<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>地域コミュニティ - 瀬戸内通信社</title>
	<atom:link href="https://setouchipress.com/tag/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://setouchipress.com/tag/地域コミュニティ/</link>
	<description></description>
	<lastBuildDate>Thu, 30 Apr 2026 02:47:10 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=6.9.4</generator>

<image>
	<url>https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2019/10/cropped-icon-setouchipress-32x32.png</url>
	<title>地域コミュニティ - 瀬戸内通信社</title>
	<link>https://setouchipress.com/tag/地域コミュニティ/</link>
	<width>32</width>
	<height>32</height>
</image> 
	<item>
		<title>不便だけど、不幸じゃない。／菰田雅人さん</title>
		<link>https://setouchipress.com/komoda/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 20 Mar 2024 03:51:23 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[地域コミュニティ]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://setouchipress.com/?p=2774</guid>

					<description><![CDATA[<p>白杖とは、視覚に障がいを持つ人の歩行...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/komoda/">不便だけど、不幸じゃない。／菰田雅人さん</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>白杖とは、視覚に障がいを持つ人の歩行を補助するもの。そう思っていたけれど、調べてみると、視覚障がいであることを周囲にわかってもらうためのシンボルでもあることを知りました。人の情報収集の約8割は、視覚情報によるものだといわれています。視力を失った人がどのように歩き、生活しているのか。白杖を持って歩くのは、どんな日常なのか。誰かの話を通して少しでも理解したいと思い、視覚障がいを持つ菰田（こもだ）さんに話を聞きました。</p>



<p>——菰田さんの目が見えなくなり始めたのは、いつですか？</p>



<p>4年前、2020年2月頃でした。夜、車を運転していたら対向車のライトが異様に眩しいというのが最初やったんかな。眼科では加齢ですよと言われて（苦笑）、当時46歳でした。一ヶ月後、それにしてもおかしいともう一度診察を受け、言われるがまま総合病院でさまざまな検査をするも病名がはっきりせず、医大附属病院へ。そこでやっと病名がわかり、指定難病「レーベル遺伝性視神経症」と診断されました。</p>



<p>僕の場合は両眼1.0ありましたが半年かけて視力がどんどん落ちていき、一年後には0.02まで下がって、現在もそれくらいの視力です。視神経に関わる病気のため、視力矯正では対処できません。そして、この病気の特徴のとおり、視野中央が見えなくなりました。病名がわかった時はどこか楽観的で、まさかこんなにも見えなくなるとは、思ってもいなかったですね。</p>



<p>——どんなふうに見えている状態なのでしょうか？</p>



<p>簡単にいえば、ほとんど見えておらんのです。例えば今、目の前に人が座っていること、白い服を着ていることはなんとなくわかりますが、髪の毛の色や顔の表情などはわかりません。真ん中が欠けているから、ずっと見続けるのが難しいのもあります。視界全体はビニールハウスを通したような感覚で、ぼやーっとしています。室内の蛍光灯くらいなら大丈夫ですが、眩しさに弱く、明るすぎる場所はきつい。一方で、暗すぎる場所は、ほとんど見えなくなってしまいます。視覚障がいといってもちくわを覗いているような「視野狭窄」や片側半分が見えないなど、その見え方は十人十色です。</p>



<p>——日常的に、どんなことに一番困りますか？</p>



<p>何もないって言えたらいいんやけど（苦笑）、すべてに困りますね。一番……うーん、やっぱりトイレかな。外でトイレに行くと、男性用の小便器はなんとなく見えるんですが、個室だと難しい。女性のヘルパーさんとショッピングモールで買い物中にトイレに行きたくなっても、中に入ってもらうわけにもいかんし。トイレットペーパーやウォシュレットの位置、流すボタンがどこにあるのか、センサーなのかレバーなのかもわからないので、トイレはかなり困ります。</p>



<p>仕方ないのでトイレにいる人に「すいませんけど目が見えなくて、ここは流すボタンどこにあるんです？」って聞きますね。立ち上がったら流れるタイプの時はなんやねんって感じで（笑）、これが一番わかりにくいです。流すボタンのつもりが非常用ボタンだったなんてことはあるあるです。そういうことを、場所ごとに覚えてなんとかやっています。</p>



<p>——なるほど。ほとんどの日常動作は視覚に頼っているのだと改めて気づかされますね。半年かけてだんだんと目が見えなくなっていった間のことを、聞いてもいいですか？</p>



<p>最初はとにかく混乱しました。片目の視力ががくんと落ち、もう片方も落ちていき、どんどん見えなくなっていく。勤めていた食品製造の会社にも言わなくちゃいけない、いつなんて言おうか。自分の見え方を説明してもうまく伝わらないし、会社側も初めてのケースでどうしていいのかわからない。そして、自分はできないことだらけになっていき、日常のあらゆることに困るようになりました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5483-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2778" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5483-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5483-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5483-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5483-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5483-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5483-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5483-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5483-600x450.jpg 600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>例えば、それまで得意でしょっちゅうしていた料理ができなくなった。車の運転ができなくなり、買い物にすら自力で行けない。人の顔がわからなくなり、誰がどこにいるのかもわからない。相手の表情が見えないことで、コミュニケーションが取りにくくもなりました。</p>



<p>仕事では、工場の衛生管理をするにも自分に髪の毛が付着しているのかも、工場内のどこが汚れているのかもわからない。さらに、フォークリフトが頻繁に通るので、目がほとんど見えなくなった私が工場内をうろうろするのは危険だとなって。かといって、これまでのようにパソコン業務もできない。じゃあ、何をすればいいのか。やがて、会社に自分の居場所はなくなっていきました。</p>



<p>会社からは事務をするように言われたけれど、当時は画面読上げソフトの存在も知らなかった。画面を最大に拡大したり、虫眼鏡などを使ってみたりするも、うまくいきませんでした。最後はもう、会社に行ってもただ座っているだけ。非常に辛い状況でしたね。そんな状態が二か月ほど続いた後に会社を休職し、その二年後、2023年3月に退職しました。</p>



<p>——それはどうしていいのかわからず、結果的に二年経った感じでしょうか？</p>



<p>それもあったし、現実を受け入れられなかったのもありました。もしかしたら目が良くなるんじゃないかと淡い期待を抱いたり。でも、そんな奇跡は起こらなかった。休職中、最初の一年はふさぎ込んで、うじうじしていました。なんで自分だけが、って悲劇のヒロインじゃないけど。簡単な家事をするくらいで、ほとんど何もせず、浴びるように酒を飲んでいましたね。</p>



<p>——菰田さんの目が見えなくなっていく中、ご家族の反応は？</p>



<p>子どもたちは幸い、独立した後でした。妻は、「目が悪いからってなんでもしてもらったらええわけじゃない。全盲で一人暮らしをする人もいるんやで。自分でできることは増やしていかないかんよ」って言う人で。長く福祉の仕事に携わり、視覚障がいを持つ人がどうやって生きているのかを知っていたんです。厳しいのかもしれませんが、そのおかげでできるだけ自分でやろうと思えるようになりました。もちろん、妻や周りの人、自治体のサポートなどに助けられながらですが。</p>



<p>——菰田さんは朗らかで、冗談も言うし、話しているとふさぎ込んでいた姿が想像つかないほどです。前向きになったのは、何かきっかけがあったのでしょうか。</p>



<p>いろんなことが蓄積して、時間をかけて自分の病気を受け入れ、前向きになっていきましたね。一番は、「みとよ視覚障がい者支援センターひかり」（以下「ひかり」）での人との出会いが大きかったです。といっても、最初の頃は、定例会にちょっと出てすぐ帰っていました。当時は自分の状況に対してまだ前向きじゃなかったし、言葉は悪いですが、目の見えない人たちで集まって慰め合うのか、なんて捻くれてもいました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img decoding="async" width="1024" height="686" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5556-1024x686.jpg" alt="" class="wp-image-2779" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5556-1024x686.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5556-300x201.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5556-768x515.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5556-1536x1030.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5556-2048x1373.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5556-600x402.jpg 600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>でも、そんな場所じゃなかったんですね。視覚障がいを持つ人のQOL向上を掲げ、必要な情報共有をしたり、目が見えない状況をどう捉え、どのように困りごとを解消しているのかを会話したりと、前向きな場だったんです。</p>



<p>そのうち、会の最後までいるようになり、みなさんともいろいろ話すようになって。同じ悩みを抱えた人たちと話すことで、自分もできることからやってみようと思えるようになりました。会長の上村さんはほんまにすごいんですよ。親と同年代で、目がほとんど見えないそうですがパソコンをカチャカチャ自在に操作して、大好きな阪神タイガースを応援しに毎年甲子園まで行って。すごいバイタリティのお爺ちゃんやなぁと。</p>



<p>上村さんは「80の爺さんがこれだけやっているんやから、若いもんは目が見えなくてもしっかりせぇ。視覚障がいがあっても社会参加せないかん」と言ってくれる人。うじうじしとる場合ちゃうなと力をもらいました。そして、「ひかり」でいろんな制度や自治体の支援、白杖や便利なツール、やり方などを知ることで、自分にできることが増えていく喜びもありました。そうやって前向きになっていきましたね。僕の身体そのものは健康ですし、相変わらず不便だけど、不幸ではないと思うようにしています。今では運営の一人として、毎月「ひかり」に参加しています。</p>



<p>——「ひかり」で菰田さんが今意識していることはありますか？</p>



<p>最初はどんな人がいるのか、何をみんなで話すのかなど不安や警戒心のある方もいると思うので、極力明るく声を掛けるようにしています。「自販機で缶コーヒーを買うつもりがコーンポタージュやった」なんて失敗談を冗談めかして話したり。何に困っているのかを聞いたら、僕はこう対処しているよとか、ちょっとした雑談もします。話してみないと、お互いどんな見え方なのかわからないですしね。</p>



<p>白杖について何も知らない人も多いし、持たない選択をしている人もいるので、自分が使ってみてどう感じているのかや知っている情報は話すようにしています。「ひかり」には三豊市の福祉課の人も参加しているので、いろいろと教えてもらえますよ。</p>



<p>僕もそうやったけど、みんな何かに困っていても、どこに何を聞いたらいいのかわからないんですよ。視覚障がい者は移動障がいと情報障がいを併せ持っているんです。情報がどこかに掲示されていても、見えないから知ることができない。こういう集まりに参加すれば、いろんな情報や制度などを知ることができます。そして、孤独から解放されもします。</p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized"><img decoding="async" width="1024" height="765" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5525-1024x765.jpg" alt="" class="wp-image-2780" style="width:840px;height:auto" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5525-1024x765.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5525-300x224.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5525-768x574.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5525-1536x1147.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5525-2048x1530.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5525-600x448.jpg 600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">音声で知らせる腕時計を活用。アラーム機能も。</figcaption></figure>



<p>仕事や生活、必要最低限のことだけができればいいわけじゃない。みんなで集まり、ああでもないこうでもないと悩みを相談し合い、一緒に外に出て、新しいことにも参加していく。そのなかで僕自身、「あん摩マッサージ指圧師を目指す」という次の目標ができ、国家試験を目指して盲学校で勉強中です。</p>



<p>——そうだったんですね。どういった経緯でその目標ができたのでしょうか。</p>



<p>会社を休職し、これからどうするのか見えてなかったのもあり、「ひかり」に集まる人たちにどんな仕事をしているのかをよく聞いていました。すると、圧倒的にマッサージの仕事が多かったんです。やったこともない仕事をゼロからやることに、最初は抵抗がありました。でも、もともと人体の構造に興味はあったし、手に職をつけるにはいいんじゃないかと思うようになって。県内外の盲学校をいくつか見学して、松山の学校に決めました。平日は寄宿舎で生活し、週末は香川に帰ってきています。</p>



<p>——土地勘のない場所での生活は、大変ではないですか？</p>



<p>そうでもないですね。食事は三食出ますし、寮は一人部屋で快適です。そして、パソコン操作や歩行の練習などができる「自立活動」を活用して、できることを増やしています。歩行練習では自分が覚えたい道のりに歩行訓練士が付き添ってくれ、白杖を使いながら行き方を覚えていきます。メモは取れないし、一回では覚えられないので三回は練習します。そうして道を覚えたら、白杖を持って一人で買い物に行けるようになります。</p>



<p>――行きたい場所に行けるようになるまで、時間がかかるんですね。知らない道は、どのように覚えるのですか？</p>



<p>音声信号機があればそれを頼りにします。あとは、点字ブロックに沿って歩くと格子状の蓋「グレーチング」があるので、何個目のグレーチングを左、といった感じで頭の中に目印を作って覚えていきます。歩く際は記憶を頼りにしつつ、白杖を使って道の状況や段差、目印を把握し、エンジン音など耳からの情報も活用します。</p>



<p>——白杖を持つことに、抵抗はありませんでしたか？</p>



<p>最初はかっこ悪いというか、目が悪いことを宣伝しながら歩くようだと、抵抗がありました。人からどう思われるのかも気になりますし。でも、周りの人にわかってもらう必要に迫られたら、そんなこと言ってられんのです。危ないですから。白杖を持たずに人ごみを歩いたら、人にぶつかってしまいます。白杖を持っていたら周囲の人が避けてくれたり、点字ブロックの周辺を空けてくれたりと、配慮してもらえるようになりました。私にとって白杖は、シンボルという意義が大きいです。</p>



<p>白杖を持っていることで店員さんや通りすがりの人から、「何かお手伝いすることはありませんか？」「大丈夫ですか？」と声を掛けてもらうことが最近よくあります。これ、本当にうれしいんです。CMやドラマなどによって白杖の認知がより進んでいると感じています。</p>



<p>——確かに、遠くからでも一目瞭然なので、何か困ってないかな？と、声を掛けやすいです。白杖の使い方は、どうやって覚えたのですか？</p>



<p>自己流で使いながら覚えつつ、歩行訓練士に自宅まで来てもらい、3時間ほど歩行訓練を行いました。杖の振り方、近所に多い側溝の探し方、補助の方がいるときはどこに掴まってどう歩くのかなどを指導してもらいました。あとは自分で応用していく感じです。僕はぼやっとわずかに見えている状態なので、大事なのは段差の確認。唐突な段差や溝、階段には特に気を付けています。車止めは思いっきり足をひっかけて転んでしまうので、本当に怖いです。歩行訓練は自治体のサポートにより無償で受けることができます。香川県には歩行訓練士が一人だけなので、日程調整が少し大変でしたね。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5509-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2781" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5509-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5509-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5509-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5509-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5509-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5509-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5509-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5509-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>——白杖を持っている人を見かけたら、どのようにするのがいいのでしょうか。</p>



<p>もし余裕があったら、「何かお困りですか」、「お手伝いすることありませんか」と一声かけてもらうことでしょうか。嫌がる人もいるかもしれませんが、僕はうれしいですね。</p>



<p>——声を掛けるときに、どうしたら驚かせないか考えてしまいます。気を付けた方がいいことってありますか？</p>



<p>いきなり後ろから声かけられたら驚くこともあるので、横から、そっと。肩を優しく「ポンポン」と叩いてもらうのもいいかもしれません。誘導するときには自分の腕を掴んでもらうのがいいのか、左右どちら側に立つのが良いのかなど、相手に聞くのがいいと思います。僕はお喋りが好きなんで、誘導中の世間話も歓迎です（笑）。</p>



<p>——以前、人の多い交差点で白杖に気づいてお声がけしたら、信号を渡ってカフェに行きたいとのことで付き添ったことがあります。何かできることがあるかもしれない、困っているかもしれないと思っても、やっぱり声を掛けるのはとても緊張しました。歩いている間、どうしたら方角がわかるのかなと聞いてみたら、「喋ってくれたらそれで方角がわかるから、少し前を喋りながら歩いてほしい」と教えてもらって、「これくらいの速度でいいですか？」と確認しながら、一緒に歩いた経験を思い出しました。</p>



<p>きっとうれしかったと思います。周りの人が気に掛け、声を掛けることで障がいを持つ人も外に出やすくなるし、いろんなことに参加できるようになるんちゃうかな。僕もそうでしたが、どうしても家にこもりっきりになってしまうんですよね。怖いとか、家におった方が安全って気持ちはわかる。でも、今は行政の支援やいろんなデバイス、ツールがあります。障がいがあっても街に出られ、自分のしたいことが全部じゃなくても、一部叶う時代になっていることをあらゆる人に知ってもらいたいです。</p>



<p>白杖にしたって、知らない人はまだまだいるのが現状です。僕は白杖をあえて持っているし、オーバーアクションで歩いて、自然と見れば伝わるように意識しています。それは安全のためが第一ですが、「こういう人がいるんだよ」とアピールする気持ちもある。だからこそ極力外に出るようにしています。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="801" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5553-1024x801.jpg" alt="" class="wp-image-2782" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5553-1024x801.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5553-300x235.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5553-768x601.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5553-1536x1202.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5553-2048x1602.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5553-600x469.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">この駅も、菰田さんは一人で利用する</figcaption></figure>



<p>——菰田さんが日々どんなふうに暮らしているのか、細かなことをもう少し詳しくお聞きしたいです。</p>



<p>移動については、練習して道を覚えれば白杖を持って自力で移動することができます。よく行く場所であれば、一人で公共交通機関を利用しています。タクシーを使うこともありますね。頼れるものには頼っていて、自治体の移動援護「同行支援」を利用し、病院やショッピングセンターまでヘルパーさんと移動することもあります。必要な時に依頼していますが、結果的に結構な頻度になっています。</p>



<p>これも最初は知らなくて、「ひかり」で教えてもらったことの一つです。生活に関することを援護する「居宅介護」を利用し、部屋の掃除などの家事をヘルパーさんと一緒にすることもあります。とても助けられていますね。自治体の援護は各人に合わせた利用時間の上限があり、今は平日松山にいるのもあって必要頻度が落ち着いていますが、香川に住んでいた時は規定時間を超えるからここまでだ、という感じはありました。</p>



<p>——家族ではなく、ヘルパーに頼る心理的なハードルはありませんでしたか？</p>



<p>最初はありましたね。トイレの場所を聞くのも恥ずかしいですし。でも、そうも言っておれんのです。妻も仕事があるので付きっきりは難しいし、必要に迫られたらしょうがない。ヘルパーさんの予約なども、自分でやっています。</p>



<p>——どのようにやりとりしているのですか？</p>



<p>LINEやメール、電話など、スマホで連絡しています。スマホでは読み上げ機能や音声操作を活用しています。iPadは携帯型拡大読書器を使って大きく拡大した文字を至近距離で確認し、今のところはなんとか自分の目で見て、キーボード入力もしています。でも、目がとても疲れてしまうんです。液晶画面は見やすくなるよう色調整していて、僕のように眩しさが苦手な人は黒背景にグレーっぽい白文字に設定することが多いです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_3042-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-2784" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_3042-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_3042-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_3042-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_3042-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_3042-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_3042-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_3042-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_3042-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">携帯型拡大読書器でスマホの文字を拡大し、至近距離で確認する</figcaption></figure>



<p>——買い物時の会計は、どうしているのですか？</p>



<p>最近増えたセルフレジは操作が難しいので、ヘルパーさんを信用して支払いを任せています。非セルフレジでは自分でお金を渡します。いくら持っているのか把握しているので、目の前にお金を持ってきて至近距離で確認して。それでも見間違うことがあるので、お店の人を信用して頼ってお釣りをもらう、という状況です。</p>



<p>——白杖を持っていたら、手がふさがってしまうのではないでしょうか。</p>



<p>そうならないよう、いろんな工夫をしています。荷物はリュックに入れて両手が空くようにして、白杖はクリップを服の前部分や上着につけることもあります。傘を持っていたら両手がふさがって不便ですが、しょうがないし、なんとかなっています。</p>



<p>——一人で買い物に行くときは、欲しい商品をどのように見つけていますか？</p>



<p>お店の人に「目が悪いんで、買い物手伝ってくれへんやろか」とお願いしています。すると大体快諾してくれて、カゴを持って付き添ってくれます。間違えて、お客さんやったこともあるけど（苦笑）。お弁当の種類や新商品について聞くこともあるけど、忙しそうなときは欲しいものだけぱっと買う感じです。いろんなものを見てそこから選ぶ、という買い物とは少し違いますね。</p>



<p>——新しい場所に行くとき、怖くはないのでしょうか。</p>



<p>今はそうでもないですね。最初こそ人を頼れなかったですが、営業職の経験があったし、口八丁手八丁じゃないけど（笑）、「この場所、どこにあるんかな」って近くにいる人に聞けるようになりました。でも、誰もがそうではないと思います。聞きたいと思っても最初はなかなか話しかけらなかったし、ふさぎ込んでいるときは、人を頼るのはかっこ悪い、嫌だと思っていましたね。だって、鏡を見たって自分の顔や髪がどうなっているのかもわからないし、服の汚れや乱れもわからない。今は吹っ切れていますが、自分が変じゃないか気になって、最初の頃は外に出るのも嫌でした。</p>



<p>——見えない相手、よくわからない人を頼る、信用するのって、勇気がいることですよね。</p>



<p>そうですね。慣れるのには時間がかかりました。今の目の状態になってから、一年くらいかかったかな。たまに、冷たくあしらわれたことも、めんどくさそうにされたことだってあります。僕がどの程度目が見えないのか想像つかず、「あそこにあります」って指差して終わることもあった。でも、そういう時は「目が悪いので、一緒に探してもらえますか」とお願いするしかない。そうやって伝われば、サポートしてもらえます。たまにカチンとくるようなことだってありますよ。でも、しょうがないんです、こうなってしまったら。配慮してもらうしか生きていく道はない。自分も50になって、丸くなったしね（笑）。</p>



<p>——今の暮らしは、どのように生計を立てているのでしょうか。</p>



<p>僕個人でいうと、休職以降、今も収入はゼロです。盲学校は国からの補助があり、世帯所得によって負担額が変わります。妻は働いていて、私は障害年金をいただいています。幸いだったのは、子どもが就職していたことですね。</p>



<p>——今でも、後ろ向きな気持ちになることはありますか。</p>



<p>ゼロではないです。一人っきりになった時にはどうしても……。考えないようにしているけれど、今よりもっと見えなくなったら、もし全盲になったらとか。でも、なったらなったでなんとかできるわ、と思うようにしています。</p>



<p>困ることはたくさんあるんですけど、今の自分でどう生きるのかを考えるようにしています。なんでも捉え方次第。例えば、目が見えなくなったことで、僕は「ひかり」の人たちと出会えました。そんな人との出会いによって、新しい自分の居場所ができ、次の目標もできた。今はいい方向に進んでいるんちゃうかな。そういうものの見方をすることで、視覚障がいをちょっとでも受け入れられるようになる。ときには後ろ向きになったっていい。きっとまた、前を向けますから。</p>



<p></p>



<figure class="wp-block-image size-large is-resized is-style-default"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="748" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5530-1-1024x748.jpg" alt="" class="wp-image-2785" style="width:512px" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5530-1-1024x748.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5530-1-300x219.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5530-1-768x561.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5530-1-1536x1122.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5530-1-2048x1496.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_5530-1-600x438.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p><strong>菰田雅人</strong><br>1974年香川県生まれ。調理師を経て食品加工会社に17年勤めていたが、中途視覚障がいとなり、退職。現在はあん摩マッサージ指圧師を目指し、盲学校で勉強に励む。学校では生理学、解剖学を学ぶかたわら、フロアバレーボール、サウンドテーブルテニスなどのスポーツも楽しみ、学生生活を満喫している。「みとよ視覚障がい者支援センターひかり」役員、香川県網膜色素変性症協会会員。</p>



<p><strong>みとよ視覚障がい者支援センターひかり</strong><br>目の見えない方や見えにくい方、そのご家族を対象にした支援活動、支援者として活動したい方に向けたサポートを行っている（原則、香川県三豊市内に住民票のある方が対象）。スマートフォンやタブレット端末などの使い方を学ぶICTセミナー、視覚補助具や福祉制度に関する情報提供、相談受付などを行っており、毎月交流会を開催している。<br>◆交流会：原則毎月第4土曜日13:30～15:30に<a href="https://maps.app.goo.gl/YnnKCizbcKYpR9vh7" target="_blank" rel="noreferrer noopener">みとよ未来創造館</a>にて実施。参加無料、要事前申し込み（事務局：090-6902-8621／受付：月～金9:00～12:00）。日程が変わることもあるので、必ずご確認・お申し込みの上ご参加ください。</p>



<p>*記事の内容は、掲載時点のものです</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/komoda/">不便だけど、不幸じゃない。／菰田雅人さん</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>選べる未来を、大人がつくる／一般社団法人もも</title>
		<link>https://setouchipress.com/momo/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 20 Nov 2020 01:18:18 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[地域コミュニティ]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://setouchipress.com/?p=1736</guid>

					<description><![CDATA[<p>「居場所」と聞くと幅広い意味があり、...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/momo/">選べる未来を、大人がつくる／一般社団法人もも</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p>「居場所」と聞くと幅広い意味があり、捉え方は人によって違うのではないでしょうか。正直なところ、私自身もよくわかっていない部分があります。高松市にある居場所の一つ「まなびやもも」（以下「もも」）を運営する伊澤貴大さん・絵理子さんご夫婦にお話を聞きながら、この社会に必要な場所について、「居場所」について考えました。</p>



<p>**</p>



<p>絵理子さんは大学卒業後に県外で教師として働いていましたが、家庭の事情で香川へUターン。さまざまなアルバイトをしながら暮らすも、「やっぱり子どもたちと関わりたい」と香川で再び教師の道へ。しかし、思うように子どもたちと関われない日々にジレンマを感じていました。</p>



<p>「学校の教育現場というものが合わなかったのだと思います。子どもたち一人ひとりとの関りを最優先したくても、そうもいかないところがありました。教師にはやるべきことが数多くあり、最後に時間があったら家庭訪問、一人の不登校児よりも残り37人の生徒を中心に考える、という暗黙のルールのような空気があり、違和感がありました。他の先生のようにうまく立ち回れないことに、生きづらさも感じていましたね」</p>



<p>「ある時、入院療養している生徒のための院内学級を受け持つことに。やっと子どもたちとじっくり向き合えるようになり、彼らのすばらしさを日々見つめるようになりました。特例的に病院内で受験できるように調整をした経験は、“子どもの力を発揮できる環境を作るのは我々大人なんだ”と気づくターニングポイントになりましたね」</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="741" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1807-1024x741.jpg" alt="" class="wp-image-1738" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1807-1024x741.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1807-300x217.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1807-768x555.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1807-1536x1111.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1807-2048x1481.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1807-600x434.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>「その頃、中学生だった弟が不登校になりました。学校の別室や公的な教育支援施設、フリースクールに通うのも厳しい状態で、弟に合う場所を見つけられなかったんです。ずっと家にいる状態からせっかく外の世界へ踏み出そうとしたのに、合う場所がなくて振り出しに戻ってしまう。それって本当にどうしようもないことなのだろうかと考えて……」（絵里子さん）</p>



<p>同じように自分に合う場所を探し求めている子どもがいるのではないか、合う場所がないのなら自分たちで作ろう、と居場所の運営を2018年にスタート。この居場所で大切にしたことは、安心して寛げる雰囲気、少人数制、やるべきことのない自由な空間であること。わいわい話す、一人でゆっくり本を読む、ごろんと寝転んでぼーっとする……皆思い思いに過ごしています。誰にでも気軽に訪れてほしいと考え、居場所の利用は無料となっています。</p>



<p>「ずっと家にいた子にとって、外に出ることってすごく勇気のいる場合もあります。振り絞ったその一歩を少しでもサポートできる場、安心して過ごせる場になるよう心掛けています。また、勇気を出して外に出た子どもを見て、 “こんな時間にどこ行くの？” ではなく、 “ももに行くのね、気つけて” と見守ってくれる地域の方々の存在は大きいですね」（貴大さん）</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1000" height="666" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/1598075302-1.jpg" alt="" class="wp-image-1739" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/1598075302-1.jpg 1000w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/1598075302-1-300x200.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/1598075302-1-768x511.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/1598075302-1-600x400.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption class="wp-element-caption">地域住民とのスタディツアーの様子／まなびやもも提供</figcaption></figure>



<p>住宅街にあるももは、もともと絵理子さんの祖父母の家ではあるものの、この土地にゆかりのなかった二人。居場所には地域の温かい見守りが不可欠と考え、開所前から地域の交流会で「こんな居場所を作ろうと思っている」と伝え続けていくうちに、地域の方々も関心を持つように。最近ではなにか協力しようか、と声を掛けてくれる心強い存在です。ワークショップや週末の居場所開放では、地域のコミュニティとして近所の子どもや大人も集い、お互いが不登校かどうかを意識せず、一緒に遊んでいるそう。また、ももには学習塾という別の顔もあります。</p>



<p>「学校に行きたいと思っても、次のハードルとして勉強があります。特に中学校以降の学習は積み重ねで、ついていけなくなってしまうことも。子どもの希望に合わせて、精神面でのサポートを重視した個別指導の学習塾を運営しています」（絵理子さん）</p>



<p>学校に行かない選択をした子どもに立ちはだかるさまざまなハードル。それらを一つずつ取り除き、子どもが自ら望む世界で心地よく、自分らしく生きていくことができたら。ももの活動の根底に、そんな思いを感じました。</p>



<p>「一つの場所に居場所、地域のコミュニティ、塾と複数の役割を持たせたのは、弟から 『“不登校のための居場所にいる子”と思われたくない』と言われたことが大きいです。 “居場所に行く” ではなく、 “ももに行く” というポジティブな感覚を持ってもらえたら」（絵理子さん）</p>



<p>**</p>



<p>ももでは体験活動、キャリア支援、教育支援、地域交流とさまざまな活動があります。将来について考えるキャリア支援の一環である「ももカレッジ」は、多様な職業のゲストと子どもたちが対話するイベントです。</p>



<p>「学校の職場体験や社会見学に参加していないことで、将来を描きにくくなることもあります。子どもから 『美術を学べる専門の学校に行きたいから、出身の人の話を聞いてみたい！』 と声があり、<a href="https://manabiya-momo.jimdofree.com/2018/10/21/%E3%82%82%E3%82%82%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8%E9%96%8B%E5%82%AC/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">私の友人にゲストとして来てもらいました</a>。少人数制で、大人が自分の問いに直接答えてくれ、自分の描いた作品を見てアドバイスをくれる。子どもたちがすごく喜んでくれて、これをきっかけにももカレッジが始まりました」（絵理子さん）</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="960" height="720" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/124090112_3466268163513896_1907191116806378790_n.jpg" alt="" class="wp-image-1740" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/124090112_3466268163513896_1907191116806378790_n.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/124090112_3466268163513896_1907191116806378790_n-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/124090112_3466268163513896_1907191116806378790_n-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/124090112_3466268163513896_1907191116806378790_n-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 960px) 100vw, 960px" /><figcaption class="wp-element-caption">ももカレッジの様子／まなびやもも提供</figcaption></figure>



<p>初めの頃は自分の興味ある回に来ていた子どもたちも、次第に毎回参加するように。立派に見える大人も、実は自分と同じようにもがきながら生きている。大人たちから仕事やこれまでの人生について聞ける機会は将来を考える一助になり、子どもと社会を繋いでいます。</p>



<p>**</p>



<p>不登校の子どもが自分のやりたいこと、進みたい道をみつけたときに、困難が待ち受けているのも事実です。高校進学を希望したときに、出席認定の関係上どうしても選択肢が限られてしまうこともあります。法改正が進み、フリースクールや民間の居場所での学習を出席認定とする動きはあるものの、まだまだハードルは高く、香川県では実績が殆どない状態です。</p>



<p>「出席認定は、私たちがアプローチしていくべき課題です。どんな状況でも、子ども自身がどうしたいのかを選べる環境にしていくことが私たち大人の役目。本人から学校との連携や出席認定の希望があったときは、学校や教育委員会、教育支援センターに出向くこともあります。最初はももの活動を伝え、どんなことをしているのか知ってもらう地道な働きかけから始まります。これまで、ももでの活動を出席認定してくださった学校が坂出市に2つあります。先生方も非常に協力的で、『この子が頑張ろうとしてるんだから、なんとかしよう』という同じ思いを持っていたこともあり、達成できました」（絵理子さん）</p>



<p>「都内ではさまざまな認定ケースがありますが、地方では自治体にもよってなかなか難しいところがあります。教育委員会、行政、学校とそれぞれ組織や体系が分かれており、連携が難しいことや、踏み込めない領域もあります。でも、そこで歩みを止めるのではなく、少しでもより良い連携ができるようにコミュニケーションや働きかけを続けていきます」（絵理子さん）</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1798-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1741" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1798-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1798-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1798-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1798-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1798-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1798-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1798-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1798-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>ももは香川県の “子ども・若者孤立化防止支援事業” として3年間の補助を受けているものの、年間40万円の補助での運営には限界があります。また、補助対象に人件費や食事代が充てられないこともあり、より子どもたちに向いた活動を、と考えるほどに壁にぶつかってしまいます。</p>



<p>「補助によって大きくサポートしていただいていますし、初めてこの場所に来る方にとって、県の事業に選定されていることによる安心感・信頼感も大きいと思います。塾の経営は事業として分けており、居場所は補助金をメインに、足りない分は自分たちの持ち出しで運営しています。別の仕事をしながらボランティアで居場所を運営しているイメージですね。2021年の3月には現在の補助が終了することもあり、今後どのような形で運営していくのか大きな課題の一つです」（貴大さん）</p>



<p>自分たちの生活が安定してから始めてもいいのではないか、と心配されることもあったのだそう。それでも、今まさに自分たちがやりたいことだからと、課題を抱えながらも走り続けてきました。</p>



<p>「この場所を使えるのはあと7年の予定です。少しずつ地域の方と関係性を構築してきた中で、数年後また別の場所でゼロから始めるのかという課題もあります。また、自分たちに何かあったら休みにせざるを得なかったり、もものお手伝いしてくれる方への謝礼、敷地内の離れを修繕して活用したいなど課題だらけではあります。ももで働きたいと連絡をくれる方もいますが、現在はボランティアやプロボノで活動してくれている方々に支えられています。これからも必要な人に届けたい、長く続けたいと思うと自分達だけでは限界があるので、活動に共鳴して参画・協力してもらえるよう、組織を強化しているところです」（貴大さん）</p>



<p>**</p>



<p>「問い合わせてももに来るだけでも、ご本人も保護者の方もすごく勇気を出して、エネルギーを使っているはずなんです。こんな小さな場所を見つけてここまで来てくれたことを思うと、来てくれた子どもたちとどんな時間にしよう、どんな経験を増やそう、どんな関わりをしていくのがいいんだろう、ってすごく考えます。ももが合わなかった場合も、相談してもらえたら他の場所をご紹介できるかもしれません。大事なのはうちに来ることではなく、その子に合う場所に巡り合うことです」（絵理子さん）</p>



<p>平成30年度の1,000人当たりの不登校児童生徒数は過去最大で、小学生7人、中学生36.5人（文部科学省調査）。学校に行かないことがその子にとって必要な時間だとしたら、学校に行くこと以外の選択肢や、自分らしく過ごせる環境、どんな状況であっても子どもたちの希望や可能性をそのまま広げられる社会を作ることが大事なんじゃないだろうか——その社会を作るのは、私たち大人の役目。そして、ももはそんな場所の一つだと感じました。</p>



<p>「復学が全てではありませんが、目標にしている子は多いです。この2年で、不登校状態だった20人近くの子どもがももから復学・進学しました。ももを巣立って高校進学した子が居場所に遊びにきて、不登校の頃のことや高校生活について語ってくれることもあります。土曜日の居場所開放には、学校に行くようになった子も遊びに来てくれます。こんな風に循環しながらももに関わってくれる子どもたちの姿も、とてもうれしいですね。子どもたちのご家族も、もものことを応援してくれていてとても有難いです。将来ここで働きたいから頑張って続けてな、と言ってくれる子もいて。彼らの帰る場所の一つとして、100年続けたいです」（絵理子さん）</p>



<figure class="wp-block-gallery has-nested-images columns-default is-cropped wp-block-gallery-1 is-layout-flex wp-block-gallery-is-layout-flex">
<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="787" data-id="1742" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1784-1024x787.jpg" alt="" class="wp-image-1742" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1784-1024x787.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1784-300x231.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1784-768x590.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1784-1536x1181.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1784-2048x1574.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1784-600x461.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="768" data-id="1743" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1950-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-1743" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1950-1024x768.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1950-300x225.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1950-768x576.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1950-1536x1152.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1950-2048x1536.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1950-1200x900.jpg 1200w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1950-960x720.jpg 960w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_1950-600x450.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>
</figure>



<p><strong>まなびやもも</strong><br>昼は居場所、夜は学習塾として、地域とのつながりを大切に、みんなで子どもたちを見守り育てるまちを目指して活動しています。<br>●<a href="https://manabiya-momo.jimdofree.com/%E5%B1%85%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">居場所について</a>（一般社団法人もも）<br>不登校や進路についての不安・悩みを抱えているなど、さまざまな子どもが気軽に集い、安心してのびのびと自由に過ごせる場所です。通常は2、3人の参加者で、ゆったりと過ごせます。金・土は居場所を開放しており、近所の子どもたちなども含めて5、6人ほど集まります。自分のペースで行きたい時に行け、ワークショップや「ももカレッジ」だけに参加することも可能。それぞれに合わせた通所や復学の相談、他の居場所の紹介など、より良い方法を一緒に模索します。まずは一度お問い合わせください。<br>●<a href="https://manabiya-momo.jimdofree.com/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E6%95%99%E5%AE%A4%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">学習塾について</a><br>学校の授業がわからない、学校に行っていないが勉強はしておきたいなど、子どもたちの希望に合わせて進めます。勉強方法の指導、学校の授業サポート、高校受験対策などを実施しています。一人ひとりとの関わりを大切にし、精神面のサポートもしながら安心して学べる環境、関係づくりを大切にしています。<br>・<a href="https://goo.gl/maps/74VxCfrKrWokjVky6" target="_blank" rel="noreferrer noopener">香川県高松市太田上町1287-6</a><br>・087-899-5340<br>・問い合わせ受付：月～土 13:00-21:00<br>・各SNSのDMでも問い合わせ可能です<br>・イベントや居場所解放など、毎月のカレンダーは<a href="https://manabiya-momo.jimdofree.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">HP</a>でご確認ください<br>・新型コロナ対策として来所には事前の予約が必要です。ご協力お願い致します<br><a href="https://manabiya-momo.jimdofree.com/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">HP</a>／<a href="https://twitter.com/manabiya_momo" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Twitter</a>／<a href="https://www.instagram.com/manabiya_momo_kagawa/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Instagram</a>／<a href="https://www.facebook.com/manabiyamomo">Fa</a><a href="https://www.facebook.com/manabiyamomo" target="_blank" rel="noreferrer noopener">ce</a><a href="https://www.facebook.com/manabiyamomo">book</a><br>●寄付について<br>下記口座にて居場所ももへの寄付を受け付けています。寄付は居場所の運営費として活用されます。また、<a href="https://syncable.biz/associate/momo" target="_blank" rel="noreferrer noopener">こちら</a>からもオンラインで寄付が可能です。<br>百十四銀行　太田支店（普通）0825068<br>一般社団法人もも</p>



<p>*記事の内容は、掲載時点のものです</p>



<p class="has-small-font-size">※参考<br><a href="https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/000021332.pdf" target="_blank" rel="noreferrer noopener">平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要</a>（文部科学省）<br><a href="https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm" target="_blank" rel="noreferrer noopener">「不登校児童生徒への支援の在り方について（通知）」令和元年10月25日</a>（文部科学省）<br><a href="https://www.pref.kagawa.lg.jp/seishonen/kirakira/_src/244/koufuyoukou.pdf" target="_blank" rel="noreferrer noopener">子ども・若者孤立化防止支援事業補助金交付要綱</a> （香川県）</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/momo/">選べる未来を、大人がつくる／一般社団法人もも</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>あなたのことを、考えている人がいる／岡広美さん（小豆島 子ども・若者支援機構 ホッとスペース ショウz&#8217;）</title>
		<link>https://setouchipress.com/hiromioka/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[小林繭子]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 26 Apr 2020 11:32:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[くらす]]></category>
		<category><![CDATA[であう]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[コロナ禍]]></category>
		<category><![CDATA[地域コミュニティ]]></category>
		<category><![CDATA[香川]]></category>
		<category><![CDATA[小豆島]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://setouchipress.com/?p=918</guid>

					<description><![CDATA[<p>3月に始まった突然の長期休校に戸惑う...</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/hiromioka/">あなたのことを、考えている人がいる／岡広美さん（小豆島 子ども・若者支援機構 ホッとスペース ショウz&#8217;）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<p></p>



<p>3月に始まった突然の長期休校に戸惑う家庭は多かったのではないでしょうか。給食で栄養を取る子どもがいる貧困世帯のために、新しいサポートを始めた人がいます。「小豆島 子ども・若者支援機構」では、いわゆる「子ども食堂」の役割を果たすおにぎりセットの宅配をしています。代表の岡広美さんにお話を伺いました。</p>



<p>——今回、おにぎりをご家庭に届けるサポートを始めた経緯を教えてください。</p>



<p>ここ一年くらいになりますが、「食を伴ったサードプレイスの提供」として「ご飯会」を週に１回ほど開催してきました。一般的に「子ども食堂」と言われているイメージです。誰もが自分らしくいられる居場所を運営している中で、みんなで遊んで、自然とみんなでご飯を食べるようになって。このご飯会が家計的に苦しいご家庭や、一人で留守番している子どもの食事のサポートになっていました。</p>



<p>そんな中、2月末に政府が3月からの長期休校を発表。月末というのは、どこの家庭でもお金がなくなるタイミングです。そんな時、子どもを怒鳴る親御さんをお見かけして……。「恨むんだったら安倍総理を恨んでよ！」と言っているのを聞いて、危機感を感じました。こんな風に、突然の長期休校で追い詰められる家庭があるんじゃないか。親御さんが追い詰められて、お子さんを虐待する、そういった負の連鎖を予防する対策が必要なんじゃないか。そういった思いからおにぎりの宅配を考えました。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="659" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94488723_251290386245365_6128663369248407552_n-1-1024x659.jpg" alt="" class="wp-image-920" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94488723_251290386245365_6128663369248407552_n-1-1024x659.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94488723_251290386245365_6128663369248407552_n-1-300x193.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94488723_251290386245365_6128663369248407552_n-1-768x494.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94488723_251290386245365_6128663369248407552_n-1-1536x988.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94488723_251290386245365_6128663369248407552_n-1-2048x1318.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94488723_251290386245365_6128663369248407552_n-1-600x386.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">おにぎりは複数の味を用意している</figcaption></figure>



<p>本当はお弁当を配りたかったのですが、資金的にも、マンパワー的にも力不足でおにぎりになりました。この一カ月半で、なんとか6回お届けできました。ありがたいことに、香川県社会福祉協議会からお米の寄付が入ったことも大きかったです。地元のボランティアの方たちも沢山協力してくれました。いろんな方のご協力でやりくりできていて、本当に感謝しています。</p>



<p>——どれくらいのご家庭にお届けしているんですか？</p>



<p>最初は1回あたり15世帯だったんですが、今は20世帯ほどに広がっています。ボランティアの方が増えたことで、それまで縁のなかったエリアでも「あそこの子が家にずっと籠ってるみたいだから、持って行ってほしい」と声が届いたり、民間の子ども支援団体から相談が集まるようになって、お届け先が広がりました。</p>



<p>——現在の課題についてお聞かせください。</p>



<p>先のお米の寄付も底をつき、今は団体への寄付からなんとか捻出していますが、苦しい状況です。また、ボランティアの方がシルバー世代の方が多いことや、家に高齢者がいる方もいて、続けていいのか……とみなさんも心配し始めていますね。新型コロナウイルスにまつわる状況は常に変化しているので、毎回悩みながら、綱渡りのようにやっています。今後の継続的なボランティアの維持も課題の一つです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="724" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/95234563_274401720389871_8113533112970903552_n-1-1024x724.jpg" alt="" class="wp-image-919" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/95234563_274401720389871_8113533112970903552_n-1-1024x724.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/95234563_274401720389871_8113533112970903552_n-1-300x212.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/95234563_274401720389871_8113533112970903552_n-1-768x543.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/95234563_274401720389871_8113533112970903552_n-1-1536x1086.jpg 1536w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/95234563_274401720389871_8113533112970903552_n-1-2048x1448.jpg 2048w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/95234563_274401720389871_8113533112970903552_n-1-600x424.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">「子どものためなら」と集まるボランティア</figcaption></figure>



<p>——おにぎりを届ける中で、活動に広がりはありましたか？</p>



<p>あるご家庭の子どもが、「上の学校には行きたくないから、制服はいらない」と言っていたんです。家の経済状況を感じてそう言ったのか、実際のところはわかりません。なんとか制服の提供ができたらと悩んでいたら、今回の宅食で出会ったご家庭から、「使える制服が出てきたよ」と連絡が入ったんです。もしその子が「やっぱり進学したい」って言ったときに、「制服あるよ！」って言えるようになったんです。誰かの思いが繋がってできるようになった、それがうれしくって。</p>



<p>おにぎりの宅食を始めた当時は「いるかどうかわからないけど……」と持って行ったお宅もありましたが、多くの方に喜んでいただいて、リピートや広がりが生まれました。制服の話のように、思いがけないうれしいこともありました。人の繋がりがまた次の繋がりになり、「あなたのことを考えている人がいるんだよ」と誰かの思いを届けることができて。不安もあったけれど、やってみて良かったですね。</p>



<p>おにぎりを持っていくと、最初はしかめっ面だった子がだんだんにっこりと笑顔で受け取ってくれるようになったり、関係性を構築できてきた、と感じることもあります。この一食を楽しみにしてくれている子どもがいる、この一食によって週に一回でも親御さんに「ご飯を作らなくても大丈夫」とほっとした時間を作れるかもしれない。これからについては状況をみながらになりますが、できるだけ続けていきたいです。（写真提供：岡さん）</p>



<p>**</p>



<p>岡さんの団体「<a href="https://www.facebook.com/hotspaceshowz/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">小豆島 子ども・若者支援機構 ホッとスペース ショウz&#8217;</a>」は様々な形での支援・協力によって運営しており、下記口座にて寄付を募っています。こちらに集まった寄付は必要なご家庭に届くおにぎりや、団体の運営サポートになります。お米（白米）や小豆島の学校制服の寄付も受け付けています。ボランティアについては、下記電話番号にお問い合わせください。様々な形で、未来ある子どもたちのサポートが可能です。<br>＜寄付受付口座＞<br>百十四銀行 土庄支店（普通）0728476<br>一般社団法人　小豆島子ども・若者支援機構<br></p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="722" src="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94557134_657460108368776_6879577133245530112_n-1-1024x722.jpg" alt="" class="wp-image-923" srcset="https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94557134_657460108368776_6879577133245530112_n-1-1024x722.jpg 1024w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94557134_657460108368776_6879577133245530112_n-1-300x212.jpg 300w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94557134_657460108368776_6879577133245530112_n-1-768x542.jpg 768w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94557134_657460108368776_6879577133245530112_n-1-600x423.jpg 600w, https://setouchipress.com/wp/wp-content/uploads/2020/04/94557134_657460108368776_6879577133245530112_n-1.jpg 1513w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">写真中央が岡さんです（写真提供：岡さん）</figcaption></figure>



<p><strong>岡 広美</strong><br>1961年大阪市生まれ。香川県小豆島在住。東京でアパレルのパタンナーとして働いていたが、子育てを経て福祉と心理に興味を持ち、45歳で大学へ。2009年に社会福祉士の資格を取得し、母子生活支援施設や学校でのソーシャルワーカーとして子どものサポートに従事した後、2018年に子ども・若者支援の一般社団法人を立ち上げる。夫の地元である小豆島には2015年にUターン。</p>



<p><strong>一般社団法人 小豆島 子ども・若者支援機構 ホッとスペース ショウz&#8217;</strong><br>香川県小豆郡小豆島町草壁本町135-10<br>090-5332-9171、0879-629-957<br><a href="https://kagawaken-shakyo.com/wp-content/uploads/2019/09/chirashi_shoz.pdf" target="_blank" rel="noreferrer noopener">パンフレット</a>、<a href="https://www.facebook.com/hotspaceshowz/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">Facebook</a><br>*記事の内容は、掲載時点のものです</p>
<p>投稿 <a href="https://setouchipress.com/hiromioka/">あなたのことを、考えている人がいる／岡広美さん（小豆島 子ども・若者支援機構 ホッとスペース ショウz&#8217;）</a> は <a href="https://setouchipress.com">瀬戸内通信社</a> に最初に表示されました。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
