところにも、都心ではなく徳島でやる意義を感じています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">物流とか、お店がないとか、子供も大人も当たり前のように諦めていることって、徳島に限らずきっといろいろあると思うんです。無人駅にPOP UPの本屋みたいな変な空間や普段見かけないような本が突然現れることで、自分の中の常識を超えてもらう。近所でも買えるんだとか、こんな小さいスタイルで駅を借りてもいいんだとか、日常の通学途中にある無人駅が異空間になるとか。変な人がいて、やろうと思えばできる、それが目に見えるってことが大事だと思うんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——言葉にせずともアクションで思いが伝わり、それが次の誰かや何かに波及していきそうですね。ところで、この「無人駅本店」の発端は地方の高校生に向けたアクションでしたが、どんな選書を？</p>



<p class="wp-block-paragraph">通学時にぱっと目に入りそうなキャッチ―なもの、装丁が独特なもの、進学先を決めるときにヒントになりそうな特殊な仕事にまつわるものを選んでいます。学生さんに「変わっているけど、こういうのもいいんだ」って思ってもらえそうな見た目の本や、そんな働き方に関する本をなるべく多めに入れています。他には、徳島だと手に入りにくい出版社の新刊やおすすめのZINEも持ってきています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——例えば、どんなものがありますか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">カラスの研究、インタビュー、渋滞学、食欲をそそる語感のマーケティング本や、詩集などさまざまです。人の生き方はいろいろで、間違った生き方はない。学校や親御さんに理解されなくても、自分がいいと思ったものを見つけ、将来へのヒントになればと選んでいます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013338-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2915" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013338-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013338-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013338-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013338-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013338-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013338-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013338-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013338-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">堤さん選りすぐりの、個性的なZINEが並ぶ</figcaption></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013288-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2916" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013288-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013288-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013288-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013288-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013288-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013288-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013288-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013288-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">対談、小説、詩、漫画などで構成され、独特な装丁の「団地のはなし」</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——「無人駅本店」は2023年から今回で3回目の開催ですが、今感じていることは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">半年に二日間だけ開催する小さな場所をめがけて来ていただけることが、まずうれしいです。本が好きなんだな、と感じるようなお客さんが多くて、選書の励みになりますね。小さなお子さんを連れて毎回来てくれるようになったお母さんは、いつも絵本をたっぷり買っていかれます。全力で本を見に来てくれるので、私も全力で本を出す、そんな関係性になっていると感じています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——取材中ちょうどいらしていた方ですね。売れ筋とはまた違う面白い本、徳島市内の大型書店では出会えない本があって楽しい、絵本への熱量も感じると話されていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そのお客さんの顔を浮かべて選んだ本たちもあるので、あれだけ選んでもらえると心の中でガッツポーズしちゃうし、お互い「しめしめ」って思っているようなこの感じがいいなあと。他にも毎回来てくれる大学生の顔を浮かべて雑誌をいれてみようとか、お店という形でさぐりさぐり提案できるのは面白いです。お客さんの数が限られているからこそ、そういう楽しみも生まれています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——具体的な顔を浮かべて選んだ本は、必ず売れますか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">いや、思いっきり外すときもあります（苦笑）。なんにせよ、1回やっただけではわからないものがありますね。2、3回やって定期的に来てもらえるようになって、なんとなく好みがわかって……だから、続けていくほど新たな発見があって、これからもどんな面白いことが起こるのか、楽しみなんですよ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013305-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2917" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013305-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013305-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013305-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013305-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013305-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013305-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013305-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013305-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013309-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2918" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013309-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013309-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013309-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013309-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013309-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013309-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013309-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013309-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——今回、新しいお客さんはどんな感じでしたか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">初めて来てくれた中高生の親子連れのお客さんに話を聞くと、お子さんが行きたがって一緒に来たと話してくれて。「行きたい」気持ちがあっても、実際に行くには恥ずかしさとか、移動とか、きっといろんなハードルがある中、自分で意思決定して行動する貴重な姿を見られるのはうれしいですし、やっていて楽しい瞬間でもあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">列車に乗る為たまたまこの場に遭遇し、乗車まで数分しかなかったのにさっと本を見てくれた方もいました。詩のZINEなど何冊かを短時間で購入してくれ、急いで列車に乗っていかれたのが印象的でした。地元の方の日常に偶然この場がある、その自然な感じがうれしかったです。続けていくことで、新たな出会いも重なっていけばいいですね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——今感じている課題はありますか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">毎週同じ日時での開催や、一か月間ずっと開催することによってその場やアクションが周囲に認識される、というのは場づくりの鉄則といわれています。アプローチしたい高校生にとっては、「半年に一回変な人がいる」止まりかもしれないのでもっと頻度を上げたいものの、関東の会社に勤めているし、空調がなく夏や冬の開催は難しいのが現実。品揃えももっと増やしたいし、この場所も毎年何かしらアップデートしていきたいので、仲間を増やしていきたいですね。そう思っていたら、少しずついい出会いが生まれているところでもあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">これだと思って何かをやっていると、それが好きな人が集まったり、一緒にたくらむ仲間と出会えたりするようになって。屋台を共有して出店時だけ使ってみない？とか、コーヒー出してみたいとか、こういうことやりたかったんですと声を掛けてもらうことがあります。それぞれが自分の得意を発揮したり、好きなことやったり、協力したし合ったりできるかもしれないと考え始めているところで、こんな出会いがあるとは想像していなかったですね。なんなら開始前は、誰もこないかもしれないなーなんて思っていました（苦笑）。何か一緒にやりたいという方がいれば、ぜひ声を掛けてもらいたいです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——どっしり場を構えずとも小さく始め、そこから次の何かが動き出していく予感がしますね。その軽やかさを知っていれば、自分にも何かできるかもしれないと思えてきます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">スタートは簡易的でいいんだと、改めて実証できた感覚もあります。準備に時間は掛けましたが、この空間でぽんとやるだけで人と出会っていく場を作れたのは大きな収穫の一つ。また、敷居が低いので真似しやすいんじゃないかと。学生、転勤で徳島に来た人など、予算を作るのが厳しいから、長期的に携われないからと地域に参入できない人はいると思います。徳島に骨を埋めると言わなくても、ちょっとのスペースでも、趣味の発展でも地域にアクションできる、それを一つ提示できていればうれしいです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——堤さんは他にも、本棚を背負って歩く「歩く本棚」や知人限定で自宅を私設図書館として解放する「人んち図書館」など本にまつわる活動をされていますね。それぞれの位置づけは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">メインは池谷での無人駅本店で、それ以外は全部副産物です。無人駅本店をやるために本がたっぷりあり、それを運ぶついでに本を背負って歩き始めたら面白がってもらえて、知り合いも増えました。「人んち図書館」も同様に、たくさんある本をただ保管していたらつまらないし、将来的に駅舎をリノベーションしたい野望もあるので、内装施工の練習も兼ねて自宅アパートを図書館風にDIYしました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——なんだか合理的ですね。無人駅本店含め、共通点はありますか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">あるものを活かして、できることから小さな予算でスタートでき、一度始めれば無理なく継続できることでしょうか。池谷駅でも賃料はお支払いしていますが、大きな予算は必要ありません。これって大事なことですよね。ちゃんと店舗を構えた方が地域にとってもいいのかもしれないけど、初期費用のハードルも、経営の不安もあります。今は失敗してもいい規模感でやってみたり、角度を変えていろいろ試したりできるようにしています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013362-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2919" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013362-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013362-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013362-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013362-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013362-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013362-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013362-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013362-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/440932867_1174970177022173_9073653677693237208_n-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-2920" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/440932867_1174970177022173_9073653677693237208_n-1024x683.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/440932867_1174970177022173_9073653677693237208_n-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/440932867_1174970177022173_9073653677693237208_n-768x512.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/440932867_1174970177022173_9073653677693237208_n-1536x1025.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/440932867_1174970177022173_9073653677693237208_n-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/440932867_1174970177022173_9073653677693237208_n.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">池谷駅から、畑や田んぼが望む／写真提供：堤さん</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——無人駅本店でお客さんが来ない時は、どうしています？</p>



<p class="wp-block-paragraph">持ってきた椅子に座って、ぼーっとしています。実はこの時間がなかなか良くて。たまに列車が来て、人の乗降があって、列車が発車すれば静かになり、抜ける風が気持ちいい。大学時代に目を向けていた畑や田んぼが線路の向こう側に広がっている、この景色も好きです。一人で過ごしていてもピクニックみたいで、お客さんが来ない時間もいい感じなんです。ひっきりなしにお客さんがきたらうれしい悲鳴ですが、そんなに来られてものんびりできなくて困るのかもしれません（笑）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">無人駅本店を始める前、人に相談すると「無人駅で本って寂しいし、絶対きつくなるよ、やらないほうがいいよ」って言われたこともあったんですが、そもそも列車が好きで、眺めているだけで穏やかな気持ちになります。お客さん来ないなあってぼーっと待っている時間も楽しくて、それは私が列車や駅が好きだから。船が好きな人は港でできるんじゃないかな。たとえお客さんが来なくても、好きな場所だったらいい時間になると思いますよ。<br><br>（協力：四国旅客鉄道株式会社）<br>*</p>



<figure class="wp-block-image size-full is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-2921" style="width:838px;height:auto" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-scaled.jpg 2560w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/08/P1013323-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>堤聡</strong><br>1990年、東京都生まれ。関東で会社員として働く傍ら、2023年より徳島県の無人駅「池谷駅」にて年2回、本屋POP UPとして「<a href="https://www.instagram.com/tabitabibooks/">無人駅本店</a>」を開催している。池谷駅近くには祖父が暮らしていて、幼い頃から何度も訪れていた。他にも本棚を背負って歩く「<a href="https://www.instagram.com/aruku_bookshelf/">歩く本棚</a>」、自宅アパートを私設図書館として知人に開く「<a href="https://www.instagram.com/hitonchi_library/">人んち図書館</a>」など、本にまつわる活動を行っている。<br>池谷駅での無人駅本店次回の開催は、2024年11月を予定。詳細決定次第、Instagramにて告知予定です。<a href="https://www.instagram.com/tabitabibooks/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">無人駅本店 Instagram</a></p>



<p class="wp-block-paragraph">*記事の内容は、掲載時点のものです</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/tsutsumi/">日常に変な空間を作って、自分の常識を超えてもらう。／堤聡さん（無人駅本店）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>自分から、お店と人に会いに行く。／根岸セイジュさん（美容師）</title>
		<link>https://setouchipress.com/negishi/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 22 Aug 2022 04:18:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[めぐる]]></category>
		<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[移住]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>知らない土地に移り住むときに、一番不...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/negishi/">自分から、お店と人に会いに行く。／根岸セイジュさん（美容師）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="wp-block-paragraph">知らない土地に移り住むときに、一番不安なことはなんだろう。私にとってのそれは、ゼロからの人間関係の構築でした。東京から小豆島、高松と移住してきた際、仕事や住居は事前に準備ができたけれど、人との出会いは、行ってみなければわからない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">香川県高松市にUターンしてヘアサロン「fika（フィーカ）」を開いた根岸さんに、当初どのように人間関係を切り開いてきたのかを聞いてみると、「自分が好きそうなお店に行きました」と返ってきた。詳しく知りたくて、根岸さんにお話を聞きました。（取材・ライティング：小林繭子）</p>



<p class="wp-block-paragraph">*</p>



<p class="wp-block-paragraph">——根岸さんは、高松にUターンされてお店を開いたんですよね？</p>



<p class="wp-block-paragraph">そうです。高松の高校卒業後に大阪の美容専門学校に入り、卒業後は大阪のヘアサロンに就職しました。美容人生が始まった18歳の時から「美容師は独立するものだ」と思っていて、具体的に独立を考えるようになったのは27歳の頃。誘ってくれた先輩と共に、大阪でお店を始めました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——その後、どのような経緯で高松へ？</p>



<p class="wp-block-paragraph">そこから5年ほど経った頃、いよいよ自分のお店を持つぞと考えた時に、大阪でもいいけれど、地元でやるのもいいんじゃないかと頭によぎったんです。明確な決め手や勝算があったわけではないけれど、大阪と違う場所もいいなと思い、高松でお店を持つことに決めました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——お店を出す場所はどうやって決めたのですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">考えていたのはロードサイドの大きなお店ではなく、住宅街にあるような小さい個人店です。15年も高松を離れていたから、最初は町や市場の状況がなにもわからなくて。まずは人口が増えているのはどこだろうと、高松市のホームページで都市開発のデータを調べました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そこで、これから盛り上がっていくんじゃないかと仏生山に絞ったんですが、意外とちょうどいい土地やテナントがなくて。行き詰ってしまい、目線を変えました。大阪で最初に勤めたお店は高級住宅街にあり、大きな病院や学校も近く、充実しているエリア。そんな雰囲気でピンと来たのが高松市・番町周辺です。実際に歩いてみてもそのイメージに近くて、土地探しを始めました。すると、今の場所がポンと見つかったんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——お店を建てた場所の決め手は？</p>



<p class="wp-block-paragraph">この場所に決める前に、朝、昼、夕方と番町を中心に広く取ったエリアをさらに歩き、それぞれの時間帯にどんな人がいるのかを見ました。結構時間をかけましたね。午前中は学校への送迎や通勤で人通りが多いけれど、昼間はまばらで、年配の方が散歩していたり。夜は何時頃に仕事や学校帰りの人の流れが多いのかも見て、自分が想定していた営業時間と、人の動きがマッチしているのかを確認したんです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1553-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2313" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1553-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1553-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1553-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1553-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1553-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1553-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1553-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1553-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1449-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2312" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1449-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1449-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1449-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1449-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1449-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1449-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1449-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1449-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——他にも、お店を出すエリアを知るために何かしましたか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">町の本屋さんに行きました。どんな本が並んでいるのかによって購買層を想像したり、どんな人が町の本屋に訪れているのかを見たりしたくて。加えて、本屋さんにもどんなお客さんが来るのか聞いてみたかったんです。大型店というよりは、地元に根差したいいサイズの本屋さんを探して見つけたのが「<a href="https://www.lunuganga-books.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">本屋ルヌガンガ</a>（以下、ルヌガンガ）」さんでした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——ルヌガンガでは、どんなことを感じましたか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">まず、雑誌がほとんどないことに驚きました。雑誌といえば扱うのは流行。でも、ルヌガンガさんの本棚を見ていると、雑誌じゃなくてもその時の新しい情報が手に取れる感覚がありました。店主の中村さんに話を聞いてみても、感度の高い人たちがお店に集まっているのを感じ、自分が近くでお店を出すにあたって想定していたターゲットがブレてないと確信できたのを覚えています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——そのとき、お店の方とはどんなお話を？</p>



<p class="wp-block-paragraph">自分はこの町に戻ってきたばかりでもうすぐヘアサロンを開くという話をして、近隣にあるおすすめの本屋さんを聞きました。すると面白い予約制の本屋さんがある、と「<a href="https://www.facebook.com/natasyo/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">なタ書</a>」を紹介してもらったり、「ここに掲載されているお店はどこもすてきですよ」と高松の本屋さんを紹介するフリーペーパーをいただいたり。そうして教えてもらったお店に足を伸ばすようになりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——それは、お店を作るにあたって、町のことを知りたいという意図だったんですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">プライベートも含めて、いろんな人と繋がっていく期待があったんじゃないかと思います。だから見ているだけじゃなくて、自分からお店と人に会いに行くようにしていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——「お店と人に会いに行く」……、もう少し詳しく聞きたいです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">例えば何かを販売しているお店であれば、置いてあるのは商品ですが、それを選んだのは人、売るのも人、買うのも人……商売って、人ありきです。メーカーがあって、仕入れ先があって、そこから誰かがお店まで届けてくれる。そしてお店が何かをお客さんに届けたら、そこから他の人に届けてくれる。そうやって作ったもの、販売したものがぶつ切れではなく巡っていくのは、人が繋いでいるからだと思っていて。それは自分がお店側にいるときも、購買側にいるときも同じなんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——その流れの中に自ら入っていく、お店に行きそこで交わる人たちに会いに行く、それが「お店と人に会いに行く」ということなんですね。たとえば、先ほどの中村さんとはその後、もう少し深い話をするようになったり？</p>



<p class="wp-block-paragraph">そうですね。後日、本屋さんを紹介してくれたお礼を伝えつつ、また本を買いに行きました。そうやって少しずつ会話するようになり、いつのまにかプライベートでもお会いするようになって。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——人と偶発的に出会ってそこから関係を始める、というのがここ最近は難しくなってきたと感じることもあります。根岸さんは、どうやってその糸口を作って、関係性を深めていったんですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">お店をオープンする際に中村さんに選書をお願いしていたのもあって、お店のコンセプトを語ったりと進んで自分の話をしていたかもしれません。きっかけは選書でしたが、自分がどういう人間か身を明かすというか、自ら開いていくことは大事にしていました。自分の話をしない限り、人ってこちらに飛び込んできてくれないと思うんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">とはいえ、自分は「お店にとっての一人の客」でいることが対等な関係だと思っていたのもあり、あくまでその関係性の中で自分の話をするような感じです。「お店と客」という関係を維持しながら時間をかけて、結果的に仲良くなったという感じですね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1473-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2314" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1473-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1473-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1473-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1473-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1473-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1473-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1473-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1473-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——私の場合、東京からゆかりのない小豆島へ一人で移住した当初は「友達ってどうやって作るんだっけ」と焦りや不安が大きかったです。根岸さんはUターンしてすぐ、どんな感覚を持っていましたか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">よくよく考えると、馴染めないならそれでもいいやと、最初から焦ってなかったのはあります。誰かに受け入れてもらうには、時間がかかるはずなんです。おいでおいでっていう人の方が危なかったりしますよね（笑）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">結果的には、早い段階でルヌガンガさんを訪れて中村さんに出会うことができました。中村さんに別の本屋さんを紹介していただいた後にも、その先で出会った人に面白いお店に連れていってもらったり、また次の出会いがあったりと広がっていき、今の交友関係のベースになっています。この店の内装をお願いした工務店さんは、その頃出会った方に紹介していただいたんですよ。香川では、お店の人がその場に居合わせた人を紹介してくれることが何度もありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——根岸さんにとって、人間関係が広がっていくのはどんなときですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">自分の好きなものを軸に行動したときですね。好きなコーヒーを飲みに行く、好きなカレーを食べに行く、すると自然と自分の趣味趣向にマッチする人やものに出会え、また広がっていく気がします。ときには自分と同じようにお店を持つ人たちと繋がり、徐々に居心地のいい友人のようになっていくこともあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今は休みが限られていますが、好きなことを大切に、「面白そうだな」「気になるな」と思ったらフットワーク軽く出かけたいし、大好きなお店にはついつい通ってしまいます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——ところで、お店の本棚にはアート本や写真集もあるんですね。アートが好きなんですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">もともと絵心もなく、美術の授業も苦手で、美術館に行く習慣はありませんでした。でも、美容師の世界では美容専門誌のアーティスティックな作品から実用的な技術に繋がる流れがあったり、カラーは色彩感覚、カットは造形美と、美容師にとってアートは切っても切り離せない存在なんです。大阪時代は普段から展示の情報が目に付くし、関西のいろんなアートスポットに足を伸ばしやすくもありました。そうして多様なアートに触れているとどんどん面白くなって、あちこちの美術館に行くようになったんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">最初の頃は少し変わった絵、不思議だけどきれいな絵が好きでした。当時の上司に好きな画家を聞かれ、ぱっと思いついてダリと答えたら「せやからあかんねん」と言われたけれど、その意図はいまだにわからないです（苦笑）。でも、そう言われると「じゃあもっといろんな展示を見てみよう」と積極的にアートに触れるようになったのはありました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1415-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2315" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1415-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1415-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1415-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1415-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1415-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1415-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1415-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1415-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">fikaには詩集、小説、絵本、アートブックとさまざまな本が並ぶ</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——お店のSNSアカウントでも本を紹介されていますが、たくさん本を読まれるんですね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">読むようになったのは25歳頃で、それまでは全くといっていいほどでした。きっかけは、お客様に「成長段階で課題が見つかったら、本を読むといいよ」と教えていただいたことです。最初は選び方もわからず、教えてもらうまま自己啓発本やハウツー本を読み始めました。加えて、当時は言葉で悩んでいたので、「言葉や表現を覚えたいなら、小説も並行して読んでみたら」というアドバイスを受けて、気になったものから手に取っていました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——言葉で悩んでいた？</p>



<p class="wp-block-paragraph">お客様とコミュニケーションをとる中で、もっと楽しんでもらいたい、喜んでもらいたい、そのためにうまく言語表現したいと思うも、若い時はなかなかうまくいかなかったんです。お客様は年上の方が多く、教えていただくことばかり。そこに少しでも追い付きたい、知識を増やしたい、というのもありました。そうやってだんだんと読む量が増えていきましたね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この店のコンセプトの一つが「ゆっくりと本を読み、コーヒーを飲めるカフェのような場所」というのもあり、本棚は作ると決めていましたが、自分の持っている本を並べるつもりはなかったです。中村さんの選書では、待ち時間にさらっと読める詩集やお子さま向けの絵本など、お店のイメージや客層、町に合わせて自分では選ばないような本も揃えていただきました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">開店当時はもっと数が少なかったんですが、「お店の本は、だんだん増やしたらいいんですよ」という中村さんのアドバイスもあって、この町でお店をやりながら、自分で本を増やして今の状態になっています。そんなふうに、最初から自分が思う完成形を出すのではなく、この町と共に変化していく。そうやって長く続けていけたらうれしいです。</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="716" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-1024x716.jpg" alt="" class="wp-image-2316" style="width:512px;height:358px" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-1024x716.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-300x210.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-768x537.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-1536x1074.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-2048x1432.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1509-1-600x419.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>根岸セイジュ</strong><br>1982年香川県高松市生まれ。高松の高校を卒業後、大阪の美容専門学校へ進み美容師の道へ。大阪で美容師となり、国内外での技術講師なども。高松へUターンし、2018年ヘアサロン「fika」をオープン。好きな作家は原田マハ、西加奈子、川上未映子。お店には本、コーヒー、花など、香川県内で自ら足を運び出会った品々が詰まっている。</p>



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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" data-id="2317" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-2317" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-scaled.jpg 2560w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1580-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" data-id="2318" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-2318" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-scaled.jpg 2560w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1471-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></figure>
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<p class="wp-block-paragraph"><strong>fika</strong><br>最初から仕上げまで一人のスタイリストが担当し、安心してヘアスタイルの相談ができるヘアサロン。根岸さんがご夫婦で営んでいます。長時間施術の際には、根岸さんが選んだ週替わりの豆で淹れるコーヒーなどのドリンクとともに、本を片手にゆったりと過ごせます。資生堂プロフェッショナルのヘッドスパも可能。<br><a href="https://goo.gl/maps/s5LqWidJnWyrbCcs9" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県高松市番町5-4-4 糸瀬ビル 1F</a><br>087-862-8088<br><a href="http://ska-vi-fika.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ホームページ</a>、<a href="https://www.instagram.com/fika_seiju_negishi/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a></p>



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<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" data-id="2319" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-2319" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-scaled.jpg 2560w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9525-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" data-id="2320" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-2320" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-scaled.jpg 2560w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/IMG_9526-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></figure>
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<p class="wp-block-paragraph"><strong>本屋ルヌガンガ</strong><br>いつ訪れても読みたい本に出会える新刊書店。カフェスペースでは購入した本とともに、ハンドドリップのコーヒーやお酒を楽しめる。本にまつわるトークイベントのみならず、瞑想やワークショップなど、さまざまなイベントを開催している。ことでん瓦町駅より徒歩6分。<br><a href="https://goo.gl/maps/hLiva7zr6QxJq4RY8" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県高松市亀井町11-13</a><br>087-837-4646<br><a href="https://www.lunuganga-books.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ホームページ</a>、<a href="https://twitter.com/lunugangabooks" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Twitter</a>、<a href="https://www.instagram.com/lunuganga_books/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>、<a href="https://www.facebook.com/lunugangabooks/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Facebook</a><br>*記事の内容は、掲載時点のものです</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/negishi/">自分から、お店と人に会いに行く。／根岸セイジュさん（美容師）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>すぐに飲み込めない、ほんまなんかなって考えちゃうんです。／岡田陽介さん（半空）</title>
		<link>https://setouchipress.com/okada/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 29 Mar 2022 02:58:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[おいしい]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>高松で開催されたトークイベントで、カ...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/okada/">すぐに飲み込めない、ほんまなんかなって考えちゃうんです。／岡田陽介さん（半空）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
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<p class="wp-block-paragraph">高松で開催された<a href="https://www.lunuganga-books.com/events/chisanamisenohajimekata-tsuzukekata-sonokanyotojissen-hansora-okadasanwoomanekishite" target="_blank" rel="noreferrer noopener">トークイベント</a>で、カフェ「<a href="http://nakazora.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">半空</a>（なかぞら）」の店主岡田さんが話していた「SNSのいいねの数よりも、誰かに届く“1”が大事」というのが印象的だった。その話はじわじわと私の中に残り続け、何度か自分を励ましてきた。岡田さんとゆっくり話してみたくて、半空に紅茶を飲みに行ってきた。</p>



<p class="wp-block-paragraph">*</p>



<p class="wp-block-paragraph">——岡田さんの思う「1が大事」について、改めてお聞きしたいです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">例えばYouTubeでやっている【<a href="https://www.youtube.com/playlist?list=PLT-Q5t7AVW62IIVgzIhwR3P-GoAJSHRiR" target="_blank" rel="noreferrer noopener">半空ラジオ</a>】の話になった時、お客さんから「夕食の準備をしながら聞くことが多いんです」と言われたら、それってすごいことだと感じるんです。誰かの生活の中で、夕食を作る時間の側に自分たちのラジオがある。次に収録するときは、夕食作りをしているその人の横で何を話そうか、って考えますね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">いいねの「1」という数値に騙されちゃいけないんです。10、20とカウントできる記号ではなく、いいねを押した誰かがいて、その人がどうして押してくれたのか、どんなことを考えているのか。そういうことを考えることの方が、いいねが何個ついたかよりも大事だと思うんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——なるほど。そう考えるようになったのは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">うーん、逆に、大多数に向けて考えることができないのかもしれない。ラジオの仕事で「40代の女性に向けて話してください」と言われても、できないんです。でも、自分の知っている40代女性の誰かを思い浮かべて話すことはできます。小林さんは、文章を書くときにどう設定して書いているんですか？僕だったら「あいつに向けて」と考えながら書くなと。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——瀬戸内通信社で書くときは、ターゲットを意識していないです。でも、書いている最中は無意識なのに、後から「これは私が聞きたい言葉だったんだ」と気づくことが、最近よくあります。なので、取材中は自分が読みたいことを探しているのかもしれないです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">読んだ人もそうなんじゃないかな。僕もそれが聞きたかったんだ、っていう人がいる気がする。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——そうだとうれしいです。閲覧者数を見るだけでは、読んでくれた人への実感がどうしても希薄になるときがあります。そんな中、記事を読んで行動変容が起こったとか、私はこう考えたとか、そういうことを聞けたとき、「誰かが読んでくれている」という手応えがあるし、多分それを目指しているんだと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">わかります。でも、それがいいねや閲覧者数「２」のうちの「１」っていうのはなかなか実感がないですよね。スタッフから「Instagramのインサイトを見たほうがいいですよ、いろいろわかりますよ」と教えてもらったけれど、……ぐっとこんなーと（笑）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">それよりも、「レコード屋でたまたま半空の投稿を思い出して、このレコード探して買ったんや」なんて言ってもらえることの方が僕には大きい。そんな前のことを覚えていてくれて、その人の購入のきっかけになったんや、お店の中で一枚一枚探したりしたんかな、って。そういう人がSNSを見てくれるかもしれない、さあ何を書こうか、っていう気持ちはあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2128" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4837-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——岡田さんは、どんな子どもだったんですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">小学生の頃は、「友達100人も必要なんかな？」ってよく考えていました。「友達」をどう考えるのかにもよるけれど、100人もおったら日常生活どうなるんやろ、なんて想像して。僕にそんな人気が出たら嫉妬やら、取り合いが起こるんだろうか。クラスの雰囲気を見て、いやほんまにありうるか100人……って思ってた（笑）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">性格なんでしょうね、気になるし、すぐに飲み込めない。「100人友達いることは良いことです」と言われたら、「本当にそうなのか考えてみよう」から始まるんです。つい考えちゃうのは、子供の頃からでした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">いまだにひっかかってるんですけど、3＋2＝5っていうけど、3本の人参と2個の卵って、別々のものなのに一緒くたに数えられるんかな、そんなものが世の中にあるんかな、とか。ここに3人いても、「3」じゃなくて実際は個々じゃないですか。納得できんのやろうな……考えてしまうんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——そうなんですか……！これまで、言われたまま何も考えずに受け入れていました。お店を経営していると、客単価を計算するようなこともあると思うのですが。</p>



<p class="wp-block-paragraph">やってないですね。お店に一日何人お客さんが来て、客単価がいくらとか、一人ひとりを同じようにカウントすることができないんです。でも、月単位の売上や原価は計算して、気になることは細かくチェックして軌道修正することはあります。ただ、それは自分の都合なので、メニューや値段などを決めるときは一度視点を変えます。自分はこの店と関係のない人として、たくさんシュミレーションしてみるんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">例えば、たまたまこの店に入ったとき、メニューを見てどう思うか。デート前に早く着いて、ちょっとお腹空いたなとフードを頼んでから恋人とお茶して、二人分会計したときにどう思うか。眠れない夜に、お酒を一杯だけ飲みたいと訪れて、どう感じるか。とにかくいろんな設定を具体的に考える、その上で自分の都合も含めてどうするのかを決める感じです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——なんだか、客単価で考えるより難しそう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そうかもしれないですね。実は、メニューや値段は頻繁に変わっているんです。僕のシュミレーションが変わるというか、お店にいる中で気づいた違和感を観察し続けた結果、ふいに判断が変わることはあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——シュミレーションってすごく想像力が必要ですね。その源はどこから？</p>



<p class="wp-block-paragraph">実際に会った人のことを、勝手に想像している感じです。よく来る大学生のお客さん、あの人は方言がないから県外から香川大学に来たのかな。オンライン授業が多くて友達にも会えず、出会いが欲しい。恋人はいなくて、でも恋の苦さも最近あって……と勝手な想像をしています。その人がある日誰かを連れてきたら、なんで半空に来てくれたんだろう、何が必要かな、何をやったらだめだろうかと、正解はわからないけれど、考えてみます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——だめなこと？</p>



<p class="wp-block-paragraph">半空の常連であることを出した方がいいのか、とかですね。お店で喫煙できた頃は、常連さんが恋人と来たとき、いつものように灰皿を出さないようにしていました。「なんで灰皿出さないの？」ってお客さんに聞かれたら、すみませんと言うのは自分が負う。「この人はこうだ」と決めきることはしたくないし、そう定義することが苦手なんですよ。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="757" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-1024x757.jpg" alt="" class="wp-image-2196" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-1024x757.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-300x222.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-768x568.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-1536x1136.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-2048x1514.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4804-1-600x444.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">もしかしたら今日は頭が痛いかもしれない、悩み事があるかもしれない、でもそんな想像が間違っているかもしれない。いいね10より目の前の1が大事だけれど、その1が同じ人でも、毎日違うんです。常にいろんなことが変わっているはず……いや変わっているかもしれない、だから考えていたいんです。スタッフには、間違えるのはいいけれど、考えないのはだめだと伝えています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——考えるって難しいですね。考えたつもりでしかないこともあるし、願望が入ってしまったり。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そうですよね。最近、連日ファミレスに通っていたんですが、同じスタッフさんがタバコを吸うのか毎回聞いてくれたんです。僕は気が楽でした。個人で特定されていないことが良かったんです。あのおばちゃん、実はめちゃくちゃ考えてくれて、わざと聞いている達人かもしれない。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「タバコ吸いませんよね」と覚えくれることがうれしい人もいると思う。なんせ毎回わからない、いまだに。でもそれはずっと考えながらやりたいし、スタッフにもそうであってほしいです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——大事なのはルールやマニュアルではなく、考え続けることなんですね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そうですね。半空にはマニュアルがないので、みんなはやりにくいかもしれないです。スタッフから「こういう場合はどうするんですか」と聞かれたら、「どう思う？」って返して、考えを聞いたら「なんでそう思ったん？」と理由は聞くけれど、「うーんなるほど、僕も考えてみる」と答えを渡さないまま終わるんです（苦笑）。「そうか、よく考えたら私やったらこうだけど、相手は私じゃないしな……」といった感じで、考えてほしいんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">マニュアルがない代わりに、みんなでたくさん話し合います。まだまだ僕も失敗するし、お互いの失敗から吸収し合うこともあります。スカッとしたわかりやすさはなく、いつも考えっぱなしになる。でも、必ず学ぶことがあると思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——何度も会った人でも今日のその人は初めて、そう考えるようになったのは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">うーん、一貫性を持たなくていい、と思っているところから来ているのかな。年始に一年の目標を持つのはいいけれど、それが足枷になるなら意味がないじゃないですか。途中で違うと思ったら、やめてしまえばいいんです。昨日と今日の発言の一貫性のために自分を曲げなくていい、でもそれは適当だからじゃないんです。決めたことを貫き通すために自分を縛るよりも、間違っていたかもという疑いの方が大事なんじゃないかと。</p>



<p class="wp-block-paragraph">必要があれば「ごめん間違ってた」と昨日までの自分をばっさり捨てればいい。人って、変化している方が健全で自然な気がします。過去と未来があって、そこに整合性がなくてもいいし、新しいその人と出会えているような気もするし。「さて今日どうする？」みたいに変わってもいいんじゃないかな。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——なんだか新しい感覚です。取材ではしっかり下調べをして、既出のことは聞かないようにという基本があるのですが、調べすぎるとどうしてもそれに引っ張られてしまうこともありました。でも、「毎日その人は違う」と思えば、向き合う感覚が変わる気がします。</p>



<p class="wp-block-paragraph">準備とライブ感のバランスって、難しいですよね。わかります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——ところで、スタッフのみなさんもSNSのいいねの数を見てないのですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">知っておくのは大事とは伝えています。でも、例えば食べ物の投稿だと反応が多いからといって、そればかり投稿するのは違うかな。今思ったんですけど、SNSで数を重視していないというのは、物に対する深さが好き、というのもあるんかな……。</p>


<div class="wp-block-image">
<figure class="alignleft size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2130" style="aspect-ratio:4/3;object-fit:cover;width:843px" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4799-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">二冊あるのは、「死をポケットに入れて」チャールズ・ブコウスキー</figcaption></figure>
</div>


<p class="wp-block-paragraph">この本「死をポケットに入れて」は中学生の頃から20年以上、何回も読んでいます。いつも寝る前にめくって「はー」と思って寝る、そういう付き合いが好きなんやろうな。深い付き合いの中で、自分が変わったことがよくわかるんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">良いと思ったところにはその時々で付箋を付けるんですが、時間と共に変わってくる。なんで今はここが良いと思うんだろう、「ああ、こういう経験があったやないか」と気づいたり。本を読んでいるようで、自分を考えるような時間なんです。昔ブックオフで100円で買ったんですが、最近もう一冊買って二冊あります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——どうして同じ本を？</p>



<p class="wp-block-paragraph">よくやりますけど、なんでですかね。本が変わったらまた違うものが読めると思っているのかな……。古いくたくたの本だから読み取れるものがあるのかもしれないし、逆にくたくたすぎて読み取れないものがあるのかもしれない。どっちにしろ、一つの本と長く付き合うことが好きなんだと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">コーヒーカップ、本、レコード。お店には、思い入れのあるものばかりを置いています。好きになってくれという意味ではなくて、お店を通して「僕はこんな感じなんや。みんなはどんな感じ？」そんなやりとりをしているのかもしれないです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">物そのものがどうなのか、というのに興味はないです。映画の良し悪しや映画史にとって……ではなく、あなたにとってどういう映画なのかを聞きたい。人と物の関係、その人がどう思ったのかが好きです。お店に来てくれた人から、そんな話を聴けるのを楽しみにしています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">　</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="708" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-1024x708.jpg" alt="" class="wp-image-2131" style="aspect-ratio:4/3;object-fit:cover;width:512px" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-1024x708.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-300x207.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-768x531.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-1536x1062.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-2048x1416.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_4859-600x415.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>岡田陽介</strong><br>1981年 高松生まれ。20代で「半空」を開業。本を探すのは街の本屋。最近読み始めたのは「フェラ・クティ自伝」。趣味は散歩。日課は筋トレ。苦手なことはパソコン。2015年からは「<a href="https://www.nakazora-award.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">半空文学賞</a>」を主催。あまり釣れないけど、釣りが好きになった。</p>



<figure class="wp-block-gallery has-nested-images columns-default is-cropped wp-block-gallery-3 is-layout-flex wp-block-gallery-is-layout-flex">
<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1213" height="1004" data-id="862" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n.jpg" alt="" class="wp-image-862" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n.jpg 1213w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n-300x248.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n-1024x848.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n-768x636.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/92792222_1110712175946858_579394081822605312_n-600x497.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1213px) 100vw, 1213px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="2560" height="1920" data-id="2132" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-scaled.jpg" alt="" class="wp-image-2132" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-scaled.jpg 2560w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/IMG_0577-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></figure>
</figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>珈琲と本と音楽　半空</strong><br>丁寧に淹れるハンドドリップのコーヒーがおいしい、本と音楽を軸にしたカフェ。店内に並ぶ本を手に取って一人ゆっくりするのも、誰かとお喋りをするにも、深夜にお酒を飲むのにも。珈琲やフルーツサンドなどのカフェメニューに加え、「伊丹十三の愛したギムレット」といった本にちなんだカクテルもメニューに並ぶ。</p>



<p class="has-black-color has-text-color wp-block-paragraph">・<a href="https://goo.gl/maps/hXdr3m6mmmD2NPk68" target="_blank" rel="noreferrer noopener">高松市瓦町1丁目10‐18北原ビル２F</a><br>・087-861-3070<br>・13:00-翌3:00、日曜のみ13:00ｰ24:00<br>・不定休（Facebookでご確認ください）<br>・<a href="https://www.facebook.com/%E7%8F%88%E7%90%B2%E3%81%A8%E6%9C%AC%E3%81%A8%E9%9F%B3%E6%A5%BD-%E5%8D%8A%E7%A9%BA-287940334572472/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Facebook</a>、<a href="https://twitter.com/nakazora2001" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Twitter</a>、<a href="https://www.instagram.com/nakazora_coffee_book_music/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>、<a href="https://www.youtube.com/channel/UCIO1xHrUfjtURCll7PsaIZA?view_as=subscriber" target="_blank" rel="noreferrer noopener">半空ラジオ</a></p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/okada/">すぐに飲み込めない、ほんまなんかなって考えちゃうんです。／岡田陽介さん（半空）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>撮っているのは、光です。／井手豊さん（映像作家）</title>
		<link>https://setouchipress.com/2201ide/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 28 Jan 2022 03:04:22 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[アート]]></category>
		<category><![CDATA[岡山]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://setouchipress.com/?p=2046</guid>

					<description><![CDATA[<p>岡山駅から電車で1時間ほどの津山駅で...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/2201ide/">撮っているのは、光です。／井手豊さん（映像作家）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p class="wp-block-paragraph">岡山駅から電車で1時間ほどの津山駅で降り、バスに乗って約30分でたどり着く、<a href="https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">奈義町現代美術館</a>（※美術館は現在、新型コロナの影響により2022/3/6迄の予定で休館中）。</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="wp-block-paragraph">今回の目的は、作品と建物が半永久的に一体化した美術館に加え、美術館ギャラリーで開催されている映像作品展「ー零れ落ちた光を集めるー」を観ること。ウェブサイトでみた告知の画像になんだか心を奪われ、直感的に訪れた。</p>



<p class="wp-block-paragraph">映像作品は20分の間、あえて無音にしているという。肉眼では見ることのできない、マクロレンズの世界。静寂の中に息づく、自然の生き物、植物の生命と光。その美しさに引き込まれ、在廊していた映像作家・井手豊さんに思わず話しかけた。</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-1024x784.jpg" alt="" class="wp-image-2049" width="840" height="643" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-1024x784.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-300x230.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-768x588.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-1536x1176.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-2048x1568.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3989-600x459.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 840px) 100vw, 840px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——映像は、いつから撮っていたのですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">24歳頃から８mmフィルムで映像を撮っていたと思います。子供の頃から映画が好きで、なにか映画のようなものを撮ってみたかった。今とは違って、当時は人物を撮っていました。でも、自分は脚本を書くことやストーリーを組み立てることに興味が湧かなくて。例えば、大好きな映画『未知との遭遇』で僕が好きなのは、物語でも台詞でもなく、UFOが出てくるシーンそのものなんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——映像そのものが好きだったんですね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そうなんです。それで、人物が出てきても物語のない、PVのようなものを作っていました。そんな作風のものを長くやっていましたが、2003年にスランプになり、10年近く作品が作れなくなって。その間は美術展やイベントなどの記録撮影の依頼をたくさんいただいたおかげで、なんとか続けてこられました。作品作りが復活したのは2013年です。今のように自然の中にいる虫や植物を、マクロレンズで撮影するようになりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——スランプになったのは、どうして？</p>



<p class="wp-block-paragraph">人物を撮りたくなくなってきたというのもありますが、正直、ビデオの画質がずっと嫌いだったんです。説明が難しいですが、ギラギラ、ヌルヌルしているというか……。映像を撮るならそれしか方法がなくてやってきたものの、いよいよ嫌になっちゃった（苦笑）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そんなときにレンズ交換式のデジタルカメラが出てきて、撮ってみたら画質がすごくきれいだったんですね。マクロレンズも安く手に入ったので使ってみたんです。人物以外に何を撮ろうかと考え、子供の頃から遊んでいた山にとりあえず行ってみて、マクロレンズの中を覗きました。</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-2050" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-1024x576.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-300x169.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-768x432.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-1536x864.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-1200x675.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-960x540.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013-600x338.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00013.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="wp-block-paragraph">その瞬間、初めて見るマクロの世界に鳥肌が立ったのを覚えています。こんなに美しい画像が撮れるんだと、衝撃的でした。ああ、これが見たかったんだ、これが撮りたい映像だったんだと確信しました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——その時に見えたものは？</p>



<p class="wp-block-paragraph">抽象的なんですけど、光景の美しさです。木漏れ日の感じや光の揺らめき、その中にいる虫……そういうものに感動しました。私は映像で何かを訴えたいとか、テーマとか、そういうものはないんです。撮影しに行って、その場で感じたものを撮る、ただそれだけ。自然を大切にしようと思ってはいるけど、作品にそういった主張はないです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——マクロレンズと肉眼で見えるものは全く違いますよね、どうやって撮りたいものを見つけるんですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">肉眼でこれかな？と思うものにカメラを向けて寄っていき、自分に刺さるものを探している感じです。視界に入っているものを認知しているときって、これがあるというだけで、わざわざそこにズームしようとは思わないですよね。でも、マクロレンズを通して世界を見ると、見えないものが見えてくるんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph"> 時間はかかります。でも、何かを撮ろうと自然の中をうろうろしているだけでも楽しいんです。1カットは30〜60秒で、本番で使うのは15秒ほど。一日あたり最低でも2、3カットは撮れます。つまり、１日中カメラを回しても３分しか撮れないこともあるんです。でも、なにかをみつけたときの喜びの方が断然大きい。撮れなくてもいいや、くらいの気持ちで撮影しに出かけています。 </p>



<p class="wp-block-paragraph">——2013年にマクロレンズを始めてからこれまでに、撮りたいものは変化してきましたか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">初期は、形の面白さに惹かれてよく虫を撮っていました。それを続けていたら、自分が本当に撮りたいものは光なんだと気が付きました。白い壁に木漏れ日がゆらゆらしているようなものではなくて、自然の中に虫がぽんといて、周りに木漏れ日がわーっとある、そういう画が好きですね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-2051" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-1024x576.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-300x169.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-768x432.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-1536x864.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-1200x675.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-960x540.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006-600x338.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00006.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption"> </figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——井手さんの映像を拝見して、光ってこんなにもいろんな姿をしているのかと、知っていたつもりだけど気づいてなかった姿に見とれました。光は、そこにあるはずなのに捉えどころがない。その捉えどころのないものが表れてる印象が強かったです。ところで、今回の作品では、生命力を感じる小さな生き物の姿と、朽ち果てた木の葉、死んでいるクワガタムシなど、真逆のものが共存していましたね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私にとってはどちらも美しいと感じるものでした。自然に入って美しいと思った光景だけを集めた、それだけなんです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——万人に理解される美しさもあるし、グロテスクなものの中に美を発見することもある。人それぞれの感性だと思いますが、「美しい」って、なんでしょうか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">僕にとっては、宇宙を感じるもの、それだけかな……。撮った映像は、自分にとっての宇宙のようなもの。マクロレンズを通して見るカビだらけのキノコにも美しさを見つけ、宇宙を感じてしまうことがあります。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——映像を撮るときの衝動は「美しい、捉えたい」それだけ？</p>



<p class="wp-block-paragraph">そうですね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-2078" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-1024x576.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-300x169.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-768x432.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-1536x864.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-1200x675.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-960x540.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012-600x338.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00012.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">——普段はチェーンソーなど、林業や造園用の機器の販売や修理をするお店をされているんですね。仕事も楽しいですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">楽しくはないですね（苦笑）、淡々とやるべきことをやっている感じです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——楽しくないことを続けるのは平気なんですか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">平気じゃないけど、家族もいるし辞めるわけにはいかない（苦笑）。妻は応援してくれているけれど、特別映像に興味があるわけじゃないみたい。でも、作品の編集が終わったら、必ず妻に確認してもらいます。ここがよくわからないとか、違和感があるとか、その意見に合わせて修正しています。僕とは違う視点を持っていて、作品作りの貴重な意見になっています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——仕事と週末の映像作品作り、それぞれの相互作用はありますか？</p>



<p class="wp-block-paragraph">ないですね、全く別のものです。日中の仕事は生活のためだけど、映像は本当にやりたいことを大事にしています。映像では自分の作品作りとは別に、依頼を受けて撮影をすることもあります。劇団の公演、アマチュアバンドのPV、美術館でのイベント記録など、そういうものを撮影するときは、依頼してくれた人が喜んでくれるものを作るようにしています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2052" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3965-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">高校を中退してから家業である今の仕事を始める30代後半までは、ずっとアルバイトをしながら映像を撮っていました。映像で仕事ができたら良かったけれど、なかなかそうもいかなくて。映像以外にやりたいことが思いつかず、いろんなアルバイトをしてもピンとくるものがありませんでした。</p>



<p class="wp-block-paragraph">経験した仕事の中で何かを本業にすべきだったのかもしれないけれど、自分の中の「好き」を優先してきました。でも、それで悩んだことも、不安に思ったこともなかったです。若い頃漠然と考えていた「映像の仕事に就きたい」という思いは、年を取るにしたがって、自然と消えていきましたね。それは、自分がこれだと思うものを撮り続けてこれたからかもしれません。</p>



<p class="wp-block-paragraph">作品は作っていたけれど、何か行動をしていたわけではないんです。「本気でやる気ある？」と言われてもいいくらい漠然としていました。不安がなかったのは、そこまで考えてなかったからだと思います（苦笑）。</p>



<p class="wp-block-paragraph">——自分の作品を、いろんな人に見てほしいという欲求は？</p>



<p class="wp-block-paragraph">ないです。語弊を恐れずに言うと、自分がやりたいだけなんです。見てくれた方に良かったよと言っていただけるのはすごくうれしいですが、それが目的ではないです。自分が作りたくて作っている、本当にそれだけ。大変でしょう、と言ってもらうことがありますが、なんにも大変じゃないんです（笑）。だから、ずっと続けていくと思います。<br>（マクロレンズ写真提供：井手豊）</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2054" width="512" height="384" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/IMG_3946-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 512px) 100vw, 512px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>井手 豊</strong></p>



<p class="has-small-font-size wp-block-paragraph">映像作家。1965年岡山県津山市に生まれる。津山市在住。1989年より映像作品の発表を始める。個人の映像作品ではマクロレンズを通した自然世界の美しさを捉え続ける。作品制作以外にも、奈義町現代美術館展覧会をはじめとする地域のアートイベントや文化遺産の記録映像制作、地域のミュージシャンのPV制作などに携わる。仕事が休みの週末に撮影を行い、よく撮影しに訪れる岡山県内の場所は<a href="https://goo.gl/maps/a63RtsU3YRi4UWG16" target="_blank" rel="noreferrer noopener">岡山県自然保護センター</a>、<a href="https://goo.gl/maps/w2VEBgAuUxjPNKKHA" target="_blank" rel="noreferrer noopener">岡山県立森林公園</a>、丹後山（<a href="https://goo.gl/maps/B6tWBNVSptyBQFsw9" target="_blank" rel="noreferrer noopener">鶴山公園</a>から宮川を挟んだ向かい側の山の通称）。<br>2001年山下三味子氏（珍しいキノコ舞踊団）と短編映像を制作。<br>2012年第１回美作市映像大賞にて「みまさかけはい」優秀賞受賞。<br>2013年おかやま県民文化祭地域フェスティバル事業「美つくりの里・旅するアート2013」にて短編映像作品を出品。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-rich is-provider-埋め込みハンドラー wp-block-embed-埋め込みハンドラー wp-embed-aspect-16-9 wp-has-aspect-ratio"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<iframe loading="lazy" title="井手豊「美しいものは ただ眺めませう。」short.ver" width="960" height="540" src="https://www.youtube.com/embed/kowa4fNzTkk?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
</div></figure>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<p class="wp-block-paragraph"><a href="https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/news/ideyutaka.html" target="_blank" rel="noreferrer noopener"><strong>－零れ落ちた光を集める－ 井手豊映像作品展</strong></a></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="576" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-1024x576.jpg" alt="" class="wp-image-2093" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-1024x576.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-300x169.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-768x432.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-1536x864.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-1200x675.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-960x540.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1-600x338.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/Still0126_00007-1.jpg 1920w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="has-small-font-size wp-block-paragraph">＜こちらの作品展は終了しました＞<br>約1年かけて撮影した小さな生き物、植物たちの命、その光をマクロレンズでとらえた約20分の映像作品を展示。あえて無音にした映像は、観ている者の想像力を引き出してくれる。新型コロナウイルス感染症拡散防止のため、会場の奈義町現代美術館は3/6まで休館することとなりました。併せてこちらの作品展は終了となりました（2022/2/21追記）。最新情報は奈義町現代美術館にてご確認ください。</p>



<p class="has-small-font-size wp-block-paragraph"><a href="https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/</a></p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/2201ide/">撮っているのは、光です。／井手豊さん（映像作家）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>この島で生まれた。小豆島産原料だけのビール／中田雅也さん（まめまめびーる）</title>
		<link>https://setouchipress.com/mamemame/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Jun 2021 06:02:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[おいしい]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
		<category><![CDATA[小豆島]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://setouchipress.com/?p=1920</guid>

					<description><![CDATA[<p>高松からフェリーで約60分の小豆島。...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/mamemame/">この島で生まれた。小豆島産原料だけのビール／中田雅也さん（まめまめびーる）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p class="wp-block-paragraph">高松からフェリーで約60分の小豆島。海のイメージが強いけれど、島の東側、坂手港へ降り立つと山の瑞々しい緑のうつくしさにはっとする。港から歩いて10分ほどの小高い場所にある「まめまめびーる」は、小豆島の地の実りを詰め込んだビールを2017年から醸造している。自由な発想で生み出されたビールは、これまで20種類ほど。このたび2021年6月、はじめて100％小豆島産原料だけでビールを造った中田さんを訪ねた。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="715" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-1024x715.jpg" alt="" class="wp-image-1922" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-1024x715.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-300x209.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-768x536.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-1536x1072.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-2048x1429.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6376-600x419.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">中田さんは、「ビールがおいしく飲めるところに住んでビールを造ろう」と移住先を探し、大阪から小豆島に辿り着いた。小豆島といえばオリーブだと思っていたけれど、いざ住んでみると豊富な柑橘類に伝統食品の醤油と、ビールに掛け合わせる副原料（主原料である麦芽、ホップ、水以外の原料）の可能性は無限大。これまで、ちょっとしたきっかけから小豆島のいちごやレモンなどを副原料に、ビールを造ってきた。今回製造した全て小豆島産原料のビールは、いつから考えていたのだろうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「約5年前、小豆島に来てからできた夢ですね。これまで、副原料では小豆島産の原料を使用してきましたが、麦芽、ホップ、酵母は外国産のものを使用してきました。日々ビールを造っているなかで、素直に全部小豆島産でやってみたいと思ったんです」</p>



<p class="wp-block-paragraph">ビールの主原料は麦芽、ホップ、水。今回はこの主原料に加え、酵母も小豆島産にこだわった。どれももともと小豆島に揃っていたわけではない。麦芽は、小豆島産の麦を使いたいと事業一年目の2017年から考え、「小豆島 陽当の里 伊喜末」の農家さんと契約して耕作放棄地を使い栽培を進めていた。初めて麦を収穫できた2018年、麦芽にするために栃木に送ったものの、ビール醸造に使える「製麦試験」の合格ラインである発芽95％には及ばす、80％程度に留まってしまった。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-1923" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-1024x683.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-768x512.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-1536x1024.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/40610474_2439660399385295_6964600245707603968_n.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">伊喜末で育つ麦／写真提供：中田さん</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">翌2019年は麦の収穫時期を遅らせ、天日干しを長くして水分を少なくし、休眠時間を長くすることが功を奏して発芽率は100％に。2019年5月に収穫し、全量を製麦したもの（麦の芽を出させ、目が出る前に止めたもの）が島に戻ってきたのは2020年の1月末。これでやっと一つ目の主原料、麦芽が完成となった。次は、ビールに苦味と香りをつけてくれるホップだ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「ホップは苗から自分で育てていたものの、なかなか上手くいかなくて。ところが、島の農家さんに栽培をお願いしたら、面積あたりの収穫量がぐっと上がりました。麦芽もホップも順調なので、これはとうとう100％小豆島産原料のビールを造るときがきたなと」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1925" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6398-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">収穫前のやわらかな色合いのホップ。口に含むと、独特の香りと苦みが広がる</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「水は、小豆島の <a href="https://www.hiraku-shoudosima.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">“ヒラク”</a> さんの炭を使って浄化しました。塩素感が除去されて、滑らかな口当たりになります。その上、今回は酵母が活きるように水を酸性に導く炭を作っていただきました。酵母は小豆島の醤油メーカー “<a href="http://yama-hisa.co.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ヤマヒサ</a>” さんが10年かけて開発を続けてきた【オリーブの花】酵母から【サッカロマイセスセレビジエ（お酒用の酵母）】が奇跡的にタイミング良く2020年に誕生し、そちらを使うことにしました」</p>



<p class="wp-block-paragraph">中田さんが描いた100%小豆島産ビールは、さまざまな人たちと共に取り組むことで、2020年には全ての原材料を小豆島産で揃えるところまでたどり着いた。順調に見えるけれど、強い思いを持ち続け、常にアンテナを張って正解を探してきた中田さんの情熱があってこそのこと。例えば、酵母との出会いは、たまたま買物に行ったヤマヒサの店先で酵母を使用した商品と出会ったことがきっかけとなり、ヤマヒサさんとの付き合いが始まった。</p>



<p class="wp-block-paragraph">原材料が揃った次のステップは、醸造だ。他のビールであれば、これまでのレシピを使って計算し、狙った味を目指して醸造してきたまめまめびーるだが、今回は全てが新しい組み合わせ。試作は2020年の6月からスタートするもなかなか思うようにいかず、試作のたびに原材料も減っていくため、緊張感と不安もあったという。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「本番醸造までに3回試作をしました。初回は酵母感が強く出すぎた上に、麦芽とホップの存在感が弱くなってしまいました。2回目の試作では麦芽とホップを強くしようと多めに入れてみたら、今度は糖分が上がりすぎてシロップジュースみたいになった挙句、とても苦く、アルコール感が強くなってしまって……」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「3回目は、糖分を抑えながらも麦芽感を出すために麦芽をローストし、量を元に戻しました。苦味は抑えながらも香りを引き立たせるためにホップを入れるタイミングを変え、醸造方法も手のかかる方法でやってみました。ところが、ローストしたせいかうまく糖分が下がらず、またもやシロップっぽくなり、香りもそんなに出なかったという結末に。そう簡単にはいかなかったですね」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1951" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6425-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">ビールの醸造は、仕込みに8時間、そこからタンクでの発酵に約2週間。発酵終了後に樽に移して2、3ヶ月冷やして寝かせることで熟成する。苦みが弱まって旨味が増し、余分なものが沈殿してクリアになり、味わいは洗練されていく。中田さんは、「どんどんおいしくなるから、しっかり寝かせたい」のだそう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「伊喜末の方やヤマヒサさん、妻、友人など周りの人に意見を求めつつ、3回の試作を経て『もうこうするしかない』というところまで行きついたので2021年2月に本番醸造に入りました。試作でホップを結構使ってしまったので、一回勝負ですね。うまくいくのかわからない、でももうこれ以外の配合はないだろう、きっとうまくいくと祈る思いで仕込みました。このとき味見をしたものが、どう変化するのかが面白いんです。ホップの香りを抑えて苦みだけを活かした配合で、酵母感が出すぎないよう低温で長期間発酵させました」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「発酵完了後に樽に詰める際、ビールの味が決まっています。味をチェックしたら、『これはいけるぞ』と思えるものでした。シンプルな原料だけに苦労した甲斐あって、うちのビールの中で抜群に飲みやすい、きれいなビールが完成しました。多くの人に好まれる味わいだと思います」</p>



<p class="wp-block-paragraph">2021年6月12日、とうとう小豆島産原料100％のビール「SHODOSIMA100」がお披露目に。小豆島の伊喜末には、農家さん、地域の人、まめまめびーるが好きな人など、さまざまな人が集まり、このビールの完成を祝いました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="832" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-1024x832.jpg" alt="" class="wp-image-1926" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-1024x832.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-300x244.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-768x624.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-1536x1248.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-2048x1664.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3565-600x487.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">「SHODOSHIMA100」をお披露目した中田さん夫妻</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「SHODOSHIMA100」は、アルコール度数6％とパンチがありながら、すっきりとした飲み口が心地よく、するりと飲める。その飲みやすさに、訪れた人の顔もほころぶ。中田さんの思いを知る人が、「やっとできたね、おめでとう」と声を掛ける姿もあった。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="823" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-1024x823.jpg" alt="" class="wp-image-1927" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-1024x823.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-300x241.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-768x617.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-1536x1235.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-2048x1646.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_3555-600x482.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「ついにできたなっていう気持ちで一杯です。毎年毎年、今年こそはって言ってて、いつできんねんって自分でつっこみながら取り組んでいました。沢山の人に協力してもらった感謝と共に、お待たせしてしまったな、という気持ちもあります」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「今後は、毎年造ることでその年の味ができていくと感じています。麦の収穫を3年見ていますが、年によって毎年違います。ホップや麦のその時々の状態を見て、自分なりにこういう角度でやってみようっていうのは出てくるはず。毎年同じものを作るより、毎回違うものを作る方が面白いんです」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「今年の醸造量が少ないので、今後は増やしていけるようにしたいですね。ホップの収穫量が課題で、祈るしかないって感じなんですが（苦笑）、3年置きに株分けといって、根を切って増殖できるんです。それを繰り返していけば、何十年か先には通年醸造に必要な24kg以上のホップを収穫できる可能性はあります。継続していくことが大事ですね」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1929" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6383-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">「まめまめびーる」のテラス席は、全身で島の空気感を味わえる</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「ここで飲むビールがとにかくおいしいんです」と勧められるまま、中田さんの醸造場兼店舗のテラス席でビールをいただく。樹木が茂り、鳥の声と共に吹き抜ける風、季節の草花のざわめく音、広がる海と空。じんわりと汗ばんだ身体に、香り豊かなビールが染み渡る。全身でビールを味わっているみたい。３つの味が楽しめる呑み比べセットでは、島の柑橘が入った「あかまめまめ」が一番好み。口当たりやのど越しは爽やかだけど、どっしりとした存在感がある。それぞれの味わいの違いも面白い。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1930" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6455-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">テラス席からは、坂手港が望む</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">まめまめびーるには定番の「あかまめまめ」「くろまめまめ」「しろまめまめ」「きんまめまめ」の4種類とは別に、その時々の出会いやひらめきから自由な発想で造る「ナカタペールシリーズ」があり、今回のSHODOSHIMA100もその一つ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「いくつか種類がありますが、小豆島らしいものだとオリーブ果汁を使用した【i live olive】というビールがあります。オリーブオイル製造時にできる残渣の産廃は小豆島でずっと問題になっていて、さまざまな取り組みがあります。僕もなにかできることを、と造ったのがこのビール。微々たることですが、産業廃棄物問題に貢献しながらおいしいものが造れるって、なんかいいじゃないですか。オリーブ本来の苦みが前面にくる、深い味わいのビールが完成しました」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「レモンが豊作の年は、農園さんに『行き先がなかったら全部買いとります』って軽い気持ちで言ったら250kgもあって、どうしようか悩んだり（苦笑）。こうやって『どうしようかな？』って考えるのが好きなんです。定番のラインナップも、毎回少しずつ改良しています。冬は観光客が少なくてゆとりがあるので、レシピをあれこれ考えたくなるんですよね。試作してみて、そっちの方がおいしかったらレシピをがらっと変えることもありますよ」</p>



<p class="wp-block-paragraph">とはいっても、ビールは一つ試作するのに、仕込むだけでも8時間、完成までは、数カ月。ときには何回も試作を重ねる。それを一人で続けるのは、大変じゃないのだろうか。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「めちゃくちゃ楽しいんですよ、これが。ビールを造るのも飲むのも大好きなので、幸せです。繁忙期は妻にサポートしてもらっていますが、それ以外はほとんど一人でやっているので瓶詰めやラベル貼りは地道で過酷です。でも、大好きなビールのことは、死ぬまでやりますよ」</p>



<p class="wp-block-paragraph"></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1933" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6404-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>中田 雅也</strong><br>1983年、大阪府生まれ。大学時代に訪れたニューヨークでクラフトビールに魅了され、国内外のビールを飲み歩く。7年会社員として勤めた会社を退職し、1年間修行をした後に小豆島へ移住。2016年にビールの醸造を始める。小豆島のお気に入りビールスポットは、「ダイヤモンドビーチ」<a href="https://goo.gl/maps/D56seQQvYdo9fQ7V6" target="_blank" rel="noreferrer noopener">瀬戸の浜</a>。</p>



<figure class="wp-block-gallery has-nested-images columns-default is-cropped wp-block-gallery-4 is-layout-flex wp-block-gallery-is-layout-flex">
<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" data-id="1932" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1932" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6421-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" data-id="1931" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1931" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2021/06/IMG_6419-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>
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<p class="wp-block-paragraph"><strong>まめまめびーる</strong><br>小豆島・坂手の高台にある醸造所と併設の店舗。小さな醸造所では、１回200リットルの仕込み量で、数種類のビールを少量ずつ醸造しています。そんな醸造の様子をガラス越しに眺めながら、出来たての樽生ビールを味わうことができる。ビールがすすむ「塩麹の唐揚げ」などのおつまみやソフトドリンクも揃い、瓶ビールやオリジナルグッズも販売。「SHODOSHIMA100」は既に残数僅か、2021年度版は醸造所のみの販売で終了予定です。週末には坂手港で「きまぐれびーる屋台」を開店。営業は各SNSでご確認ください。（※まめまめびーるのビールは、酒税法上は「発泡酒」に分類されます）<br><a href="https://goo.gl/maps/RiaRWfGewktsfSic6" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県小豆郡小豆島坂手甲 769</a><br>0879-62-8670<br><a href="https://www.facebook.com/mamemamebeer.shodoshima/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Facebook</a>、<a href="https://www.instagram.com/mamemamebeer.shodoshima/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>、<a href="https://www.mamemamebeer-shodoshima.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ホームページ</a></p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/mamemame/">この島で生まれた。小豆島産原料だけのビール／中田雅也さん（まめまめびーる）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>つくるふたり おいしい往復書簡 6通目：湯がいたほうれん草</title>
		<link>https://setouchipress.com/letters006/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[瀬戸内通信社]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 09 Dec 2020 02:57:39 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[めぐる]]></category>
		<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[京都]]></category>
		<category><![CDATA[レシピ]]></category>
		<category><![CDATA[往復書簡]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>香川の農家さんと京都の料理家さんで交...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/letters006/">つくるふたり おいしい往復書簡 6通目：湯がいたほうれん草</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="wp-block-paragraph">香川の農家さんと京都の料理家さんで交わされる食材とレシピの往復書簡、6通目。料理家・庄本さんから、農家・香川さん宛に返事が届きました。（5通目 ほうれん草の記事は<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/letters005/" target="_blank">こちら</a>）</p>



<p class="wp-block-paragraph">**</p>



<p class="wp-block-paragraph">香川さんこんにちは、庄本です。<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/letters004/" target="_blank">焼きオクラの胡麻和え</a>を作ってくださってありがとうございます。煮切りみりんなんて、なかなかやってみる機会もないですよね。シンプルな料理こそ、そんなひと手間がじんわりと効きつつ、味を決めてくれるのではないかと思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今年は暖かかったですね。寒がりの私には過ごしやすかったですが、農家の友人は、この暖かさで葉物に虫が付いてしまったと嘆いていました。香川さんの畑は大丈夫でしたか。これからの冬野菜たちが、のびのび育ちますように。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今回も新鮮で美しいほうれん草をありがとうございました。大きく、太さもしっかりありながら、茎も葉も食べやすい柔らかさ。出荷される直前まで、香川さんが丁寧に手を掛けているのが感じられました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="684" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0120-1024x684.jpg" alt="" class="wp-image-1764" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0120-1024x684.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0120-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0120-768x513.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0120-1536x1025.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0120-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0120.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">好きな冬野菜を聞かれたら、「ほうれん草！」と答えるほど、私は祖母が育てたほうれん草を沢山食べて育ちました。ちょっと小腹が空いた時には、フードカバーの中の茹でたほうれん草にマヨネーズをかけておやつにしていました。冬の間にほうれん草をたくさん食べられたのは、祖母が数回に分けて種を撒いてくれていたからだったんだと、香川さんのお話から気が付きました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ずっと実家のものを食べていたので、スーパーで売られているほうれん草を食べたのは、一人暮らしを始めた大学生になってからです。茎や葉が弱々しく細かったり、湯がいても根の部分がピンク色にならないなど、今まで食べてきたものとはいろいろと違いがありました。一番驚いたのは、根元に土が入り込んでいないことです。実家のほうれん草は水洗いでは取りきれないほど土がついていたので、湯がいて土を落としたものがよく食卓に並びました。今でも実家の土付きほうれん草がぞくぞく送られてくるので、茹でて食べることがほとんどです。</p>



<p class="wp-block-paragraph">さて、今回のメニューは「湯がいたほうれん草」。一番簡単な調理方法だと思われがちですが、侮ることなかれ。湯がくだけでも、ほうれん草は奥が深いのです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="684" height="1024" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0115-684x1024.jpg" alt="" class="wp-image-1765" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0115-684x1024.jpg 684w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0115-200x300.jpg 200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0115-768x1150.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0115-600x898.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0115.jpg 946w" sizes="auto, (max-width: 684px) 100vw, 684px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">香川さんも「ほうれん草は繊細でわがまま」と仰っていますが、料理の場面でも、とても気を使う野菜だと思います。物が当たると葉に跡がついたり、少し目を離しているうちにお湯の中に色素が沢山抜けたり、湯がきすぎてしまったり…なかなか気が抜けません。そんな乙女のようなほうれん草だからこそ、しっかり見て料理してあげると、主演女優級のレディーへと輝きます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="684" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0109-1024x684.jpg" alt="" class="wp-image-1766" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0109-1024x684.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0109-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0109-768x513.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0109-1536x1025.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0109-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0109.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">まずは、ほうれん草がゆったり入る鍋を用意します。ほうれん草をそのまま入れても葉が鍋肌に当たらないような大きさの鍋がベストです。たっぷりの水を鍋に張り、お湯を沸騰させている間に、ほうれん草の根元を少し切っておきます。鍋のお湯を一度沸騰させたら、水面がゆらゆらとなる位まで、目で確認しながら火を弱めます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">ほうれん草の葉を整えて葉先を持ち、茎の部分をゆっくり動かしながら湯にくぐらせます。茎の色が変わってくるのを確認したら、葉の部分をすっとお湯に落とします。根元のあたりに菜箸をひっかけて、全体が湯に浸かるようにゆっくり泳がせてください。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="684" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0102-1024x684.jpg" alt="" class="wp-image-1767" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0102-1024x684.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0102-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0102-768x513.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0102-1536x1025.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0102-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0102.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">先程切った根元の道管部分からポツポツと空気が出てきているのがわかると思います。その勢いが遅くなってきたり、動かす菜箸にかかる茎の重さが軽くなるような変化を感じたら、菜箸でほうれん草を引き揚げます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">冷たい水を張ったボウルにほうれん草を入れ、茹でた時と同様、菜箸で根元を持って数回泳がせ、まとまった熱を冷まします。ほうれん草の全体が水の温度と馴染んだのを手で確認したら、冷めるまで水の中で寝かせます。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="684" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0049-1024x684.jpg" alt="" class="wp-image-1768" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0049-1024x684.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0049-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0049-768x513.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0049-1536x1025.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0049-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0049.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">完全に冷えたらほうれん草を引き揚げ、まな板やざるなどに形を整え、斜めに立て掛けます。水分が自然に流れ落ちるように、15分くらいそっと置きます。あとは、適当な大きさに切りそろえて完成です。今回は酢味噌をかけてみましたが、最初の一口はぜひ、そのまま食べてみてください。</p>



<p class="wp-block-paragraph">この方法は、私が尊敬する料理家の先生方が実践されている方法です。一般的にはほうれん草を湯がいたら、手でギュッと絞って水気を取りますよね。はじめて先生方の方法を聞いたときは、これでは余計な水分が多くて味の薄いものになるのではないかと思いました。でも、実際に食べてみると、絞っていない分エグみが出ないので、茎の立体感とその甘さに気がついたり、葉のふくよかさや、表面の滑らかな舌触りがよく分かります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="684" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0143-1024x684.jpg" alt="" class="wp-image-1769" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0143-1024x684.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0143-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0143-768x513.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0143-1536x1025.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0143-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/o3e6a8fca888d2abff8bd6c771903dff8_4620693218524371870_201126_0143.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">口の中でじんわりと滲む水気は、ほうれん草が葉脈へ吸い上げた自然の水分を連想させ、湯がいた後もそのまま生きているかのよう。香川さんが手塩にかけて育てたほうれん草そのものを味わえると思います。</p>



<p class="wp-block-paragraph">私はこの湯がき方がとても好きです。気持ちよさそうにお湯に浸かり、ゆっくりと休むほうれん草の姿を見ていると、いつのまにか私の方が癒されているよう。そんな時、一方的に料理を行っているのではなく、ほうれん草という生きものと、相互に関わって料理をしているような気持ちになるのです。<br>（文：庄本彩美、写真： 五十嵐邦之、編集：小林繭子）</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="684" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/741e40d3a38a592d9583fccf7acca767-1024x684.jpg" alt="" class="wp-image-1770" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/741e40d3a38a592d9583fccf7acca767-1024x684.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/741e40d3a38a592d9583fccf7acca767-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/741e40d3a38a592d9583fccf7acca767-768x513.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/741e40d3a38a592d9583fccf7acca767-1536x1025.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/741e40d3a38a592d9583fccf7acca767-600x400.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/12/741e40d3a38a592d9583fccf7acca767.jpg 2048w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">庄本彩美（文）<br>1988年生まれ、山口県出身。料理家、「円卓」主宰。看護師の経験を経て、料理への関心を深める。京都で「料理から季節を感じて暮らす」をコンセプトに、お弁当作成やケータリング、味噌作りなど手しごとの会を行う。野菜の力を引き出すような料理を心がけています。京都府在住。<br><a href="https://twitter.com/entakuAyami?s=20" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Twitter</a>、<a href="https://www.instagram.com/entaku_ayamii/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a></p>



<p class="wp-block-paragraph">五十嵐 邦之（写真）<br>1989年新潟生まれ。フォトグラファー。京都造形芸術大学卒業。京都の制作会社にて約千組の結婚式を撮影。 2018年よりフリーで活動。現在は広告、WEBを中心に写真と映像で幅広く活動中。<br><a href="https://www.instagram.com/ikarashic/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a></p>



<p class="wp-block-paragraph">つくるふたり おいしい往復書簡<br>・<a href="https://setouchipress.com/letters001/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">1通目 サニーレタス</a><br>・<a href="https://setouchipress.com/letters002/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">2通目 サニーレタス焼</a><br>・<a href="https://setouchipress.com/letters003/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">3通目 オクラ</a><br>・<a href="https://setouchipress.com/letters004/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">4通目 焼きオクラの胡麻和え</a><br>・<a href="https://setouchipress.com/letters005/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">5通目 ほうれん草</a></p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/letters006/">つくるふたり おいしい往復書簡 6通目：湯がいたほうれん草</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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		<item>
		<title>つくるふたり おいしい往復書簡 5通目:ほうれん草</title>
		<link>https://setouchipress.com/letters005/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[瀬戸内通信社]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 13 Nov 2020 08:46:20 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[往復書簡]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[おいしい]]></category>
		<category><![CDATA[コロナ禍]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>香川の農家さんと京都の料理家さんで交...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/letters005/">つくるふたり おいしい往復書簡 5通目:ほうれん草</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="wp-block-paragraph">香川の農家さんと京都の料理家さんで交わされる、食材とレシピの往復書簡、5通目。農家・香川さんから、料理家・庄本さん宛に返事が届いた。<br>・<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/letters001/" target="_blank">1通目サニーレタス</a><br>・<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/letters002/" target="_blank">2通目サニーレタス焼</a><br>・<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/letters003/" target="_blank">3通目オクラ</a><br>・<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/letters004/" target="_blank">4通目焼きオクラの胡麻和え</a></p>



<blockquote class="wp-block-quote is-layout-flow wp-block-quote-is-layout-flow"><p>庄本さん、こんにちは。<br>庄本さんが子供のころ、野菜たちはこの大地に生きる愛おしい植物であることを、オクラの花から衝撃と共に感じ取られたのですね。それが今の料理人庄本さんの原点となっていることが伝わってきました。</p><p>焼きオクラの胡麻和えは、今まで味わったことのない料理でした。料理を口にいれるとオクラの歯ごたえがしっかり。ごまの味が口の中に漂い、しばらくするとみりんのほんのりとした甘さがなんとも感じよく残るのですね。煮切りみりんも、オクラを焼くのも初めての体験でした。母がオクラの花を食べて、「あっ、オクラと同じ味がする」と驚いていましたよ。</p><p>母は90歳ですが、毎日元気で過ごしています。19歳で大家族の農家に嫁ぎ、今ではすっかりこの土地に根を張って暮らしています。母の代から育てているオクラもすっかりこの土地になじみ、毎年いっぱい実をつけてくれます。「昔の苦労話はぜずに、明るい話をするんだよ」とよく言う母は、色んな苦労をたくさんしているのだろうと思います。違う土地に移ってもたくましく大地に根を張るオクラと母が、重なって見えます。</p></blockquote>



<p class="wp-block-paragraph">**</p>



<p class="wp-block-paragraph">梅雨時期の畑、真夏の畑、と季節は流れ久しぶりに訪れた香川さんの畑。初秋のあたたかい午後は日差しはしっかりとあるものの、少しひんやりとした空気が頬にやわらかく当たる。今回の野菜は、ほうれん草です。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="877" height="1024" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2509-877x1024.jpg" alt="" class="wp-image-1705" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2509-877x1024.jpg 877w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2509-257x300.jpg 257w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2509-768x897.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2509-1315x1536.jpg 1315w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2509-1753x2048.jpg 1753w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2509-600x701.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 877px) 100vw, 877px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">今年最初の収穫はほれぼれするようなほうれん草だったと顔をほころばせる香川さん。畑を見せて貰うと、凛々しい葉を広げたほうれん草が、私を見て！と言わんばかりに誇らしげな表情を見せている。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「思った通りの立派な大きさの、どこに出しても恥ずかしくないほうれん草が育ちました。収穫時期をずらす為に4回に分けて種まきしていて、今3回目の分が10センチ程に育っています。今のところは良い感じだけど、ほうれん草は途中から全然大きくならないことや、黄色くなってダメになってしまうがあるんです。気が気じゃないですね」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="681" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2381-1-1024x681.jpg" alt="" class="wp-image-1706" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2381-1-1024x681.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2381-1-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2381-1-768x511.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2381-1-1536x1022.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2381-1-2048x1362.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2381-1-600x399.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>収穫目前のほうれん草が、日の光にかがやく</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「2回目の種まきの分があまり大きく育ってないんです。肥料は遜色なく施しているし、どうして大きくならないのかなあ。今年同じ土にビーツを植えたから、土の質が変わったのかもしれないなんて予測していますが、それもまた次の年に条件を変えてやってみないとわからない。来年は他の畑でやってみようかな」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「うまくいかないときは、自分でじっくり考えることが多いです。人に聞いたり相談もせずに、思い込んだそのまま行くタイプなんです。だから結構回り道してることもあると思うけど、これが私の歩んできた道ですね。教科書に書いてあるのにわざと違うやり方をしたり、思い付きであれこれ試したり。失敗することが分かったので最近は教科書通りにやるようにしています（笑）」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2291-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1707" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2291-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2291-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2291-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2291-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2291-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2291-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2291-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2291-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>10センチほどに育ったほうれん草。種まきから収穫までは約40日。</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「ほうれん草は最初の年にすんなり上手に育てることができました。こんな簡単にできるのか、と思いきやビギナーズラックだったようで、翌年以降は全然だめ。案外育てるのが難しいんですよね。毎年挑戦するもなかなかうまくいかない中、去年ようやく見事に美味しそうなものが収穫できました。買っていただけるような野菜を作るには、失敗を含めた経験が必要ですね」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「ほうれん草は繊細でわがままで、すごく気難しい。しっかりと耕うんしたやわらかい畝（うね）を作って、ふかふかの土で寝かせてやらなくちゃきれいに育たない。葉っぱが大きくなって収穫を楽しみにしていると、収穫目前に葉がまっ黄色になることもあります。すごい裏切りですよね、それなら最初から大きくらならなきゃいいのにって、ショックですよ（苦笑）。味方にしようと思ったら土も肥料も十分研究してやらないといけない、手のかかる子です」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「野菜が好きな良い畑は、雨がすっと流れ、耕すとさらさらで柔らかい土の畑。土づくりの為に色々考えるけど、なかなかそこまで手が回らないときもあります。野菜作りに向かない畑は、たい肥をいれても固くて粘度が高く、雨が降ったらぬかるみ、乾くとかちかち。そんなときは土を選ばない夏場の野菜を植えるなど、畑の状態に合わせて何を作るのかを考えていきます」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="821" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2433-1024x821.jpg" alt="" class="wp-image-1708" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2433-1024x821.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2433-300x240.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2433-768x615.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2433-1536x1231.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2433-2048x1641.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2433-600x481.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「過去、初めて暑い時期にほうれん草の種まきをしたら害虫がすごくて、葉が穴だらけになったことがあります。良い葉をなんとか寄り分けて、申し訳ないような、心細い気持ちで出荷したのを覚えています。その半月後の種まきの分では唐辛子を焼酎に漬けた液体で虫よけをしたら、うまいこといきました。自信をもって出荷できるのはうれしいですね」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「一生懸命手入れしてきた野菜が害虫の被害で商品にならなくなるのは辛いですよ。でも、害虫は悪者ではなく、自然なもの。殺すのではなく、影響されないような栽培方法、根菜類などの害虫の被害が出ない野菜にシフトしてきました。そんな風に試行錯誤して休みの日の飲み代を稼いでいるわけです（笑）。ほうれん草って冬は出番が多いですよね。庄本さんのレシピを楽しみにしています」</p>



<p class="wp-block-paragraph">自然と共生し、試行錯誤しながら育てる野菜たち。香川さんのほうれん草は緑色が濃く、葉はぱりっと分厚い。手がかかるほどにかわいい娘のようなほうれん草を、京都の庄本さんへお届けします。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2524-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1709" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2524-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2524-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2524-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2524-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2524-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2524-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2524-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_2524-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>香川 政雄</strong><br>1951年香川県生まれ。60歳までメーカーの営業職として勤め上げる。定年退職後に香川県立農業大学校で一年間勉強した後、有機栽培のよしむら農園で自然農法を学ぶ。2012年から「かがわ農園」を始める。無理をして腰や膝を痛めた経験から「健康第一」を掲げ、無理なく農業を続ける生活を心がけている。「自分の野菜を食べた人に元気になってもらいたい」そんな思いから紫人参やパクチー、ビーツなどの野菜も作っています。香川さんの野菜は高松市内であれば<a href="https://www.suijin-ichiba.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">春日水神市場</a>、<a href="http://yaoyasanukis.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">SANUKIS</a>で購入可能です。（仕入れ状況により、販売が無い日もあります）</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/letters005/">つくるふたり おいしい往復書簡 5通目:ほうれん草</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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		<title>光をあてる人／金志尚さん（新聞記者）</title>
		<link>https://setouchipress.com/yukinaokin/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 11 Sep 2020 08:41:18 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[はたらく]]></category>
		<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>日々触れる、ニュースや新聞記事。思い...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/yukinaokin/">光をあてる人／金志尚さん（新聞記者）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="wp-block-paragraph">日々触れる、ニュースや新聞記事。思いがけず、自分の心が大きく揺さぶられることがあります。誰が書いているのだろうと確認すると、名前を目にすることの多かった毎日新聞社の金さん。記事に注目すると、様々なニュースの取材の中でも、自身のテーマをもって取り組んでいることがうかがえました。金さんのテーマについて、取材や記事を書くときに大切にしていることについてお聞きしました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">**</p>



<p class="wp-block-paragraph">私（金）の生まれは東京です。学生の頃から「深夜特急」で知られる作家の沢木耕太郎さんが好きで、よく読んでいました。「一瞬の夏」を読んだ際、文章だけで読み手に情景や繊細な心の揺れ動きを伝え、人の心を動かすのはすごいことだ、と感動したのをきっかけに書く仕事に憧れ、新聞記者になりました。記者人生は、先輩から取材や記事の書き方を盗む、職人のような日々からスタートしました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">入社9年目の2015年に金沢勤務になり、この頃から福祉や障害者、生きづらさを抱える「マイノリティ」が自分のテーマになりつつありました。自分が在日コリアン3世で、マイノリティにシンパシーを持っていたこともありますが、初めてじっくり取材をし、長い記事を書いたのが「摂食障害」だったことは大きく影響しています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">摂食障害は一般的に馴染みが薄く、正確に理解した上でわかりやすく書くことが重要でした。摂食障害について調べ、対象者の著書を読み、講演を聞き、インタビューを複数回行い…と必然的に取材は深くなり、自分にとってそれまでにないボリュームの記事になりました。時間も熱量も相当量かけて、自分だから書けた記事だという大きな達成感をこのとき得ました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7905-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1636" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7905-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7905-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7905-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7905-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7905-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7905-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7905-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7905-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">2017年に大阪の社会部に配属され、事件、事故、政治、地域…あらゆるニュースを取り扱いました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">大阪は多国籍な人達が暮らし、街が混沌としているのが面白かったですね。自分のアイデンティティやルーツと向き合いながら取材ができるのでは、と在日コリアンが多く暮らす地域に通うようになりました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">地方の在日コリアンは、名前を日本風にしたり、日本国籍にしたりと可視化されないことが多いです。大阪では、在日コリアンの数が多いというのもあり、皆パワフルに暮らしていました。彼らは、日本在住歴が長く、日本の制度、歴史、文化を理解し、日本語も話せる上で、外国人の生きにくさも理解しています。その強みを活かし、日本に入ってきたばかりの外国人をサポートする、良い流れがありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">香川でも現在、丸亀市で外国出身の子どもは増加しており、授業の理解に苦労する子どもは多いです。ボランティアの方々が日本語教室をやっていて、継続的に取材してきました。ボランティアが高齢化しており、若い人の関心を集め、持続可能にしていくことが今後の課題です。取り上げることで、多くの人に考えてもらうきっかけになればと思っています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="846" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7911-1024x846.jpg" alt="" class="wp-image-1637" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7911-1024x846.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7911-300x248.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7911-768x634.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7911-1536x1269.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7911-600x496.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7911.jpg 1949w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">香川へは、2019年4月に異動しました。いつも、奇をてらった記事を書こうとは思っていません。既に他社で取り上げられたものでも、気になる内容は取材に行きます。私が取材をするから聞ける話、自分の目線で記事化したからこそ伝わることが必ずあると信じています。一つのニュースでも、マイノリティという視点から何か書けないか、と常に考えていますね。</p>



<p class="wp-block-paragraph">最近だと、聴覚障害者の学生がコロナ禍のオンライン授業で苦労している、という記事を書きました。一般的に話題に上っていることですが、改めて香川ではどうなのか知りたかったし、香川にも当事者がいて、身近な問題であることを伝える意図がありました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">過去に取材をした子ども食堂を運営している岡さん（<a rel="noreferrer noopener" href="https://mainichi.jp/articles/20200224/ddl/k36/040/236000c" target="_blank">毎日新聞社記事</a>／<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/hiromioka/" target="_blank">瀬戸内通信社記事</a>）から瀬戸内通信社のことを聞き<a href="https://mainichi.jp/articles/20200721/k00/00m/040/044000c" target="_blank" rel="noreferrer noopener" title="https://mainichi.jp/articles/20200721/k00/00m/040/044000c">小林さんを取材し</a>、瀬戸内通信社を見て高松のライブハウス（<a rel="noreferrer noopener" href="https://mainichi.jp/articles/20200718/ddl/k37/040/406000c" target="_blank">毎日新聞社記事</a>／<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/monster/" target="_blank">瀬戸内通信社記事</a>）の取材に行く、こういったご縁で対象に巡り合うこともあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7899-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1638" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7899-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7899-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7899-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7899-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7899-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7899-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7899-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7899-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">取材で大切にしていることは沢山ありますが、大きくは二つあります。一点目は、感動を失わないようにすること。経験を積むと、どうしても感動が薄れてしまいます。しかし、記者は自分が感動しないと、何も始まりません。感性は入社当時と変わらないようにみずみずしく、また、先入観を持たないようニュートラルな状態で取材に挑んでいます。</p>



<p class="wp-block-paragraph">二点目は、その人の気持ちは、本人にしかわからないということを前提に取材し、記事を書くということ。どんな取材でも、私は話を聞いているにすぎず、その人の本質的な苦しさを理解することや、その人の気持ちに達することは不可能です。言葉にはならないような気持ちもあるでしょう。それでも、想像の限りを尽くします。</p>



<p class="wp-block-paragraph">記事には形式的な部分があり、無自覚にいつもの流れに落ち着く、ということが起こりやすいです。流れがいい、おさまりがいい、と本人の発言を不必要に捻じ曲げないよう留意しています。また、マイノリティとして一つに括るのではなく、生きてきた背景や考え方は千差万別であり、「その人がどうなのか」を捉えるように心掛けています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「障害を乗り越えて」、そういった言葉は極力使いたくないです。本人にとっては今起こっている現実であり、それと向き合い、前を向いている最中であり、人生そのものなんです。こう考えるようになったのは、取材で出会った方から「 “引きこもりを乗り越えて” と言われると、まるで引きこもり時代を否定されたように感じる。行きたくないから行かなかっただけなのに」と聞き、メディアってわかり易い文脈にしがちなんだと、はっとしたことが大きいです。安直な言葉で読み手の意識を引っ張らないよう、なるべく対象者の想いに近づけるように努めています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">そのためには、想像するしかない。「本人じゃないのだからわからない」ということを知ることが最初の一歩で、わからないから調べて、想像して、考えます。経験を積むと、その作業が疎かになりがちです。理解したつもりになった途端にすべてがダメになる。知らないなら聞くしかない。自分は知らない、ということを自覚し続け、教えていただく。これが記者の基本だと考えています。</p>



<p class="wp-block-paragraph">今後も、光があたりにくいけれど大切だと思う事、他の人があまり取り上げないようなことの中から伝えるべきことを見つけていきたいです。それが伝える仕事に就いている自分の使命ですから。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7962-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1640" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7962-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7962-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7962-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7962-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7962-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7962-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7962-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/09/IMG_7962-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>金 志尚（きん ゆきなお）</strong><br>1984年生まれ、東京都出身。2007年毎日新聞社入社。滋賀、島根、石川、大阪などを経て2019年4月に高松支局勤務。マイノリティーをテーマに取材を続ける。在日コリアン3世。ミニシアターが好き。<br>*記事の内容は、掲載時点のものです</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/yukinaokin/">光をあてる人／金志尚さん（新聞記者）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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		<item>
		<title>つくるふたり おいしい往復書簡 3通目:オクラ</title>
		<link>https://setouchipress.com/letters003/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[瀬戸内通信社]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 11 Aug 2020 08:53:39 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[めぐる]]></category>
		<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[往復書簡]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[おいしい]]></category>
		<category><![CDATA[コロナ禍]]></category>
		<category><![CDATA[つくる]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>香川の農家さんと京都の料理家さんで交...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/letters003/">つくるふたり おいしい往復書簡 3通目:オクラ</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[
<p class="wp-block-paragraph">香川の農家さんと京都の料理家さんで交わされる、食材とレシピの往復書簡、三通目。農家・香川さんから、料理家・庄本さん宛に返事が届いた。<br>・<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/letters001/" target="_blank">1通目 サニーレタス</a><br>・<a rel="noreferrer noopener" href="https://setouchipress.com/letters002/" target="_blank">2通目 サニーレタス焼</a></p>



<blockquote class="wp-block-quote is-layout-flow wp-block-quote-is-layout-flow"><p> 庄本さんこんにちは、香川です。「サニーレタス焼き」、初めて聞いた料理でした。切り口の緑色がとてもいいですね。どんな料理かな、とゆっくり口に入れると、適度な葉っぱの歯ごたえと柔らかな食感。サニーレタスの存在感がしっかりと残り、シンプルで素材そのものを味わえる。</p><p>私の育てた気持ちがサニーレタスから庄本さんに伝わり、「この子が目いっぱい輝く料理を」と考えてくださったのが伝わってきました。ありがとうございます。庄本さんはきっと、野菜の声を聴きだすことができるのだと思います。私も野菜と接するときはしっかりと愛情を込めて…と改めて思いました。</p></blockquote>



<p class="wp-block-paragraph">　</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7123-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1476" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7123-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7123-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7123-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7123-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7123-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7123-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7123-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7123-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">梅雨が明け、香川は夏日が続いている。香川さんの夏野菜を求めて、畑へ伺いました。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「夏前までは人参が忙しかったです。最近はトマトが順調。雨が降ると実が裂けるんですが、今年は雨が多いわりにきれいに育ってくれて。トマトを狙ってキジが来るようになりました。くちばしでつつかれると落ちてちまうんですが、そのくらいはキジにあげちゃう。防止ネットを張る方がずっと大変なんでね（苦笑）」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7202-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1477" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7202-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7202-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7202-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7202-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7202-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7202-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7202-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7202-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">香川さんを最近悩ませているのは、雑草。野菜たちの栄養を奪う雑草の成長は暑さと共に著しく、毎日のように草刈りをしても、すぐに追いついてくるのだそう。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「最近はYouTubeでも勉強を始めました。草刈り機にプラスチックの紐を組み合わせて雑草を刈る方法を見て、早速実践しているところです。うまくいったんで、しばらく続けてみようと思います。YouTubeは見始めたら時間がなんぼあっても足らんね、最近は必要なものだけを見るようにしています」</p>



<p class="wp-block-paragraph">畑に出ると、うす黄色の花が咲いているのが見える。オクラの花だと香川さんに教えてもらった。恥ずかしながら、オクラの花が咲くことも、花が咲いた後に実ができることも知らなかった。夜から早朝にかけて開花するため、昼過ぎの畑では少ししぼんでいる。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7150-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1478" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7150-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7150-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7150-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7150-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7150-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7150-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7150-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7150-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>▲開花後、花と入れ替わりに実が成るオクラ</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">「オクラは強い野菜で、苦労することはほとんどありません。芽が出てしばらくはひょろひょろとか弱く、数十センチほど。夏の暑さと共にぐ―っと伸びて、最後は私の背丈を超えて２メートル近くになります。オクラはどんどん実が成って、毎日１～２センチほど大きくなる。おいしそうなサイズを超えないよう、雨だろうと風が強かろうと毎日一つずつ、たくさん収穫します。それがオクラの最大のしんどさ（笑）」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「オクラは、母から種を分けてもらいました。母は30年前から畑をやってる大先輩。雑草対策として、午前中は『草けずり』を一生懸命やってますね。雑草の芽が出る前に土を削っていくんです。昔の人がやっている畑は、雑草が一つもないくらいきれいですよ」</p>



<p class="wp-block-paragraph">香川さんのお母さんは、昔からずっとオクラを育ててきた。「母が誕生日を迎えて90歳になったばかりなんです、記念に写真を撮ってもらえます？」と香川さん。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7135-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1495" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7135-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7135-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7135-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7135-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7135-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7135-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7135-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7135-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption>▲香川さんと、お母さん</figcaption></figure>



<p class="wp-block-paragraph">二人は毎日それぞれの畑に出て、夕方には畑を切り上げて一緒に近くの温泉へ。食卓には、お互いの作った新鮮な野菜が並ぶ。</p>



<p class="wp-block-paragraph">「母はスーパーに行かなくてもいいくらい、沢山の種類を作っています。家からすぐの畑で季節の野菜が採れて、新鮮なものがいつでも食べられる。これほどいい生活はありません」</p>



<p class="wp-block-paragraph">「オクラは普段、酢の物に入れたり、毎朝飲むグリーンスムージーに入れますね。とろっとして、ちょうどいいのど越しになるんですよ。初夏の今はリンゴ、バナナ、自分の畑のビーツやキュウリもいれます。オクラの声をどんな風に料理にしてくれるのか、庄本さんのお返事を楽しみにしています」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7347-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1481" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7347-1-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7347-1-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7347-1-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7347-1-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7347-1-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7347-1-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7347-1-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7347-1-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph">今回の香川さんからのお手紙は、お母さんから受け継ぎ育てたオクラ。香川から京都の庄本さんへ、お届けします。</p>



<p class="wp-block-paragraph">　</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7246-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1482" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7246-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7246-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7246-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7246-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7246-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7246-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7246-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_7246-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p class="wp-block-paragraph"><strong>香川 政雄</strong><br>1951年香川県生まれ。60歳までメーカーの営業職として勤め上げる。定年退職後に香川県立農業大学校で一年間勉強した後、有機栽培のよしむら農園で自然農法を学ぶ。2012年から「かがわ農園」を始める。無理をして腰や膝を痛めた経験から「健康第一」を掲げ、無理なく農業を続ける生活を心がけている。「自分の野菜を食べた人に元気になってもらいたい」そんな思いから紫人参やパクチー、ビーツなどの野菜も作っています。香川さんの野菜は高松市内であれば<a href="https://www.suijin-ichiba.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">春日水神市場</a>、<a href="http://yaoyasanukis.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">SANUKIS</a>で購入可能です。（仕入れ状況により、販売が無い日もあります）</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/letters003/">つくるふたり おいしい往復書簡 3通目:オクラ</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
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